題詠blog2007

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029:国

2006-12-30 | 021-030の歌
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029:国 (ねこちぐら)
引かれいし国境の線地上にはいずこにも無く大地はひとつと改めて知る

029:国 (再投稿) (ねこちぐら)
引かれいし国境の線地上にはいずこにも無く大地はひとつ

029:国 (zoe)(すりきれ)
5時間目の国語を時間に見たけどマスクメロンの網目のよな地図

029:国 (再投稿) (zoe)(すりきれ)
5時間目の国語の時間に見たけどマスクメロンの網目のよな地図

029:国(稚春) (青いキリンの番外編)
簡単に擦れ違ってく君と僕 母国語だって同じなのにね

029:国(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
ネットにて我が名を引けば若き日の国会答弁突如出で来ぬ

029:国(船坂圭之介) (kei's anex room)
星あかりひとつを頼むものとしてわがししむらの行く国や闇

029:国(智理北杜) (智理北杜)
母ちゃんが強いのはここのお国柄?いや!我が家だけの特徴なのだよ...

029:国(柴やん) (明日はきっといいことがある)
国追われ脱出せむと川渡る最後の望み学校に駈けこむ

029:国(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
一言ですべてがチャラになるような国策なんて想定外だ

029:国(みずき) (空)
国生みの話に更けし夜もありて細やぐ燭に屏風絵の消ゆ

029:国(はこべ) (梅の咲くころから)
冬枯れの国原見ればみどり立ち春風を待つつぼみもありき

029:国(此花壱悟) (此花帖)
直線の国境引いて頒つ地を駱駝横切る月は見てゐる

029:国(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
傾国の美しさ持つ女などクリーニングしてタンスにしまえ

029:国(五七調アトリエ雅亭) (題詠専用ブログ)
国立市市議会議員立候補選挙戦線準備万端

029:国(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
国家フェチ君が代フェチの跋扈する白昼悪夢の世とはなりつる

029:国(坂本樹) (ひこうき雲)
泣きやんで見上げる空にぼくたちのひこうき雲の天国がある

029:国 行方祐美 (やまとことのは)
生命に国境あらずされどされど戦争の火は地球(テラ)より消えず

029:国(惠無) (なんでもない一日)
口々に「国の宝!」と言うならばその実(じつ)見せよ少子化対策

029:国 (オガワ瑠璃) (ことばの調理 ~ レシピ100 ~)
果物の遠い異国の香りにて未だ見ぬ地を見たか気になる

029:国 (治視) (cherish!)
お話の中に出てくる国に もし着いたらお菓子でうめつくしちゃえ

029:国 (新井蜜) (暗黒星雲)
東海の不思議の国の片隅で不思議な歌を読んで楽しむ

029:国(はな) (はなことば)
旅の空ベルトサイン消灯す雲の上には天国はない

029:国(春畑 茜) (アールグレイ日和)
この国にわが唐桃(からもも)の花咲きぬうすくれなゐの思ひひとつに

029:国(本田鈴雨) (鈴雨日記)
雪国の名にごまかされまいとする我がこころねを舞茸に詫ぶ

029:国(小春川英夫) (さるさるパパ)
ひっそりと生きていきたい人達の国に(午後二時)亡命をする

029:国(原田 町) (カトレア日記)
墓地案内つぎつぎ届く下総国葛飾在は終いの住処か

029:国(駒沢直) (題詠blog2007参加用。)
厳粛な試合の開会式で聞く国歌のような君の鼻歌

029:国(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
全国で多発している鉄ドロボー闇の世界で売買される

029国 (はじめまして!)
美しい国を作ると掲げいる政治家こそが澱んでいるよ

029:国(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ~題詠100首と短歌詩~)
奪われたものは日常 帰るべき国の言葉を彼は知らない

029:国(新津康) (NOTHING WORKS)
生けるものすべてが国を持っている。戦争(いくさ)は人間(ひと)の国の話だ。...

