1月7日はジョージアのクリスマスだった。ジョージア正教会の暦(ユリウス暦)の12月25日にあたる。イブにあたる6日の23時30分過ぎジョージアの方から窓辺に灯るキャンドルの写真が送られてきた。この時間から正教会の家々では一斉に窓辺にキャンドルを灯すとの事だ。
送られてきたキャンドルの写真。私には初めてのジョージアのクリスマスがこの時に始まった。
私は外を眺めた。確かに家々の窓辺に静かにキャンドルが灯されていた。その一つ一つの小さな炎から何故か暖かい温もりを感じた。写真を送ってくれた方のメッセージにこんな一文が添えられていた。
「私も別の家々の窓を見て幸せになりました、そうして国は一つになりますね」っと。
私は短く添えられたこの言葉にこの国の紆余曲折の長い歴史と平穏への思いを見たような気がした。私の考え過ぎだろうか。でもその言葉は私の心に深く残った。
さてその頃、散発的に花火の音が聞こえはしたが街は静かにクリスマスを迎えようとしていた。私はテレビを付けた、そこに映し出されたのはジョージア正教会の総本山であるサメバ大聖堂で行われているクリスマスの祭典の中継映像だった。それは私には静かに新年を迎える日本の大晦日と初詣の姿を思い出させた。
クリスマス当日の午後にアリロと呼ばれる祝いの伝統的なパレードがあった。今月から同居している私達3人は見に行く事にした。午後の2時に薔薇の広場を出発し昨夜テレビで見たサメバ大聖堂までのパレードだ。それは写真でご案内しよう。
薔薇の広場には既にジョージアの国旗を旗めかした人々が集っていた。
子供たちが可愛い。
十字に笑顔。
子供たちがパレードの先頭に、主役なのかもしれない
隊列が動き始めた。
各隊列には興味深い民族衣装を着た子供たちが。
隊列には文明の十字路コーカサスを象徴するかのようにキリンやラクダや象に模した作り物の隊列もあった。
やがて遠くに目的地のサメバ大聖堂が見える地点まで辿り着いた。
そしてサメバ大聖堂の門前に。
更に大聖堂の広い境内へ人々と供に入った。さすがに大きい。
後ろを眺めるとその広大さが良く分かる。
いよいよ大聖堂内部に。
中では厳かな祭礼や沢山のロウソクに火を灯し集う人々もいた。
やがてパレードの終わりを告げるのだろうか大聖堂の前に国旗を旗めかした人々が集結し終わった。
さて番外として民族衣装や気になる僧衣をまとった僧侶の写真も撮ったので掲載し今回のブログは終わりにしよう。
パレードは午後2時に薔薇の広場を出発し4時半頃サメバ大聖堂に到着。約2時間半の行進だった。私には坂道もあったが楽しい一時だった。