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「理想的な淡水水槽」 1.1.3.生きた植物が植えられていない水槽
デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
1.1.3.生きた植物が植えられていない水槽
水槽飼育法についての見解が各国において異なるのは当然のことである。一部ではプラスチックの植物とか潜水夫やガイコツなどの、「遊び」とも言える、水槽にとって意味を成さない製品が勧められている。これは、どのように水槽を管理すればよいのかという指導や提案が不足しているためばかりではない。誤って理解された飼育法の中に、誤って指示されたと思われる多くの事項とその理由を見つけることができる。それらの多くが、生きているものを「おもちゃ」として扱っているのである。
ここではいくつかのおかしな飼育法の例を挙げているが、それ以外でも世界には誤った飼育法で管理されている水槽が数多く存在している。キャパシティを超えて魚が詰め込まれた小さな水槽や、ドクロや模造の帆船などで埋め尽くされた水槽、自然界に存在しない光が水中に当てられた水槽など。多くの人は、おぞましいほどのおもちゃで埋め尽くされた水槽に興味を持ってしまうようだ。本書の表紙に水槽が写っているが、そこでは理想的な状態で魚と植物が飼育されている。さらに植物は、それらの水槽の中でただの飾りや造形として存在しているのではない。水槽における植物の本来の使命は、生物学的に水質を改善し、それによって得られたよい状態の水を保つことである。
幅広い研究によって、本物の水生植物は水質を改善し、再生することができるということが、とっくの昔にはっきりと証明されている。下水処理技術の分野においてこの知識は以前から用いられている。誤った飼育法によって管理されている水槽の水が、下水よりもずっと良質ということはあり得ないのである。
アメリカ人愛好家が所有する
明らかに[インチキな]水槽
魅力のない水槽の例
植物が少なく、水が濁っている上
エアレーションが施されている
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