029:国(よさ) (やわらかい螺旋)
この国を巡る風から抜け出して何処にも辿りつかなくてよい

029:国(yuko) (tankaの森)
おのれらの愚行悪行棚に上げしゃあしゃあとまぁナントカ合衆国

029:国(白辺いづみ) (Iduming☆World)
国立の鉄橋下のピアノの音 神様はいる、絶対にいる

029:国(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
「美しい国」を探そう演説が聴こえてこない木漏れ日の奥

029:国(ドール) (花物語?)
いまもなお不思議の国で叫びおり首をはねろと赤の女王は

029:国(蓮野 唯) (万象の奇夜)
花見客浮かれ騒いで日が暮れる平和呆けした桜の国

029:国(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
国境を越えることなく生きてきた平穏な日が今日も過ぎ行く

029:国(暮夜 宴) (青い蝶)
国境を越えて繋いだてのひらに源氏蛍のともしびは降る

029:国(野樹かずみ) (告げ忘れたこと)
アルミニウムを流したような冬の空 かつてソ連という国があり

029:国(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
たくさんの国旗にうもれしょうねんはせかいを統べるゆめをみている

029:国(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
いつの間に越えたのだろう国境を 季節の歌を謳っていたら

029:国(こはく) (プラシーボ)
国産にこだわりをもつわたくしを愛していると言ってごらんよ

029:国(pakari) (魔法文明)
その国は近くて遠い場所にあり君がわらうと行けたりもする

029:国(小早川忠義) (ただよし)
国立の街を歩くに「ほらここが山口百恵の家」と指差す

029:国(きじとら猫) (きじとら小部屋)
国立の地名の由来こっそりと桜守から耳うちされる

029:国(川内青泉) (青泉の部屋)
国のため県市のため考える暇なく過ぎし教師人生

029:国(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
選ばれた大使のもとへ祖国から肉球ひづめのカードが届く

029:国(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 これからは自由の国に憧れて増えるルールで歳を数える

029:国(香-キョウ-) (Sky on Blue)
「国同士、握手をしよう簡単に」 子供なのかな、こんな考え

029:国(野州) (易熱易冷~題詠blog編)
国民国家その横暴の極まれる時代そんなにとほくもあらず

029:国(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
母国語が上達したと思えたら日々も潤うような気がして

29.国(文月万里) (Kagerou つれづれ)
塀の中に宝物隠し持つ形「国」の境を壊してみようよ

029:国(川瀬菜穂) (あしたのわたしは)
あなたと私の国は魔法の国夢の国現実逃避の国

029:国(本田あや) (明晃晃)
拘泥をするのは君が暮らしてる部屋とか町だとか国だとか

029:国(萌香) (空の青さをみつめていても)
届かない叫びは耳を掠めてくもはや異国の言葉のように

029:国(つきしろ) (あめふりぼし)
電線が空を細かく区切る朝、国の果てでも見に行こうかね

029:国  (翔子) (花こみち)
 この山河国破れぬよう何を為すヒバリウグイス抜ける碧空

029:国(天国ななお) (お月様は許さない)
国鉄と言い間違えて笑うルミの年齢些少疑惑について

029:国(夏実麦太朗) (麦太朗の鍛高短歌4)
誰も見たことはないはずの天国どうぞ勝手に憧れちゃえば

029:国(sera5625) (日曜日は猫になる)
国愛す人と人との愛憎が 築き上げたる歴史を愛す

029:国 (紫月雲) (resume 1970-2007)
国渡るたましひの火の我が内に宿り来たりてHelloと言ひぬ

029:国(橘 こよみ) (aglio-e-olio)
まぶしくて太鼓の人は困る(このまま全国へ進むんだろうか)

029:国(ももや ままこ) (★SARU×3★)
通勤路国道4号沿いに咲く桜に春が来たと教わる

029:国 (すずめ) (すずめの詩)
国々も人々もまた神々も鬼も仏も 夢かたるらく

029:国(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
浜に立ち国来くにこと引き寄せる綱の握りのあかぐろきかな

029:国(百田きりん) (きりんメモ)
幸せなおとぎの国のおとなりの国で抱きしめたいものがある

029:国(五十嵐きよみ) (99本の薔薇の花束)
 いれたての紅茶の色をひきたてる中国製のカップの白さ

029:国(吉浦玲子) ([湖]湖蓮日日(これんにちにち))
いきいきと五月の街を走りゆく愛国少年街宣車繰り

029:国(nnote) (題詠blog2007,nnote)
国ひとつ潰す苛立ちキーを打つ音かたかたと満ちてゆく夜

029:国(Yosh) (☆生短歌☆)
国会で論議するもの「手段」のみ 「目的」知らずは本末転倒

029:国(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
蛙たちの土管高原ボタン山ぼくが国土地理院になって 

029:国 (佐原 岬) (memo)
この国に幸せなんてないけれどただ歌ならばここにさえある

029:国(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
わたくしの好きなものだけある国であなたのことなど忘れて暮らす

