人参の薬理作用2
前回に引き続き、人参の薬理作用について御説明します。
1.ホルモン系を介する唾液腺の活性を高める
唾液腺の働きは単に消化液を出すにとどまらず、老化を防止する唾液腺ホルモンの働きが注目されています。
人参が唾液腺の働きを活発化させるという事実は、アンチエイジング(抗老化)の観点から注目されます。
2.動物実験で血糖を下げることが確認されている。
この作用は、生体の臓器の糖の利用を、人参が活発化させることと関係していると言われています。
3.慢性炎症に伴う血液の過凝固状態を改善し、結合組織の増殖を抑える
この作用は、慢性の炎症性疾患の治療に人参が役に立つという可能性を示しています。
4.人参には造血機能を活性化させる成分が含まれる
古来より「気は血を生む」と中国漢方では言われてきました。
気を補う補気剤として代表的な人参は造血機能の改善を介して、
貧血や白血球減少に対する効果が優れています。
今回は、人参と内分泌系(ホルモン系)、炎症との関係、造血機能との関係について、簡単にお話しました。