ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

Eゲート

2007年01月21日 18時43分28秒 | ICT
帰国間際に日本酒を届けに行った英国人の友人が、入出国の際列に並ばなくていいからと勧めてくれたのが、Eゲート(UAEのEにかけてUAEゲートとも言うらしい)という非接触型のカードだ。

出発ゲートでセキュリティチェックの入り口の手前、2階(ドバイでは英国流に1階と言うが)に上がるとすぐ右にあるのがレジストレーションオフィスだ(下の写真)。ここにしょざいなげに座っているアバーヤを着た女性にカードを作りたいのだがというと、パスポートと写真を出せと言う。写真はビザ用に準備していたパスポートサイズのものがパスポートと一緒に返却されていたので、1枚渡すとその場でスキャナーに読みとってくれる。左手の人差し指、親指、続いて右手の親指の指紋をとられる。こことここにサインして、と言われるがままにサインする。200ディルハム(約6500円)を払い、はい、これ、と渡されたのが上の写真のようなカードだ。裏面には2年間有効とある。手続きにかかった時間は10分以内だったと思う。なお、このオフィスはドバイ国際空港と同様24時間営業しているということだった。

早速出国の際に使ってみた、JRのスイカのような機械にカードをかざし、中ほどにある指紋の読み取り機(米国に入国する際に入管で指紋照合する機械に似ているがそれよりずっと小ぶりだ)に親指(どちらの手でもよいそうだ)を押し付けると、すんなりと通ることができた。ドバイ国際空港では出国の時はさほどでもないが、入国の時はかなり長い列ができることが多い。私はUAE以外の湾岸諸国にも今後頻繁に出張がありそうなので、これは便利だ。

日本でもパスポートをIC化するとか言う話があった気がするが、いつのことだったか。認証の精度がどれほどのものなのかは判然としないが、セキュリティについてはある面でUAEの方が米国や日本より進んでいるのではないかと思った。

[2008年1月14日追記]
フリーゾーンの中にEゲートの窓口があるのに気づき、2年間の有効期限が迫るEゲートカードを更新しておくことにする。更新の費用はいつの間にか値上がりしていて300ディルハムだった。あと何回利用できるかを考えるともったいない気もしたが、この便利さに慣れてしまうと手放し難い。



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