029:国(夏瀬佐知子) (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
変わらない影響のない一票も投じなければ天下国家は

029:国(寺田 ゆたか) ( “たまゆらのいのち”)
大使館の日の丸見ればほっとする俺はやっぱり大和国びと

029:国(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
天国になるはずだった雲なのに 千切れてしまう千切れてしまう

029:国(ぱぴこ) (テクテク)
珍しい国の名前のようだった君と暮らしたあのコーポラス

029:国(素人屋) (素人屋雑貨店)
逢えないと知るためだけに降りてみた西武国分寺線恋ヶ窪駅

029:国(星桔梗) (風船がわれるまで 2)
まだ本気(まじ)になりたくないから国がまえ言葉さがして遊んでみよう

029:国(みゆ) (*** はなたんか ***)
散り際を知っているのか立葵 背筋を伸ばし天国仰ぐ

029:国(稲荷辺長太) (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
俺国の法律ですから速やかにここの婚姻届にはんを

029:国(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
赤土とつめたい砂利でできていた。凧と走った。国道だった。

029:国(振戸りく) (夢のまた夢)
東シナ海に隣接する国の名前が壁に書かれたバス停

029:国(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
国立の駅の向こうに見えているあの建物の名称なども

029:国(橘みちよ) (夜間飛行)
東京へ雪の国より出でてきて冬の電車に汗かきてをり

029:国(カー・イーブン) (ほぼ31音)
「カブトムシ」を歌ってくれるはずだった夏 FMで聴く「三国駅」

029:国(花夢) (花夢)
どうしようもないほどひとはひとりで孤独な国境線に咲く薔薇

029:国(aruka) (外灯都市)
国道にいるのは人魚じゃないんです名前をなくしたボクサーばかり

029:国(ひわ) (十三夜)
気まぐれにラインは描き直されて国って一体何だろうね?

029:国(霰) (徒花日記)
今はなき名曲喫茶で「冬の旅」のレコード聴きし国立の冬

029:国(繭) (アブストラクトマイライフ別館)
アボカドのドリア食む赤き料理屋に風ぬるみ湧く異国の血潮

029:国 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
半疑問形の応酬コロンの香下校ラッシュのホームは異国

029:国(葉子) (三十一文字の声)
この国の民は沈黙事なかれ叫ぶ当事者尻目にいつも

029:国(市川周) (ミルミルを飲みながら)
国会で青島幸男が決めたから酢豚にパインも迷惑条例

029:国(みなと琳) (奇会都市)
空だから。国境なんてない、空だから。あなたもきっとそこに住める

029:国(あみー) (正直なたましい)
国境はないよっていうメッセージとしての大気汚染がすすむ

029:国(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
ためらわず国境を越えて行く影は兎やあらん 彼方へ去りぬ

029:国(月原真幸) (さ か む け の ゆ び き り 。)
まだ行ったことのない国の名前を青いインクで書く授業中

029:国(佐倉すみ) (ありがとベティ)
この国の輪郭なぞってゆくように小さな岬をあなたと歩く

029:国(村本希理子) (きりころじっく2)
唇はしまし躊躇ふ「我が国」のWの音をさがしあぐねて                        (ワの音を二重母音と認識する国もある)

027:国(美山小助) (小助の和歌2007)
ちょっとした 仕草可愛く 写る君 異国に暮らす 心細さか

029:国(さかいまみ) (恋するキモチ。)
目が覚めて胸撫でおろす敵国の王子じゃなくてよかった君が

029:国(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
何気なく腐ってしまい広がって国境越えるいつか食べたい(オペ:穴井苑子)

029:国(ME1) (FILL mobile)
  限界を見せつけている国境線 傾く夕陽に滲んだ自信  

029:国(小籠良夜) (《冥の逸脱》)
いづれ滅ぶ冥の国なりいまさらに跡目成さずとも知つた事か

029:国(スズキロク) (夏休みはもう終わり)
降ってくるのはわるいものばかりじゃない 世界各国今は夜だよ

029:国(+イチゴ+) (+ イ チ ゴ ノ ウ タ +)
携帯の未送信覧開いては 届けばいいのに 天国にまで

029:国(澁谷 波未子) (沈思黙考)
国のため死ぬると君は言ふけれどそんな国なら滅びてしまえ...

