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下っ端パロロワ書き手のドバーなブログを北の大地から

《鉄血宰相》ギリアス・オズボーンという男

2017年12月09日 | 軌跡シリーズ
《鉄血宰相》

ギリアス・オズボーン



エレボニア帝国の宰相を務め、シリーズの多岐に渡る諸々の事件に関わっている声が中田讓治な50過ぎの男。
空の軌跡に一端の区切りが付き、新たな物語である零の軌跡が始まったんだけど、こいつはずっっっっと黒幕やってる。


《名前だけでやべえ奴》
元々、名前は空の軌跡から出ていて、彼の存在にスポットライトが照らされたのは空の軌跡SC。
ラストダンジョンが出現し、コレのせいで導力が使えない。生活基盤の停止と考えてください。
リベール王国周辺のみの現象かと思われたが、実は国境沿いの帝国南部にも被害が及んでいた。

一方その頃、リベール王国の王宮に結社・身喰らう蛇の執行者4人が攻め込む。
街に火が放たれ、兵士は歯が立たず、王女達は囚われて絶体絶命。王宮へ向かう主人公達だが人形兵器の相手に手間取ってしまう。
そんな時だった。空の軌跡FCにてクーデターを企てたリシャール大佐が特例で解放され、4人の執行者相手に立ち向かう。
大佐、実はFCのラスボスを一人で対等かそれ以上にまで戦えるんですよ。《剣聖》を継ぐ者と呼ばれているだけのことはある。
執行者4人の陣形を崩し、主人公達もやっと到着し、さぁ勝負はここからだ!というところで撤退されてしまいましてですね。

そんな中、兵士が緊急連絡ですと慌ててやって来て、内容は「ハーケン門に帝国の師団が大量の戦車を連れてやって来た」と。

一難去ってまた一難。どうして導力が停止している中で戦車を使えるのか。
これは蒸気戦車だと判明するのですが、旧文明なんですよ。軌跡シリーズにとって蒸気は過去の遺産。
そもそも、ラストダンジョン浮上から帝国軍がやって来るまで短すぎる……裏がありそうだ。
この一悶着は帝国皇帝が第一子であるオリビエと、リベールが誇る准将にして元S級遊撃士《剣聖》のカシウス・ブライトの機転によって回避。
そしてオリビエは言うわけですよ、師団を引き連れてきた師である《隻眼》のゼクスに。

「先生だって分かっているでしょう。この緊急事態に旧文明の戦車を製造していたなんて都合が良すぎる。かの《鉄血宰相》は結社と手を組んでいる」と。

どうし旧文明の蒸気戦車があるの!?→製造していたおー^^
これが帝国の強みなんですよ。どこの国もそんな使えもしない戦車に予算を回せない。
結果として導力停止現象は主人公達によって解決するけど、もしもそのままだったら。
軌跡シリーズ世界に於いて帝国だけが兵器を使用出来るってことですよ。怖い怖い。
《鉄血宰相》からすれば別に失敗も成功もないんですよ。帝国軍の強さを他国に見せられた訳ですからね。
ちなみに結社&帝国の狙いの一つにリシャール大佐の存在があります。先に書いたとおり、王国の危機に登場するのですが、これすらも、ね。
実力・カリスマ共に無視出来ぬ存在である彼というカードを早々に切らせるための策だったと。どんだけだよ。
見抜いていたのはオリビエ&カシウスの二人。描写的にゼクスとミュラーも知っていたかもしれない。

などという、実は裏でやべえことをやっていたオズボーン。
続編の空の軌跡3rdで部下の《スケアクロウ》と共に初登場し、リベール王国を電撃訪問してしまう。
そして根回しによってオリビエが行おうとしていた帝国帰還凱旋セレモニーにすら手を打っていたと。
更に後続の碧の軌跡にも出演し、クロスベルという街が猟兵団に襲われるのですが、実は《鉄血宰相》が雇っていたと……。
それで帝国軍に撃退させ「自分の街も守れないの???帝国軍置かない???」と。やることがせこいんだけども、上手い。
まあこの後はクロスベル市長が「独立するよお!?」などととち狂ってしまったのでお流れに。

