悠々自適

日常の雑感をそれとなく

101 人間の一生

2017-10-23 21:23:49 | 雑談
2016年の日本人の寿命は男80.98歳、女87.14歳となり、長寿化が進んでいます。
昔の平均寿命を調べると、室町時代33歳、江戸時代45歳、昭和10年48歳、
昭和22年52歳、平成19年82歳、となっていました。今と比べ、昔の平均寿命が
ひどく短いのは、昔は乳幼児の死亡率が高かったためとの補足説明がありま
した。

「人間五十年、化天のうちを比ぶれば、夢幻の如くなり・・・」と詠いながら
敦盛を舞うのが好きだった織田信長は、本能寺で、その通りの数え49歳で亡く
なってしまいましたが、その頃の平均寿命が33歳となっているのは乳幼児死亡
率の高さによるものであり、成人した人は50歳ぐらいまでは生きたのだろうと
思います。

成人した人の寿命はどれぐらいだったのかを調べたら、次の様なデーターが
ありました。明治34年、男60.35歳(女61.06歳) 昭和10年60.41(63.22)
昭和30年68.47(72.25) 昭和40年70.18(74.85) 平成12年78.33
(85.08)。

昭和16年に作られた童謡「船頭さん」の歌詞は、「村の渡しの船頭さんは今年
“60のお爺さん” 歳は取ってもお船を漕ぐ時は・・・」となっていますが、
上記データーからすると、当時の60歳は今で言えば、75歳ぐらいになるのだろ
うと思います。

友人から、人間の一生についてのブラジル小話をもらいました。示唆に富む
面白い内容なので、紹介をさせて頂きます。


《人間の一生・・・》

『神は天地創造の最終日、動物の寿命を決めた』
神「犬よ。お前は人間の奴隷として仕え、食卓から落ちる骨で養われるの
だから三十年でよかろう」
犬「そんな屈辱的人生ならぬ犬生なら、半分の十五年で十分であります」
神「次は馬。お前は重き荷を負って、人間のために遠い坂道を上るのだ
から、四十年でどうか」
馬「四十年の重労働は、苛酷過ぎます。三十年に減らして下さい」
神「猿。お前はおどけて、人間を楽しませるだけだから、二十年でどうか」
猿「一生おどけるのが役目なら、なんと空しいことか。十年で十分です」
神「最後に人間よ。霊長類の王として、全てを治める権威を与える。また、
生気と精力をタップリ与える。一生懸命時間を惜しんでセックスに励み、
子孫を生み、増やし、地に満たすのだから、三十年だ」
人「精力はタップリくれて、三十年は少な過ぎます。犬が放棄した十五年と
馬が捨てた十年、猿が捨てた十年を私に下さい」
神「ヨシ。それなら三十歳までは精力絶倫にする。三十歳から四十五歳ま
では、犬のように家族のために奴隷として仕えよ。四十五歳から五十五歳
まで、馬のように家族のために重労働をいとわず働きなさい。五十五歳
から六十五歳まで、孫のため猿のようにおどけながら、子守をしなさい」
人「六十五歳からは、どうなるのでしょうか」
神「じゃまになって人に嫌われないように、社会の片隅でヒッソリと、
お迎えがくるのを待ちなさい」。

この小話が、もし日本の話であったとしたら、年齢実態からすると、昭和
30年頃の話になるのだろうと思います。そして、もし長寿化している今の
日本の話にするのであれば、15歳足すといいのではないかと思います。

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