あるベーシストの平穏な日常

ネタに困った男が暗中模索する綱渡り的な日記

役に立たない豆知識

2012年02月14日 01時00分55秒 | 日常の話

あ、どうも。「きゃりーぱみゅぱみゅ」って言えないヤスコウチです。

いや、「きゃ・り・い・ぱ・みゅ・ぱ・みゅ」って、ゆっくりなら言えるのですよ。
ただ、会話の流れから自然に『あ、そういえば「きゃりーぱみゅぱみゅ」がさあ…』とは、どうしても言えないのです。
むむむ…もどかしい…
喩えるなら、セットプレーでは点が取れるモノの、パスを繋いで相手を崩して…という流れの中からは点を取れない、
かつてジーコ・JAPANに感じたジレンマと同じレベル。
そんなヤスコウチです。こんばんは。





さて、それでは溶接機の話でもしてみようか。


これまで何度か触れたように、ワタクシは100VのMIG溶接機(半自動溶接機)を持っています。



6年程前、車のボディを切り貼りする為に購入しました。
ワタクシの所有物ランキング、高額部門第5位、
ホームセンターで確か\58,000くらいだったと記憶しています。

皆サマ方からしてみれば、鼻クソをほじりながら右から左へ…程度のはした金かも知れませんが、
BBN(貧乏人)のワタクシからしてみれば、目玉が飛び出るほどのビッグマネー。
購入する際には『篠沢教授に全部』って言うくらいの勇気が必要でした。

しかし…だ。

これがまあ、値段の割に使えない。

車のボディ、0.8mm厚の鉄板なら問題ないのですが、
それ以上の厚さになってくると厳しい。


3.2mm厚の鉄板を溶接してみるとアークは安定せず、ビード(溶接痕)は非常に汚い。
母材も上手く溶けず、辛うじて付いている程度。
昇圧変圧器とか使えば多少は良くなるらしいのですが、
すでに篠沢教授に全部行って取り返しが付かなくなった後ですから、そんな高級品を買う金など1ギルも無い。

ここで少し豆知識を。
アーク溶接と言うと、溶接棒を使った溶接だけを指すと思われがちなのですが、実はこれは間違い。
電気の放電(アーク放電)を利用して金属を融解させて溶接するという事ですので、
TIG溶接(俗に言うアルゴン溶接)、MIG溶接、MAG溶接など、スポット溶接以外の電気溶接はアーク溶接に分類される訳です。
本職の方でも知らない人って意外と多いようです。
まあ、ワタクシの言う事ですので、胡散臭い話だと思われるでしょうが、
ちゃんとWikipedia先生に確認を取ってきたので大丈夫です。
勉強になりましたね?まあ、使いドコロは無いと思いますが。


そんな、知識をひけらかす嫌な野郎なワタクシ、
以前から気になっていたバッテリー溶接機を作ってみる事にしました。

バッテリー溶接機とか大層な名前ですが、自動車用のバッテリーを直列に繋いだだけの簡単な仕組み。

材料は中古バッテリー3台、バッテリー・ターミナル3セット、ブースター・ケーブル、溶接棒ホルダー。
ネットで調べてパク…もとい、参考にしました。


バッテリーは軽自動車用を解体屋で調達。
「中古バッテリー」で問い合わせると、1台1,000円からとの事。
ワタクシが『廃バッテリーでは?』と、問い直したトコロ、500円でよござす…と。
迷わず「廃バッテリー」を選択しました。

持ち帰り、早速充電してみたトコロ、3台中2台は普通に充電OK。
残りの1台は10V程度までしか充電できず。
まあ、予想通り。つーか、2台がマトモだった事の方が驚き。
で、「廃」バッテリーを再生してみました。

豆知識その2。

まず、電解液をバケツ等に移します。
空になったバッテリー本体の中を、水道水でジャブジャブ洗った後、乾燥させます。

電解液は透明な容器に移します。(見え易くする為)


鉄分が溶け出して混ざっているのか、非常に汚い。
これを丸1日放置すると…


電解液と鉄分が分離して、不純物が沈殿します。
上澄みの電解液を大きめのスポイトでバッテリー本体に戻し、
不足分はバッテリー補充液を継ぎ足し、後は充電するだけ。


復 活 。

さすがに本体が膨らんで変形したモノは無理でしょうが、
原型を留めたモノであれば、結構な高確率で復活するそうな。
事実、現時点のワタクシ、復活率100%。まだ2個目ですが…

「試したけど駄目だったぞコラァ!!ブッ殺すぞ!!」
…とか言われても知ったこっちゃないので自己責任でどうぞ。
電解液は希硫酸なので、取り扱いにはくれぐれもご注意を。



さて、役者は揃いました。
あとは直列に繋ぐだけ。


30分ほどで完成。本当に簡単。
アースには大昔に買った百均の万力を使いましたが、
ブースター・ケーブルのクリップのままでも問題なさそう。

早速、その辺に転がっていた6mm厚の鉄板を溶接してみます。

ファイアァァァァァァァ~~~~!!(ジム・モリスン風に)








こ れ は 使 え る 。

安物の交流200Vの溶接機よりも全然使い易い。スゲェよ直流。
2.6mmの溶接棒を使用してみましたが、3.2mmを使えば9mm鉄板以上も余裕でいけそう。
電流の微調整は出来ませんが、バッテリーを2個に減らして溶接棒の太さを替えれば薄板にも対応できそう。
難点は、溶接棒5本分程度で充電切れという時間の短さですが、鉄工所を営むつもりは無いので問題なしでしょう。

注意事項としては、使用中や充電中はバッテリーから水素が発生するらしく、
火花が飛んでドカン!とならないように、バッテリーからなるべく離れて使用する事だそうです。

そこでワタクシ、安全と収納と運搬も兼ねて、こんなモノを作ってみました。


拾ってきた台車に、その辺に転がっていたコンパネで箱を作って被せた格納機。
ビックリするくらいテキトーなやっつけ仕事ですが、結構便利です。


まあ、休日のワタクシはこんな事ばかりして遊んでいる訳ですが、
皆サマ、これだけは勘違いしないで頂きたい。





俺は決して友達がいない訳ではない。




…と思いたい……





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