029:国(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
国という文字にこめられ願わくば 囲われの身の宝守りぬ

029:国(きくこ) (きくこ)
貧しくも眠れる我に発信し明日を告げるか辺境の国

029:国(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
地下鉄の駅にさらさら異国語の短冊揺れる七夕の夜

029:国(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
夏つばめ窓に来たりて遠つ国の子守歌などわれに聞かせよ

029:国(みち。) (幸福アレルギー。)
地図上で国境決めていくようにわたしとあなたが分けられていく

029:国(遠野アリス) (ジムノペディ)
国を背負う以前に僕は僕なのだ 君も君だよ だから手を繋ごう

029:国(やすまる) (やすまる)
目の前にあるのは毎朝国じゅうで繰りひろげられるおんなの会議

029:国(兎六) (一人暮らしの日記)
天幕の国の空中ブランコのスパンコールの少女落下す

029:国(描町フ三ヲ) (水面走行)
生きてゆくすべでもふるさとの言葉手放す売国奴にはなれず

029:国(桑原憂太郎) (桑原憂太郎の短歌Blog)
国境の消されしメルカトル図を見せりおそらくA男の認知は違ひぬ

029:国(滝秋 邑嘉) (エンバラスド・クウェアティ)
君達を国へ送ろう 彼らとは二度と会えない狭い国へと

029:国(A.I) (Private Window)
定形外郵便物と間違えて投函された猫たちの国

029:国(史之春風) (はちぶんめblog)
国境の線はそこから見えますか? まわるぐるぐるGoogle Earth

029:国(ハルジオン) (ハルジオン デイズ)
さびしさの王国に住むあのひとを連れ出したいのに 僕は僕には

029:国(ちえりー) (あんな話こんな話)
安らかに過ごせて人に迎えられる私の国はどこにあるのか

029:国(夢眠) (夢眠(ムーミン)∞日々綴り)
遺跡とは遠い想いが閉じ篭るあなたと巡るはずだった国

029:国(うめさん) (今日のうた)
戦争も暮しの苦労も知らぬひと議員を継ぎて国家を論ず

029:国(桶田 沙美) (31Words Runner #011)
徒に国を憂いし馬鹿者の世迷言が国を滅ぼす

029:国(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
しゃがみこむ位置を求めてわたしたちいつから国になるのでしょうか

029:国 (一夜) (短歌るBlog)
日曜の朝もはよから投票す 国の明るい未来夢見て

029:国 (一夜) (短歌るBlog)
日曜の朝もはよから投票す 国の明るい未来夢見て

029:国(里木ゆたか) (木犀の灯り)
君が代を歌いしことのなき我は国を抱ける空へ微笑む

029:国(椎名時慈) (タンカデカンタ)
この星の某国の北 ある町で君が読んでる私の手紙

029:国(あおゆき) (メソトリウム)
国生みの寿歌も錆びわが夏の赤は静かに抜き取られゆく

029:国(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
この国の夏の重さを感じつつそれでも伸びる伸びる朝顔

029:国(岡元らいら) (3+1-題詠blog2007-)
ジョン・レノンあらゆる国でラジオからあなたの歌が流れていても

029:国(青山ジュンコ) (take it easy)
何回も同じ道をぐるぐると不思議の国をさまようように

029:国(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
赤とんぼ群れる田んぼに秋遠く国道沿いは36度

029:国(y*) (Perl Python)
添削というお返事を期待して国語教師に恋文を書く

029:国(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
国境が君のかたちになり遠く遠く遠くへここにいるのに

029:国(みずすまし) (水紋)
淡海の国にそびえる霊峰の谷に響きし行者の足音

029:国(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
国なんて滅びてもよいでも妻子だけは失くしたくない ごめんね 

029:国(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
会いたくて話したくって住みたくてあなたの国の言葉覚える

029:国(橋都まこと) (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
ああそれは例えるならば”母国語”を”母語”と言い換えるような正しさ

029:国(今泉洋子) (sironeko)
夾竹桃咲けば思ほゆキュロットの国防色を嫌ひし父を

029:国(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
それをもし帝国と呼びうるのなら豚丼の飯に沈めたるキムチ

029:国(紫歌) (歌つくろう)
西の国より送られし橙のかをり満つれば浮かぶ顔あり

029:国(小埜マコト) (カルアミルクを飲みながら)
晴天の下で僕らはキスをしたきっと国境なんてなかった

029:国(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
道すがら すれ違ったは 傾国を 謳われそうな 美しい人

029:国(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
太陽の下で異国の話をした(白昼夢 それは)やさしいにおい

029:国(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
祖国なる言葉を一度も意識したことのないまま死ぬだろう わたし

