神の手は力ある働きをする。

 主の右の手は高く上げられ、
 主の右の手は力ある働きをする。

(詩篇118編16節より)

キリスト教的観点から読む『マクベス』-【5】-

2016年06月30日 | キリスト教
【荒地で魔女に出会うバンクォーとマクベス】ヨハン・ハインリヒ・フュースリー  マクベスとバンクォーの元に現れた魔女たちの目的――それはただ、マクベスの魂を地獄へ追いやるというそれだけではありませんでした。  作中にはそれほど詳しく書かれていないように感じるのですが、マクベスが王になったことでスコットランドの地は荒廃し、国民も暴君の圧政に苦しんでいる……といったように読める箇所があり、魔女たち . . . 本文を読む
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キリスト教的観点から読む『マクベス』-【4】-

2016年06月25日 | キリスト教
【マクベスと三人の魔女】テオドール・シャセリオー  さて、今回はマクベスの人生観や死生観といったことについて、少し触れてみたいと思います♪(^^)  マクベス:「やってしまって、それで事が済むものなら、早くやってしまったほうがよい。暗殺の一網で万事が片付き、引きあげた手もとに大きな宝が残るなら、この一撃がすべてで、それだけで終りになるものなら……あの世のことは頼まぬ、ただ時の浅瀬のこちら側 . . . 本文を読む
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キリスト教的観点から読む『マクベス』-【3】-

2016年06月16日 | キリスト教
【夢遊病のマクベス夫人】ヨハン・ハインリヒ・フュースリ  さて、今回はマクベス夫人について書いてみたいと思います♪ 【1】のところでわたし、マクベスもマクベス夫人のことも、どこにでもいるフツーの人……と書いたのですけれども、おそらくこのことに反発を覚える方は多いかもしれません(^^;) 「マクベス夫人といえば悪女の代表のひとり!第一、フツーの人は自分の夫に誰か人を殺すようそそのかしたりしな . . . 本文を読む
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キリスト教的観点から読む『マクベス』-【2】-

2016年06月13日 | キリスト教
【知恵の木】ルーカス・クラナッハ 『マクベス』の話は前回一度きりにしようと思ってたんですけど、原作のほうを読んだら、またぐるぐる☆考えてしまうことが色々あって、ちょっとそのことについて書いてみたいと思いました(^^;)  というのもですね、最初に魔女三人が出てくるわけですが、彼女たちのマクベスを騙すやり口というのは、聖書の創世記に出てくる蛇(サタン)と一緒なのです  彼女たちは、突然霧の中 . . . 本文を読む
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キリスト教的観点から読む『マクベス』。

2016年06月09日 | キリスト教
 ちょっと映画の『マクベス』を見てきて、色々思うことがあったので、少しシェイクスピアの『マクベス』のことについて書いてみたいと思います(^^;)  わたし、昔というか若い頃はシェイクスピアの良さって全然わからなくて……なので、『マクベス?べつに興味ねえな☆』という方もおそらくたくさんいらっしゃるのではないかと思います。  まず、『マクベス』のあらすじなのですが――映画のサイト様のSTORY . . . 本文を読む
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灰は灰に、塵は塵に。

2016年06月02日 | キリスト教
【人間の堕落】コルネリス・ファン・ハールレム  確か、わたしが六つくらいの時のことだったと思うのですが、幼稚園かどこかで親同伴のピクニックがあったと思います。  そもそも、「幼稚園かどこか」とか言ってること自体からして、記憶が曖昧なのですが(何分小さい頃のことなので)、行き先が確か「~~運河」と呼ばれる場所だった気がします。  それで、そこはピクニックをするのにちょうどいい緑などがある、ち . . . 本文を読む
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