微笑み

今日はお葬式です。

あかねは、昨夜からお気に入りの「座布団ベッド」に寝かせてありました。いつもと変わらない、柔らかな寝顔です。いや、7月6日以降、しばしば見せた苦しい表情などなくなり、本当に穏やかな表情で眠っていました。でも、もう起きてはくれません。

近所のお花屋さんが開店すると、ゆみこに頼んでたくさんのお花を買ってきてもらい、座布団ベッドを飾りました。向日葵、釣鐘草、その他たくさん。あかねは、お花で囲まれました。

10:15。わたくしはあかねに声をかけました。

「さあ、ちょっと一緒に出かけよう」

お花でいっぱいの座布団ベッドを抱え、車に乗り込み、膝の上に乗せました。あかねの重さが、ずっしりと伝わってきます。

葬儀場へは30分弱で到着するはずなのですが、珍しく道路が混んで、1時間近くかかりました。わたくしには、あかねが最後のお別れを長引かせているように感じたのです。

あかねは、お花と一緒にお骨になりました。

帰りも、あかねは、わたくしの膝の上でした。でも、あのどっしりしたからだではありません。小さな骨壺に収まって。それでもわたしは、あかねに話しかけました。いつもドライヴや病院から帰るときと同じように。

「さあ、一緒にお家に帰ろう。あかねの大好きなお家だよ」

あかねはいま、大好きだった、ダイニングの隅で微笑んでいます。

昨日以来、多くの方から、メール、お電話、お花など、心のこもったメッセージをたくさんいただきました。こころから御礼申し上げます。「こちら」に、あかねの追悼と皆様への感謝のメッセージを書きましたので、どうぞご覧になって下さい。

もっともっと、メッセージをしたのですが、涙で画面が見えなくなってしまいました。本日はここまでにさせて下さい。
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