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douce vie

現代アートを中心に、色々と考えた事とかを日々綴っています。主に関西の展覧会の感想なども書いております。

豪華絢爛 『オペラ座の怪人』

2005-02-04 | 映画
オペラ座の怪人  ジョエル・シュマッカー監督 2004年 アメリカ

暗闇に浮かぶ白いマスクと赤い薔薇。
小学生の頃、何故か私の部屋にあったオペラ座の怪人のレコード。
英語で歌詞の意味もわからないが、訳を読みながら、
毎日のように聞いていた。
そして頭の中に思い描いていた物語が目の前に現れた!

とにかく凄い!映画ならではの贅を尽くした衣装にセット。
モノクロの廃虚から過去の華やかなりし頃の姿を甦らせたオペラ座。
どこか退廃的な雰囲気を纏った出し物。
クリスティーヌがファントムに導かれた地下の世界。
乱痴気騒ぎのマスカレード。
全てを破壊するかのように墜ちていくシャンデリア。

そして、何よりも美しく素晴らしいメロディ、歌声。
2時間以上の物語があっという間の出来事だった。

孤独な芸術の天才だった怪物は、
愛が欲しくてたまらない哀しい人間だった。
晒されたのは醜い素顔と醜いエゴ。
雪降り積もる墓標に置かれた一輪の薔薇が
美しくも哀しく心に残った。

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