さいたま市の清水勇人市長は十九日の定例会見で、昨年九~十二月に初開催した国際芸術祭「さいたまトリエンナーレ」の来場者数が、暫定値で延べ三十六万一千百二十七人だったと発表した。目標の三十万人を上回った。
来場者数の内訳は、アートプロジェクト十九会場で約二十一万七千人、市民プロジェクト四十八事業で約七万三千人、演劇「一万人のゴールド・シアター」など連携プロジェクトが約四万四千人など。
一方、他地域の芸術祭との差別化を図るため、市民参加の芸術祭を掲げたが、ワークショップへの参加やコンサートなどへの出演、運営ボランティアなどの参加者数は六万三千九百十七人で目標の十万人に及ばなかった。
清水市長は、市議会で開催を疑問視する声があったことなどを踏まえ、「いろんな議論、意見があろうかと思う。第一回のトリエンナーレとしては課題があったが、多くの方々に参加、来場いただいた」と評価した。ただ、「三年に一度」にこだわらない意向を示していた次回の開催については「関係者の評価や経済的効果など多方面から成果を評価し、総合的に判断したい」と述べるにとどめた。
米国金根
MACA