そして……


《閃の軌跡》
満を持して帝国を舞台に新シリーズが始動。これまで帝国は悪みたいなイメージだったんですよ。こいつのせいでな。
リィン君はじめ学生達で帝国の各地を周り、それぞれの文化や地域の特色、あったけえ人々に触れながら物語が進む。
街間の移動は鉄道なんですが、これを進めたのが《鉄血宰相》であり、その功績はデカい。
人の流通はもちろん、資材の運搬などでもかなりの数字を叩き出していて、そりゃあ市民からの評価は高いよねって。
住みやすい街になるわ、貴族の不要(法律的にアウト)土地とか財産を庶民に開放したりね。
逆に貴族からは憎まれています。平民出身ってこともあるんだけど、ぶっちゃけ「自分たちの居場所がないから」っていう理由。
こんな怪物に台頭されちゃあね。同情はするけど、貴族は貴族でクソなので……(機会があれば書きます)
ただ、市民の評価も100%でもなく、鉄道網を敷くにあたって、潰された土地もあるんですよ。または悪影響を受けてしまった街もある。
その住民達からは恨まれており、それが重なって……。

「閃の軌跡の終盤、テロリスト集団《帝国解放戦線》の首謀者《C》によって狙撃され――死亡」


《閃の軌跡Ⅱ》
オズボーンの死亡により帝国は二つに分かれてしまう。
テロリスト&貴族連合のアンチオズボーンVS帝国軍。なんと悲しい物語。
実力は五分五分で、《黄金の羅刹》や《黒旋風》が機動兵器暴れる中、《紅毛》や《隻眼》が戦車で粘る。

各地で内戦が続く中、主人公達は結社や猟兵団と闘いながら遂にラスボスを撃破。
これによりテロ首謀者《C》――またの名をクロウ・アームブラスト(次の記事の人の予定)が死亡。
敵でありながら共に学院生活を過ごした先輩の死に悲しむ中、《鉄血の子ども達》が駆けつける。


《鉄血の子ども達》
アイアンブリード。オズボーンの子ども……ではなく、腹心的な存在。
《白兎》ミリアム・オライオン
《スケアクロウ》(かかし男)レクター・アランドール
《氷の乙女》クレア・リーヴェルト
《そして――》


《Ⅱの終盤も終盤》
実は生きてたよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?

はい。

終盤に現れた《鉄血宰相》。
そして貴族連合の参謀でもあるルーファス・アルバレアも登場していたのだが、全てが茶番と化す。
ルーファスこそが筆頭にして最後の《鉄血の子ども達》である《翡翠の城将》ルーク・オブ・ジェイドであると。
つまり彼はオズボーンの部下であり、今回の内戦は全てオズボーンによって操られていた。五分五分の戦局も命令どおりであったと。

遊戯盤を支配していた彼は更に告げる「結社の計画を乗っ取るぞ」と。
この発言により結社・身喰らう蛇が使徒、第二柱《蒼の深淵》ヴィータ・クロチルダは焦る。
しかし使い魔は《翡翠の城将》によって殺され、運命共同体だったクロウも死んでいる。彼女は撤退せざるを得ない。
混沌に混沌が渦巻く中で、リィンはオズボーンの胸ぐらを掴む。どうしてお前が生きているんだ、これじゃあ死んだクロウが――。

そんで、まあ。前の記事とかでもずっと書いているんですけども、リィンの本当の父親がオズボーンであることが発覚。

そしてED。はあ??????????こっからが大切なんだが??????????????????


《Ⅲに期待すること》

・どうして生きていたのか
→ルーファス「教えて」オズボーン「それは宿題としよう」僕「教えろよもうEDだぞ殺すぞ」

・どうしてリィンくんを捨てたのか
→ノータッチはだめでしょ……

・結社の計画を乗っ取ると言っていたけど、そもそもお前の目的はなんなんだ
→ハガレンでいう「約束の日」かなあと予想。実際どうなんだろ。黒の史書の再現なんだろうけども

・悪い奴のままでいてくれ
→実はいい人路線やめてね。ゼロ・レクイエムの真似事なんて許さねえからな。


ギリアス・オズボーン。
シリーズの黒幕にして、最も謎が多き男。
こいつの動き一つで世界情勢が大きく変わってしまう。
かの《光の剣匠》をして「時代が生んだ怪物」?(ちょっと曖昧)と呼ばれる存在。

さてさて。

貴族嫌いの理由も明かしてくれればいいんだけどね。
たとえば昔、貴族によって襲撃され、妻を失い、息子であるリィンを手放すことになった。とか。
どうせ《ハーメルの悲劇》や《百日戦役》にも絡んでいるのでしょう。結社とは手を組んでいたが、《白面》と組んでいたって不思議じゃない。
オズボーンの謎が明かされる=シリーズとしての時が進むと同じ意味なので、これは楽しみだ!マジで、何年も待ったからね。

