準備

先日、港区の総合病院に勤めている看護師と話をする機会がありました☆
彼女は私の行きつけの居酒屋の常連客で、６年ほど前に知り合いました☆

「ＨＴちゃん、ご無沙汰だね」☆
「ＫＥＮＴさん、相変わらず元気ですね」☆
「２年前にスキーへ行って来るって言ってから帰ってこなかったんだね」☆
「ああー、それは、じつはゲレンデで携帯を無くしてしまって、、、ＫＥＮＴさんのアドレスは誰かに聞けば判ったんですが、別にいいか～って（笑）」☆
「そういう扱いね（笑）」☆
「ところで、小耳に挟んだんですがＫＥＮＴさんは昨年入院されたんですって？」☆
「うん、したよ」☆
「病名は？」☆
「大腸がん、、、」☆
「そうだったんだ～、それでその後の経過は？」☆
「うん、診断はＳ状結腸がんでステージは３ａ、、、術後半年間はユーゼルとユーエフティーの抗がん剤を服用してたんだ」☆
「少しがんが残ってたんだね」☆
「うん、１４個の検体のうち１個だけあったんだよ」☆
「で、今は？」☆
「今年の１月に半年間続いた抗がん剤が終わって、４月の検査でも腫瘍マーカーの異常は無かったんだ」☆
「よかったね～、じゃあこの後は１年検診であとはその結果で３ヶ月、６ヶ月の検診だね」☆
「さすが現役看護師さん、スケジュール判ってらっしゃる」☆
「でもね、万が一再発したらの事は忘れちゃだめだよ」☆
「うん、、、そうだね、、」☆
「看護師という立場で言うけど、がん患者は常にリスクを背負っているんだよ、１００％は無いんだからね」☆
「ただ、担当医からも言われてるけど、がんは原因が判らない病気だから何をセーブしろとか何を積極的にやれとかは言えないとね」☆
「そうだよね、だから普通の生活をするしかないんだよ」☆
「お酒も止められなかったし」☆
「お酒が原因だったら止めないといけないけどね」☆
「でも、元気になってよかったね」☆
「お陰さまでね、、、でも、あと１か月遅かったら患部は破裂してたかもしれないって」☆
「全身転移してたかもしれないんだね」☆
「そしたらここには居なかったかも」☆
「まだ、生かせてくれてるんだよ」☆
「それに人間関係の縺れからうつ病になって受診してるし」☆
「がんになったら毎日不安だし、精神がかなり敏感になってるから無理もないよ、、、そういう事例は多いから」☆
「そうだね、今回は手術の病院は東京医療センターにしたけど、ＨＴちゃんの病院も候補にしてたんだ」☆
「そうだったの？、、でも私は外科じゃないから」☆
「そうだそうだ、糖尿病関係だったもんね」☆
「そのうちＫＥＮＴさんもそちらに縁が出てきたりして（笑）」☆
「やめてよ、もう入院は懲り懲りだから（笑）」☆


これも一種のセカンドオピニオンでしたが、医療の専門家の意見は大変参考になります☆
がんの再発は、やはりある日突然のようです☆
完治はないという事を自分の心に持ち、もしそうなったとしてもその時点での最善の治療法を拒否せず、また死に至るような事になっても後悔しない強い気持ちを持ち続ける事が大事なのです☆

人生時間は人それぞれ違います☆
長くても短くても人生は人生、、、毎日を納得いくような日々にしていく事をしなければならないし、それが自分のプライドなんだと思います☆

今まで死という未知の世界が怖くて、そこから逃げよう逃げようとしていました☆
しかし、未知の世界もいずれ経験する事になるのだと思った時、少し気が楽になりました☆

死を想定していれば、これから何をしなければならないかも判りますし、また死を目前にしたとしても、「すべて準備はできている」、、となれる気がします☆

明日、何があってもいいように、今日もしっかりと生きていかないとなりません☆

さしあたって、まずは部屋の掃除からですね（笑）☆