ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

170%? UAEの携帯電話人口普及率

2007年11月22日 23時54分27秒 | ICT
11月20日のガルフニュースによれば、UAEの携帯電話人口普及率が170%に達したらしい。それによれば、人口430万人に対して、エティサラットの加入者が630万人先週duが発表した100万人を合わせて、携帯電話加入者は730万人に達したという。

携帯電話の普及率が148%に達したと書いたのが、7月のことだ。この時、duの加入者は50万人に達したばかりだった。

もっとも、ガルフニュースもかねて指摘するように、この数字はかなりまゆつばだ。7月の段階では人口は440万人と推計していたのに、今回はなぜか10万人少ない。また、日本の携帯電話以上に加入者数のカウントの仕方も疑わしい。日本のように、代理店が販売奨励金目当てにする空売りこそ報告されていないものの、旅行者が買っていくプリペイドの携帯電話のように使われなくなった携帯電話もしっかりカウントされていると思われる。

UAEの住民でも、duのSIMカードを入手したが、エティサラットに乗りかえるユーザーや、受信は主にエティサラットの携帯でし、発信はduの携帯でするというユーザーは、エティサラットとduの両方で加入者としてカウントされているだろう。

duの携帯電話について言えば、ビジネス用にはまだ使いづらいのが実情のようだ。たまに、055(duの識別番号)で始まる電話番号が印刷された名刺をもらって、電話するとつながらず、あとで聞くと、つながらない場所が多いのでエティサラットの携帯に変えたと言われることがある。出張者用に事務所が持っているduの携帯電話を入社したばかりの社員に貸し出したところ、アパートで受信できないことがわかり、こちらもエティサラットの携帯を申し込んだようだ。

日本などのように加入者一人当たりの電話料金(ARPU)がより重視されるようになれば、いずれこういった水増しされた加入者数競争(?)もなくなるのではないか。

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