帝国の宰相として自国は勿論、表から他国をも制圧。
結社と組むことにより世界を裏から浸食。誰がこの男を止めるのか。
それは歴代主人公なのか、我らがオリビエなのか、まだ見ぬ新キャラかは不明である。だけど、期待しちゃう。

そういや、帝国皇帝のお気に入りなんだけど、そこら辺も掘り下げられないかなあ。
皇帝は全てを知っているのか、オズボーンに操られているのか、傀儡同然なのか、ただの無能なのか。
せっかく帝国が舞台なんだからね。政治の方も物語に絡めてほしいわ。



うん、閃の軌跡Ⅲが楽しみだ。


《灰色の騎士》リィン・シュバルツァーという男

2017年12月09日 | 軌跡シリーズ
《灰色の騎士》

リィン・シュバルツァー



初登場は閃の軌跡であり、その後同シリーズの主人公を務める。
初代は学生として登場し、最新作では教官へと就任。お酒を飲める年齢にもなった。
シュバルツァー男爵家の養子なので一応貴族。だが決して平民を見下すこともなければ、貴族として威張ることもない。
まあ、養子なのでそこら辺を気にしている節もあるんだけどね。いい子なんですよ。クラスの中心で、誰からも頼られる。
なお色恋沙汰には鈍感。定番なんだけど、この要素が閃シリーズそのものの評価を(一部では)下げた要因とも言われてしまうのだ。


《学生として》
トールズ士官学院の特務クラスⅦ組に所属。軌跡シリーズ初の学園モノです。
これまた定番なんだけど、4月1日から物語りが始まるので、基本的にみんなが初対面です。
いざこざとか対立がある訳ですよ。「貴族絶対許さねえ!!」とかいうわかりやすいキャラもいたのでね。
それらを解決というか、いい方向へ進めるのが主人公の務めであり、リィンくんはちゃんとみんなの架け橋になってくれるんですよ。
贔屓とか特別扱いはしないで、自分に損得があるとかないとかの計算だってしない。ただ、仲良くなってほしいから。いい奴なんですよ。
サラ教官からは「Ⅶ組の重心」と呼ばれています。まさにそのとおりで、リィンくんがいなきゃ始まらないんですよ(これが問題になったりもするんだけど……)

学生ということで、部活動は……無所属です。ただ、生徒会のお手伝いをします。
そうです、シリーズ恒例のお使いイベントです。パシリもパシリなんだけど、困っている人を助けるのがリィンくんなんですよね。
そもそも生徒会長が忙しくて大変だから協力する。っていう始まりの理由ですらお人好しで、これは空のエステル零碧のロイドから受け継がれる精神だ!

特別実習(社会科見学みたいなの。いろんな地域で頑張る系)でもそれは同じ。
近隣に現れた魔獣を倒したり、お店のために食材を集めたり、《怪盗紳士》の挑戦を受けたり……。
これらに共通することはリィンくんが困っている人を助けて、感謝されていること。ちゃんと、馴染めているんですよ世界に。



《八葉一刀流の使い手》
シリーズお馴染みの流派である八葉一刀流の使い手なのです。
経験者からすれば「なるほど」の一言で納得するんですよ。これなら学生でも魔獣を倒せると。
老師ユン・カーフェィ(未だに登場なし)から力を教わったようで、実力も一般学生を遙かに超えています。
まあ、歴代の《剣聖》《風の剣聖》やリシャール大佐の方が強いんだけど、それでも同年代からすれば強いでしょう。
エステルやロイドよりも(年齢換算)強いんじゃないかなあ。ヨシュアよりは……って感じ。
リィンくんは色々な型を使うんですよね。特に疾風が強すぎる。お前、アリオスさんに謝れよ……。


《人外要素》
髪が白くなって、瞳が赤くなる覚醒モードみたいな力があります。
ドラマCDで《怪盗紳士》が「鬼の力」と呼び始め、以降はそう言われる。
なんなんだこれ……と誰もが思っているんですが、閃Ⅱ終了段階で別に謎が解き明かされる訳でもありません。
なんなんだこれ……。

リィンがこの力を初めて使ったのは幼い頃。
雪山で妹と一緒に遊んでいたら魔獣が現れて、彼女を守るために覚醒したらしい。
なおその時の記憶はない。彼はこの力を恐れ、本気を出さないようになってしまう。誰も傷つけないために。自惚れるな!!