029:国(内田かおり) (題詠2006深い海から)
この国の深き処に在る水を美しきまま湛えよあした

 029:国 (minto) (あすとろさいと)
中国は五輪に向けて工事中巨大なパワーが息づいてをり

029:国(やや) (言の葉たち)
満月とドライブをする雨あがり国道(ルート)2号よ空まで続け

029:国(佐藤羽美) (hinautamemo)
外国の菓子の名前を鎖骨から首筋までに書き込まれたり

029:国(杉山理紀) (2007R57577)
隙間家具ぴったり納めやすらかに眠るあなたの天国になる

029:国 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
岩波の国語辞典と携帯を片手に題詠百首に挑む

029:国(*ビッケ*) (とっても短い今日の歌)
図書館の机にできてしまうんだ国境線が君の横だと

029:国(西巻 真) (題詠100首のためのブログ)
わが舌がふとくらやみに放ちたり衛星国家という響きを

029:国( 夜さり) (夕さり夜さり)
この国のかたちいづこに漂ふや司馬遼太郎死に切れざらん

029:国(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
本日の返品作業しこしこと『美しい国へ』箱詰めにする

029:国(水野彗星) (彗星不動産)
国境のまちで家にはついてないドアを叩いた叩いた叩いた

029:国(しろ) (星月夜)
水郡線に乗ればたちまちなまりたり御国言葉に棲む招喚魔

029:国 (お気楽堂) (楽歌三昧)
誰一人祖国のために命など捨てぬ国にぞなりにけるかな

029:国(K.Aiko) (「夢幻館」-別館-)
「いいえ--皆、赦しましたわ」目を伏せる 韓国女性 赦せないまま

029:国(animoy2) (I (愛)短歌)
国からの通知抗うすべもなく人の命は誰がためにある

029:国(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
わたくしを欠くべからざるものとしてある王国への扉を探す

029:国(長谷川智) (烏のつぶやきα)
オズの国知らないつむじ風おこるたよりないのはあなたと一緒

029:国(萩 はるか) (Betty's second Bar)
恋は苦い 人魚の国に生まれればいちどで済んだ痛みを抱く

029:国(miho) (短歌げいと)
君が外国旅行へと行ったから僕の日本は砂漠になったよ

029:国(水野月人) (新月の夜に)
先生は王様ですか公務員ですか終業ベルまでの国

029:国 (     Popん?TANKA)
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029:国(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
この国のふるえるかたち やわらかなひかりのなかに彼らを悼む

029:国(笹井宏之) (【温帯空虚】)
つぎつぎと星の名前を言いあてるたそがれの国境警備隊

029:国(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
国境を超えるみたいに愛してよ英語で何て言ったらいいの

029:国(木下奏)再投稿 (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
国境を越えるみたいに愛してよ英語で何て言ったらいいの

029:国(moco) (LyricHolic)
国境を越えていくとき僕たちは風になるのだ 息を殺して

029:国(たか志) (象と空)
この国によりどころなし菊は咲きかさぶたみたいに花びら散らす

029:国(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
朝露のシロツメクサに秘められたコロボックルの国の入り口

029:国(里原志穂) (空の下で)
謎解きに手旗信号読唇術国境は無い二人なのに 

029:国(寒竹茄子夫) (鮎と銀杏)
祝日の商店街を驟雨すぎよく見ればびしよぬれの国旗垂る

029:国(宵月冴音) (新銀星亭~Nova Villa Argentee D'Etoile~)
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029:国(小野伊都子) ( cahier bleu)
あのひとの話が遠い外国の言葉に聞こえて離れていく手

029:国 (砺波湊) (トナミミナト2007)
王様も女王も貴族もない国の平民でいることの退屈

029:国(平岡ゆめ) (le petit cahier)
珍しき外国の花売られおり別れてみればしみじみと一人

029:国 (冬の向日葵)
国道を赤いポルシェがすれ違う一瞬に見たロマンスグレイ

029:国(浅葱) (空耳の森*番外地)
争いの果てに消えたる国名の響き哀しく愛を憂える

029:国(フワコ) (きくとわたし)
外国の貝殻セットが土産物屋の店先で秋陽浴びおり

029:国 (JEUX INTERDITS)
幸せであれと願いをこめ紡ぐ異国の民の首飾りかな

029:国(野田 薫) (COLORFUL∞PILE)
「古池や飛び込む蛙の気が知れない」国語の時間に作った俳句