◆「財務アナリストの雑感」 2024◆

会計士兼アナリストによる屈指の歴史だけがウリの会計・財務・株式・金融ブログ。異常な経済金融環境を一刀両断!できるかな?

ライブドア監査人の告白に思う

2006-05-23 | 会計・株式・財務
いつも冴えない記事ですいません。

週刊ダイヤモンド06.5.27号(P.101)に、
ライブドアの会計監査を担当したあの港陽監査法人のパートナーが
同誌のインタビューに応じていたので、ご紹介。
ちなみにこのパートナー氏は、事件発覚前からさまざまな疑惑の解明に
孤軍奮闘していたとのこと。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー--------------
「私が見た粉飾の構図」

・役割分担
 堀江被告=目標数字の設定
 宮内被告=それを練りだすための方策
 中村被告=実行役
 とシンプル。

・宮内前CFOは「監査法人なんてちょろい」「言いなりになる」と
 馬鹿にしておりこれが粉飾の温床。

・港陽監査法人の小林被告、久野被告は
 不正を知りながら見て見ぬ振り(事件後に分かったこと)。
 他の会計士は両被告から真実を聞かされていなかった、というのが実情。

・ライブドア監査では05年4月から監査責任者として関与。
 問題となった04年9月期決算では、ロイヤル信販などを
 使った利益の付け替えを架空取引と睨み、久野被告に監査人を降りるよう
 何度も進言したがうやむやになり、自らが手を挙げて監査責任者と
 なった。

 その後、「監査人を降ります」と、堀江・宮内両被告に宣告し、
 投資事業組合を解散させ、自社株による連金術をストップさせたとのこと。

・事件を未然に防げなかったので会計士の資格を返上したい、と。
                             以上
-----------------------------------------------------------------

(ありきたりのコメント)

①04年9月期中からおかしいことが判っていながら、「うやむや」ですか・・・。
 このパートナー氏は孤軍奮闘で頑張られたとのことですが、
 やっぱり責任重いですよ。
 私個人としては「うやむや」になってもなお監査を降りなかった理由を
 知りたいですね。
 

②このパートナー氏、勢いを駆って、「告白本の出版」しちゃいます。
 ダイヤモンド社から5月26日に出版とのこと。
 来るべき損害賠償請求訴訟に備えるためでしょうか。
 
ライブドア監査人の告白

ダイヤモンド社

このアイテムの詳細を見る


  私はそのうち、・・・・・ブックオフで買います。

③この本よりも、gooブログでもお馴染みの「ホリエモンの錬金術」。
 これを本にした方が、よほど売れると思いますけどね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 企業合併審査基準の緩和に思... | トップ | 相場下落でも「しょぼい顔す... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

会計・株式・財務」カテゴリの最新記事