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会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

任天堂 0.215%へのリスペクト

2008-04-25 | 会計・株式・財務
 24日、任天堂が決算を発表しました。決算短信はここからどうぞ。
http://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2008/080424.pdf


株主ならずとも胸のすく好決算。私もDSで貢献しました。


連結売上高1兆6,724億円、前期比+73%、経常利益4,408億円、同+52.6%・・・。


財務面では・・・・すごいですよね、総資産に占める現金及び現金等価物の比率。61%。

DSというよりも、CD(キャッシュディスペンサー)のような会社です。



まっ、短信は通常50ページ超となるのが通例ですが、
任天堂ではいろいろ省略などしてコンパクトな情報開示に徹したようです。




そんな簡略化された短信なのですが、私はある箇所で目が釘付けになりました。




それは、3ページ目の下から4行目。




「また、その他(トランプ・かるた他)部門の売上高は36億円となりました。」




連結売上高1兆6,724億円のうちの、わずか36億円。構成比0.215%


普通だったらこの部分はカット。それでも誰も困ることはないでしょう。





では何故、この数字を開示するのか?

もうお分かりですよね。


「トランプ・かるた」は任天堂の出発点。創業の原点。
どんなに金額的な重要性が乏しくなっても、敬意を払ってきちっと開示する。

ここが任天堂の凄いところではないかと思った次第です。

(私の単なる思い込みかもしれませんが・・・・・)

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