デュプラメソッド「理想的な淡水水槽」
2.2.1 床底土と水に熱帯の暖かさを
底床土内に設置されるケーブルヒーターの重要性
この章のタイトルで強調しているのは底床土と水との相互関係である。底床土内に設置されるケーブルヒーターは、水槽にとって多大な利点を持つ。ケーブルにより暖められた底床土は水槽によくなじむのである。同時にそれは水槽全体の物理的および化学的循環の結果でもある。水槽全体が均一に暖められるという効果と同時に、底床土の熱によって栄養分が水中に還流し、植物の葉がこれを栄養分として吸収・分解するのだ。また水が水中から底床土へと移動する際に酸素も底床土内に蓄積される。この作用によって底床土は長持ちし、その役目を長期間果たすことができる。つまり底床土が死んで黒化することがないのである。このヒーティングシステムによって、熱帯の河川における水や物質の流れを水槽内に再現することができる。
底床に使用するケーブルヒーターは低電圧(例えば24V)でなければならない。それによって飼育される生物や管理者である人間に対して高い安全性を保障できるのである。
Duplaケーブルヒーターが底床土を均一に暖める。
電圧は24Vに下げられており、万が一の断線による
感電から生物と人間を守る。
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