色々な壁を乗り越え、この力をちゃんと使えるようになるんだけど、まあ強い!
前述の疾風が裏疾風に進化して、いやあ止まらねえ!!

それで謎は明かされない。この力を知っている連中はいるんだけど、揃も揃って教えてくれない(定期)
《火焰魔神》の力と似ているらしく彼は「混じっているな」とリィンくんへ。じゃあお前はどうなんだと聞けば「全部だ」と答える。
答えになってないよなあ!?また、「外の理」と呼ばれる一種らしく、これは《剣帝》や《火焰魔神》、《鋼の聖女》の武器と同じ。
これも明かされてないんだけど、各武器は「イース」っていう同会社の別ゲームに存在している名前なんですよ。ファンサービスかどうかは知らない。


《灰色の騎士》
過去――本当に教科書に載っている何百年単位前に伝わる機神の起動者の資格を持つ。
雑に言えば自我を持つロボットのパイロット。なおその理由は不明。解説してくれ!!!!!!
このロボ、ヴァリマールっていうんですけどもGガンに近いような、あの、ほら「パイロットの特性を活かせる」みたいなあれこれ。
リィンくんはロボの操縦なんてこれまでしてないけど、出来るんですよ。本人のスタイルである刀で。
「来い、灰の機神!ヴァリマール!!」っていうお約束の台詞を叫べば、ヴァリマールが駆けつける。
閃Ⅱで幾度無くみた光景です。


《悲しい物語》
「シュバルツァー男爵家の養子」と書きましたが、元の親は誰なんだと。
雪山に捨てられていたんですよね。悲しい物語。それが閃Ⅱ終盤で明かされる。

《鉄血宰相》ギリアス・オズボーンの実子であることが。

シリーズを知らない人向けに言うと「悪い奴」の一言で、シリーズ全体の黒幕というか、大ボスというか。
そもそも閃Ⅰはオズボーンが狙撃により死亡することで物語りが終わり、帝国は内戦に突入。
閃Ⅱの終盤で生存していることが判明し、リィンに実子であることを告げる……っていう、そうなんですよ。全部こいつの掌の上で踊り狂っていたんですよ。
帝国政府と対立していた貴族連合の参謀は《鉄血の子ども達》と呼ばれるオズボーンの腹心で、内戦そのものが彼に仕組まれていた。
失った生命もなにもかも、全ては《鉄血宰相》の思惑通りで。



《鉄血宰相》

存在自体は空の軌跡から触れられており、実質的に帝国を支配……というか実権を握る男。
明確に存在がストーリーに触れたのは空SCの終盤。結社(悪の組織)によりリベルアーク(ラピュタみたいなの)が浮上。
リベール王国を中心に導力機関(スチパンでいう蒸気)が停止してしまう現象が発生。それは国境沿いにある帝国南部も同じである。
エステルたちが「やべえよやべえよ」としている間に「ハーケン門に大量の帝国軍が!!」という知らせが。
この時、主人公達は王室にいたため緊張が走る。いや、いなくても走るんだけど。
なんとギリアス・オズボーン、一世代前の蒸気戦車を投入したんですよね。この世界は導力で成り立っていて、それなのに戦車を扱える。
これだけで他の国に対する牽制になるんですよ。帝国は導力がなくても戦えるってね。だから、主人公たちが悪に負けても、準備は出来ていたんですよ。
しかも質が悪いことにオズボーンは結社と組んでいるんですよ。オリビエが見抜いたんだけど、やることが汚い。
結果的に主人公達が悪を成敗したからよかったものの、仮に負けていたら帝国が大陸を支配待ったなし!

根回しがすごいんですよ。
碧の軌跡時、クロスベルっていう街に滞在して、猟兵団に襲われて、帝国の兵士でなんとかしちゃう。
おいおい、クロスベルは自分の街を自分で守れないのか???うちの軍を駐在させないか???
これ、猟兵団を裏で雇っているんですよねえ……なんて悪い奴なんだ……。まあ、この時は市長が「クロスベルは!独立します!!」とかいうアレで流されたんだけど。

碧の軌跡はクロスベルっていう自治州を舞台にしていまして、時系列的には閃の軌跡ⅠⅡと重なるんですよね。
「オズボーンが狙撃された!?」→「生きてたおー^^」っていうのがとっくに明かされていて、閃の盛り上がりに水を差しているんですよね。
閃ⅠⅡは本当に全てが《鉄血宰相》の掌の上で踊り狂っていた。に尽きるので、これを数年前(リアルね)に明かしていたのは、もったいない。

