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海と毒薬

2008-01-09 23:00:58 | 読書感想文
海と毒薬
遠藤周作
新潮社 1986 改版 新潮文庫


理由を時代に求めることは簡単である。
そして、それは間違いではないだろう。

しかし、同じ人間は、間違いなくこの現代にも存在する。
絶望し流されるもの。
嫉妬に突き動かされるもの。
虚無感に爪を立てるもの。
そして、地位にしがみつくもの。

時代だけではない。
人間の持つ業は、いつの時代も変わらず存在するのだ。




勝呂はもう今日から戦争も日本も、自分も、凡てがなるようになるがいい、と思った。


関連リンク
Wikipedia 遠藤周作


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