でーさんのきまぐれ日記

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2012年 JR東日本株主総会

2012年07月06日 00時37分17秒 | 
6月22日(金)に東日本旅客鉄道(JR東日本)の株主総会に行ってきました。JR東日本は10年位株式を持っていますが株主総会は初めての出席となりました。



前日の21日(木)に京都駅からJRバス「ドリーム号」に乗り翌朝の7時過ぎに東京駅に到着しました。東京駅で朝食と休憩後、中央線で会場最寄り駅の四ツ谷まで行きました。四ツ谷駅前では国労関係者が騒がしかったが駅から徒歩約10分程で会場であるホテルニューオータニに到着しました。ホテルニューオータニは2年前のアサヒビール(現アサヒグループホールディングス)の株主総会以来です。

9時15分位に会場に到着しましたがホテル入口から職員や警備員が多くいました。受付後は会場に入りましたが結構空席があり中央よりやや前方位の席に座りました。前の数列は社員株主が占めており座席の配置からして議長の前には行けない様になっており前方には警備員が立っていました。
会場の収容人数は2000人位は入れると思いますが空席が目立っていましたのでおそらく1000人位出席していたかと思います。




10時に株主総会が開会し、社長の挨拶が終わってから議事進行の説明が入るが特殊株主(総会屋)と思われる株主から議事進行について動議が出るがそのまま進んだため(採決があったかも知れない)にヤジが飛ぶし会場整理の職員と特殊株主が取っ組み合いをしている。会社側はヤジや取っ組み合いを無視し淡々と監査報告・営業報告・事前質問に対する回答をしていたがヤジのせいで全然聞こえないし、会社側と特殊株主の動きを見ていると傍から見て異常な光景である。尼崎で大きい事故を起したJR西日本の株主総会でさえここまで酷くなかったのでここの総会の運営は異常である。(JR西日本の場合は遺族側が会社側にもっと言ってもいい位である)

監査報告・営業報告・事前質問が終わり会社側の議案に対する審議があったが質疑応答の内容によっては再び特殊株主がヤジを飛ばしたり会場整理の職員と取っ組み合いをして異常であった。運営方法は異常であるが会社側の回答は不祥事や役員絡み以外の質問ではおおむね丁寧に答えている感じがあり同じJRグループであるJR西日本よりはまともな回答をしていた。

会社提案の議案・採決が終わった後、株主提案の審議に入ったが 株主が議案の説明(議長は発言時間3分程度を設定)⇒ 議長があと1分程度と言う ⇒ 議長が時間切れのため打ち切る(時間内で収まる場合もあり)⇒ 社員株主が議長に賛成し拍手をする ⇒ 特殊株主が怒りヤジを飛ばしたり取っ組み会いをする というループが続き聞いていてもアホらしくなってきたし、この後も予定があったので12時50分位に会場を出ました。おそらくこの調子だったので30分~40分位は続いていたかと思います。

ここまで酷い株主総会は見たことがなかったので衝撃的であったがある意味社会勉強にはなったかな?と思います。昔の株主総会やJALが上場していた時の株主総会も会社VS総会屋の構図でこんな感じだったのかな?国鉄が民営化して25年になるが企業体質は国鉄のままですね。


開催日時:6月22日(金) 午前10時より
総会会場:ホテルニューオオタニ ザ・メイン(東京都千代田区)
総会の内容:10時開始   社長挨拶(冨田社長)
        10時05分頃  監査報告
                  事業報告、計算書類の説明(口頭)
        10時10分頃 事前質問の回答
        10時30分頃 会社提案の議案審議(質疑応答)
                  議長解任の動議が出るが否決される
         11時45分頃 会社提案の議案採決
                  株主提案(7号議案~11号議案)審議
         11時55分頃 株主提案(7号議案~11号議案)議案採決
         12時00分頃 株主提案(12号議案~20号議案)審議

       ※12時50分位に退出したので閉会時間はわかりません。



質疑応答の内容
※表現の違いや聞き間違いがあるかもしれませんがお許しください。

Q:東日本大震災の被災地復興についての取組みはあるのか?
A:東北地方は甚大な被害があり雇用を作る事が必要だと考えている。当社では昨年4月の復旧後に(JR)6社共同キャンペーンを行い青森のキャンペーンは好調で成功した。(昨年)秋からは当社独自のキャンペーンを行った。今年春は岩手中心のキャンペーンを行い引き続きキャンペーンを行っていく。来年は宮城と秋田で行っていく。

Q:訪日観光の取組みについて
A:原発事故により海外の客が減ったが今年はほぼ例年通りに戻るが九州や関西のみで東北は減っている。旅行博やサイトで安全である事を海外にアピールする。また割引切符を発売する。

Q:東京駅駅舎(赤レンガ)の復原について工事期間と内容、スケジュール、利用方法を教えて欲しい。また5000億円で空中権を売却したが売却により駅開発はできないのではないか。
A:工事期間は2007年5月から5年間行う。工事内容は3階部分のドームを復原し耐震工事もする。利用方法はホテルやギャラリーに利用する。スケジュールは外観は完成し駅機能は使用している。ホテルやギャラリーは10月にグランドオープンする。
駅開発について、上空を開発することは考えていない。

Q:2017年度までに運輸業以外の営業収益を全営業収益の40%にすると言っているが伸びからして無理ではないのか?
A:少子高齢化の中、40%には相当な努力がいる。方策として①駅のポテンシャルを広げる ②お客様のニーズを汲み上げ魅力的な商業施設を作る ③既存の売場について店舗を入れ換えたり大規模改装を行う。以上の方策より2017年度までに40%を達成させたい。

Q:海外の事業展開について
A:①コンサルティングで事業を展開していく。先般、ベトナムでメンテナンス・オペレーションの案件を引き継いだ。②車両や機械を提供する。総合車両製作所(旧東急車輛)、当社のメンテナンス部門で技術を伝えていく。

Q:役員賞与・報酬は多いのではないか?
A:株主総会で提案し諮っている。また役員の定員を削減している。金額は適切である。

Q:設備投資について
A:渋谷駅については今年度、東急東横線の地下化に伴い当社の駅も改良する。当社、東急、東京メトロの共同開発のビルを建てる。周辺開発は2010年度に開始している。
横浜駅西口は当社と東急との共同で駅ビルを建て替える。スケジュールは検討中である。

Q:大規模開発の収益性について
A:全ての案件で収入を堅めに見積もっている。投資を確実に回収し採算性を確保している。

Q:品川ー田町の新駅及び車両基地の開発について
A:車両基地について夜行列車廃止により10~15ヘクタール捻出しており過去最大である。車両基地の開発について報道が先行しているが検討中である。
新駅については当社で意思決定したものではないため答える材料がない。決定次第知らせる。

Q:信濃川不正取水問題について
A:違法とは認識していなかった。会社として二度と行わない体勢をとった。取締役については違反はなかった。株主に対しては報告書などで報告している。
自治体に対し57億円の寄付をしたことについては地元にお詫び、永続的に水を使うために原水のある自治体に寄付をした。



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