じゃあ帝国を舞台にした閃シリーズではどうなのかと。
各地を回るんですけども、評判は半々です。政治的な豪腕がすごくて(不自由な日本語)怖がられている一面も。
帝国全体に鉄道網を引いたの、なんかハガレンを意識しちゃうんだよなあ。特に貴族からの評判は最悪です。

おいおい、これじゃあオズボーンの記事じゃねえか。また今度ね

「国の安寧は鉄と血によるべし」


《悲しい物語その2》
さてさて。そんなオズボーンがパパだよー^^といったところでED。はあ!?馬鹿かな??となったのが当時。
まあ後日談が用意されていて、「内戦を終わらせた英雄――象徴として働いてもらう」
クロスベルへ侵攻する共和国との戦争に駆り出されてしまう。《灰の機神》と共に戦車なんて相手になりませんよ。
ただでさえ帝国は機動兵器とかで技術力すげえのに、ワンオフまで来たら近隣諸国は勝てないよ……;;
その後はジオフロントに侵入し機密事項を奪取しようとするも、特務支援課に阻まれ争うことになる。しかも敵です。
なんとリィンくんを操作できずに、敵として戦います。おいおい、これはかわいそうだよ。

リィンくん、帝国軍の情報局の狗となっていて、でもこれは彼が選んだ道なんですよ。
《灰色の騎士》として自分に何が出来るのかって悩んで悩んで……その結果なんです。
軍に駆り出されるだろう。でも黙っているよりも自分が頑張れば悲しむ人は減るはずだ。自分が傷付けばいい。
国民から英雄扱いされる若き獅子、されどその心中は傷だらけで、それでも彼は平和のために戦うことを選んだ。


《悲しい物語3》
上記後、更なるEDに突入するのですが、改めて彼は学生です。
しかし、仲間達は今回の内戦の影響もあり、学院を離れることになるんですよ。
特にユーシスは悪事を働き牢屋にぶち込まれた父や《鉄血の子ども達》であることが判明した兄の代わりに領主を務めなければならない。
学生なのに、踊り狂ったこの時代で父は手柄ほしさに街を焼き払い、兄は兄で自分勝手に行動。学生なんてやれるかよ。
まあ他は音楽の道を目指したり、親が社長の企業に就職したりだとかで温度差がヤバくてお前そのまま学院にいろよ笑感もある。
それでも、学院に残るのはリィンくんだけで、教官である《紫電》も世界のために遊撃士へ戻ることを決意。
悲しいよなあ。全ては《鉄血宰相》のせいで、まともな学院生活すら送れないなんて。そして物語は終わる、彼らは一足早く卒業し、それぞれが激動の時代と向き合うことになる。


《悲しい物語おまけ》
閃Ⅰのラストはテロリストに学院を占領され、仲間はリィンくんを逃がすために生身で機動兵器に挑む。
ヴァリマールに乗っているリィンくんはそんなのだめだ!ってなるけどヴァリマールが勝手に逃走を始める。
「やめろ、やめてくれえええええええええええええええええええええええ」ED。

閃Ⅱのラストは前述のとおりです。
大切な仲間が死んで、彼が狙撃したオズボーンが生き返って、パパだよー^^つって。
「お前にはこれから働いてもらおう」ED

もう少し優しくしろよって思う。


《弊害?》
まあ、リィンくんは好感度システムなんです。
そのせいで「ギャルゲー」とか言われるんです。また、そのシステムの都合上、物語の適合性が必要になって。
ようはどのキャラを選んでも大丈夫なように、テキストに踏み込みがないんですよね……。
また、リィンくんはクラスの重心として頑張って、架け橋となっているのですが、頑張りすぎた。
同じクラスなのにリィンくんがいないとこいつら会話しねえだろ……っていう組み合わせがそこそこある。
頑張れ、ライター……となる。プロは大変だ。


《最後に》
まだまだⅢが序盤で、今後どうなるかなまら楽しみです。
リィンくんは存在自体が謎というか、出生も、謎の力も全てが謎なんです。
なんでそんな力を?どうしてロボを操れるの?どうしてパパに捨てられたの?

楽しみだ。

この激動の時代、鉄血宰相の掌の上でまたも踊り狂うのか。

閃の軌跡の閃は「帝国の闇を切り裂く一閃」みたいなことを社長が言っていました。

そうなることを祈って、やるぜ閃の軌跡Ⅲ!


リィンくんのことは、ED見たらもう一度書こう、そうしよう。



※最後に暗い話題なの、やっちまったなあ!?