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日本航空の増資騒動などに思う

2006-08-02 | 会計・株式・財務
いやぁーっ、亀田興毅、世界奪取しましたねー!
(試合は見ておりませんが)
でもTBSには抗議の電話が殺到だったとの事ですから、かなり微妙だったようですね。
そもそも、TBSはこの兄弟に社運をかけるほどの入れ込みようですけど、どんなもんでしょうかねぇ?
正直、共感持てないですけどね。
マスコミがホリエモンや村上氏を持ち上げていた頃に似た「危うさ」を感じているのは
私だけでしょうか。


で、本題。
今更、JALネタはないだろうと、自分でも思いますが、
総合月刊誌「選択」8月号p.75では「いよいよ民事再生法適用か」と
踏み込んだ観測をしていたものですから一応ご紹介しておこうかなと。


同誌によると、JALには破綻の3点セットが揃っていると。
すなわち、業績低迷、過大な負債、そして不透明なガバナンス。
で、結局のところ、負債のカットやストライキを盾に今なお賃金改善を求めてやまない
労働組合の切り崩しを合法的にできる民事再生法によるウルトラCが残された道ではないか?ということです。


不透明なガバナンスに関連して、8月1日の日経金融新聞1面では「日航増資4つの疑問」という特集記事もありました。この4つの疑問というのは、
①6月30日時点でモルガンスタンレー証券グループ8社が日航の筆頭株主になった経緯、
②なぜ、みずほ証券が主幹事を務めたのか?
  (日航向け債権がある親会社みずほコーポレート銀と利益相反ではないか?)
③なぜ、日興シティグループ証券が引受シンジケート団から離脱したのか?
④情報漏洩(インサイダー)の疑い

こうして見ますと、JALも論外ですが、それを取り巻く証券会社もそれに乗じて
何かやりたい放題って感じですね。
最悪の事態に陥らないことを祈ります。

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2 コメント

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Unknown (よよよ)
2006-08-03 23:37:33
一番大切な乗客の安全さえ,軽視している(と思われても仕方ないほど事故を連続させた)会社が,その増資において株主のことを一顧だにしないのは,極めて自然の姿に見えます.



でも,いくつかいるステークホルダーを,平然と一つずつ裏切っていくということは,経営面で危機には直面していないのではないでしょうか?
返信する
コメント有難うございます。 (dancing-ufo)
2006-08-04 00:15:57


よよよさん、お久しぶりです。



皮肉とユーモアに満ち溢れた

ナイスなコメント、誠に有難うございます



その芸風、私もマスターしたいです。

引き続きよろしくお願いします。



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