◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

これぞ最良のIFRS本

2010-04-26 | 会計・株式・財務
ご無沙汰しております。
政治・経済と暗い話題が多く閉塞感が日々強まっている私ですが
皆様はいかがお過ごしでしょうか。

とはいえ、ようやく春らしい陽気となり、
あまり衣服に金をかけない私も、消費炸裂です。
ネクタイを8本も買いました。

・・・・・といっても百円ショップ・ダイソーで、ですが。
これまで同業・キャンドゥのネクタイを100本程度使っておりましたが、
ダイソーも知らない間に品質が上がっていました。
ぜひお試しあれ。


さて今回はIFRS本のご紹介。
またかよ~との声が聞こえそうですが、この本は数多のIFRSの中でも、
その「本質」に触れている点に大変好感が持てますし、
その上で財務及びマネジメントに与えるインパクトを多角的に提示しておりまして、
経営者だけでなく実務家・投資家・アナリスト諸氏がIFRSとどう付き合うかを
考える上で大変示唆に富んだ内容だと思います。
異論もあるでしょが、現在のところ「最良のIFRS本」ではないでしょうか。

知らないではすまされない マネジメントのためのIFRS
中島 康晴
日本経済新聞出版社

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著者の中島先生は私のブログでも何回もご紹介している著名な公認会計士でありますが、
この本は、日本経団連でのエグゼクティブセミナーの内容を加筆等
されたものであります。
エッセンスの一部は上記リンク及び中島先生のブログにも書かれておりますのでご参考下さい。


この本で個人的に印象に残ったのは
第7章「IFRS適用に向けて日本企業の復活ののろし」。

かつての会計ビッグバンの経験もあり、新会計基準導入というのは、
なんとなく日本企業にマイナスの影響ばかり与えるのではないかという印象を
持っている私ですが、
「IFRSを後ろ向きにとらえず、
金融ファクターへの戦略ファクターの1つとして捉えよ」
とのご主張は以外にも前向きでした。
日本企業へのエールとも受け取りました。


IFRSが適用されるであろう2015年頃は、まさしく日本企業復活の局面である。
その時こそIFRSを熟知した十分上で活用し、
マーケットに自社の企業価値を適正に示していく姿勢が、
企業の差別化戦略の一つになっているはずだ(同書p.181)



詳細は現物でご確認ください。
少なくとも私の中では、この春イチオシの一品です。
私は早速社内の研修に使おうと思っています。


さてさて、ゴールデンウィークを挟んで
3月決算企業の発表も本格化していきます。
何か面白いネタが出てきましたら逐次ご紹介していきたいと思います。
それではまた。


なかのひと

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