城で倒れた一豊は半身が不自由となりますが、千代の助けもあって症状は次第に回復していました。
征夷大将軍となった家康の孫・千姫と秀頼との婚儀が成立し、豊臣と徳川があい結び、これで世が治まると安堵する千代に、寧々は『これは戦の始まりやもしれぬ』と言います。
やがて家康は将軍の座を嫡子・秀忠に譲り、天下が徳川の世襲である事を世に示すとともに、自らの養女を、山内家の跡取りで康豊の嫡男・忠義に嫁がせる事を約束、『まだやり残した事がある。力を貸してくれ』と言う家康に、一豊は豊臣の滅亡を予感します。土佐へ戻り、家臣一同を集め『徳川と豊臣の最後の乱が起きよう。その時は徳川様に従うのじゃ』、そう宣言したなり再び倒れます。
その脳裡を駆けめぐるのは、千代との思い出の数々。
千代の腕のなかで、そして一豊は静かに息を引き取るのでした。
千代はそっと夜明けまで一豊の亡骸に寄り添い、改めて悲しみにくれるのでした。
信長・秀吉・家康と、三英傑に仕え、功名を求めた一豊の最期でした。
髪を下ろし、見性院と名乗った千代は土佐を離れ京に隠居所を持ちます。
寧々の命により淀を訪ね、秀頼が家康へ臣従するよう説得を試みる千代でしたが、終に大坂夏の陣にて淀は戦死します。
豊臣家の滅亡、さらに一年後、家康逝去。戦国の終わりを見とった千代は、戦死者たちの魂を慰める旅に出ます。その足は尾張、一豊と初めて会った懐かしい河原へと向かって行くのでした・・・。
征夷大将軍となった家康の孫・千姫と秀頼との婚儀が成立し、豊臣と徳川があい結び、これで世が治まると安堵する千代に、寧々は『これは戦の始まりやもしれぬ』と言います。
やがて家康は将軍の座を嫡子・秀忠に譲り、天下が徳川の世襲である事を世に示すとともに、自らの養女を、山内家の跡取りで康豊の嫡男・忠義に嫁がせる事を約束、『まだやり残した事がある。力を貸してくれ』と言う家康に、一豊は豊臣の滅亡を予感します。土佐へ戻り、家臣一同を集め『徳川と豊臣の最後の乱が起きよう。その時は徳川様に従うのじゃ』、そう宣言したなり再び倒れます。
その脳裡を駆けめぐるのは、千代との思い出の数々。
千代の腕のなかで、そして一豊は静かに息を引き取るのでした。
千代はそっと夜明けまで一豊の亡骸に寄り添い、改めて悲しみにくれるのでした。
信長・秀吉・家康と、三英傑に仕え、功名を求めた一豊の最期でした。
髪を下ろし、見性院と名乗った千代は土佐を離れ京に隠居所を持ちます。
寧々の命により淀を訪ね、秀頼が家康へ臣従するよう説得を試みる千代でしたが、終に大坂夏の陣にて淀は戦死します。
豊臣家の滅亡、さらに一年後、家康逝去。戦国の終わりを見とった千代は、戦死者たちの魂を慰める旅に出ます。その足は尾張、一豊と初めて会った懐かしい河原へと向かって行くのでした・・・。