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026:地図 (ねこちぐら)
無記入の空地ばかりのいや多き地図を片手に人生を往く
026:地図 (zoe）（すりきれ)
ハンカチをとりだそうとしてポケットまさぐれば地図がぽとりとおちた
026:地図（稚春） (青いキリンの番外編)
捜しても無駄だよ僕らは戻れない ごめんね地図は捨てちゃったんだ
026：地図（西中眞二郎） (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
地図見れば思い込みたる町の位置かなり違うもありておかしき
026:地図（船坂圭之介） (kei's anex room)
愚かしく夢みんことを望みつつ地図に探すはかの秘宝展
026:地図（智理北杜） (智理北杜)
結婚してもうすぐ10年 本籍のありし町の名は地図から消えた...
026:地図（柴やん） (明日はきっといいことがある)
数年後国境線はなくなるという先生の地図は白地図なり
026:地図（みずき） (空)
地図なぞる手のひら奔る命線ちぎる未来を天啓と思ふ
026:地図（ふしょー） (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ほんとだよ君が大好き今すぐに逢いに行きたい地図さえあれば
026地図（はこべ） (梅の咲くころから)
地図を手に知らない町を歩くときいつもわくわく返る若き日
026:地図（畠山拓郎） (想いまっすぐに)
一休み三十五歳の地図を見る何を望むか我に問いつつ
026:地図（此花壱悟） (此花帖)
三界の地図三界の羅針盤独り部屋に居て思ふこと
026:地図（五七調アトリエ雅亭） (題詠専用ブログ)
夜尿症今日も豪快世界地図臭い布団がベランダ支配
026:地図（髭彦） (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
読みえぬは地図のみにしもあらざらむ辿る六十路に見えぬ行方の
026:地図（オガワ瑠璃） (ことばの調理 ～ レシピ100 ～)
この米の作られし地を地図で見て想いを馳せて感謝を示し
026:地図（坂本樹） (ひこうき雲)
ゆびさきにふれるゆびさきそらいろの地図にひこうき雲をさがして
026：地図（惠無） (なんでもない一日)
この町の「危険map」という地図を作りて浮かぶ子供らの顔
026:地図 行方祐美 (やまとことのは)
春の地図描きはじめて気付きたり明日と呼ぶ日のふと弱きこと
026：地図 （治視） (cherish！)
地図の上 残念ながら載ってない あなたが今どこにいるかなんて
026:地図（白辺いづみ） (Iduming☆World)
地図上の中央線を指でなぞりリクルーターの眼は静か
０２６：地図 （新井蜜） (暗黒星雲)
うさぎなど見たことのないふるさとの山と川とを地図で探した
０２６：地図（はな） (はなことば)
夏盛り着替えはないしどうしよう背中の地図に紐が透けてる
026:地図（新津康） (NOTHING WORKS)
日本にいてはわからない。明らかに地図と同じく線があるのだ。...
026:地図（春畑 茜） (アールグレイ日和)
地図の上（へ）にわれは雲かも狩野川（かのがは）の流れのさまを飽かずながめて
026:地図（原田 町） (カトレア日記)
時刻表地図帳持ちてのひとり旅夢のかなへば寂しかるらむ
026:地図(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
地図見ても辿り着けない目的地巨大迷路が永遠続く
026:地図（本田鈴雨） (鈴雨日記)
カーナビの地図に知り初む 今ここは東京湾のただ中なりき
026:地図(小春川英夫) (さるさるパパ)
いつかきっと僕はあなたに会いに行く ぼろぼろの地図をかばんに入れて
026:地図(yuko) (tankaの森)
戦いも争いもなく人々が笑って暮らす地図にない町
026:地図(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ～題詠100首と短歌詩～)
僕達がつけた印は同じ地図だけれど二人別々の場所
026:地図（駒沢直） (題詠blog2007参加用。)
枕辺の古地図眺めて二人して花のお江戸に逃避行する
026地図 (はじめまして！)
旅立ちの予定前夜に地図を繰るカーナビあれどメカに遊ばる
026:地図（よさ） (やわらかい螺旋)
嘘だらけ本当だらけ世界地図ひろげて君の居場所をさぐる
026:地図（ドール） (花物語?)
今日君は何を書き込む手に入れたばかりの白い二十歳の地図に
026:地図（遠山那由） (百億粒の灰の鳴る空)
駆けていた記憶はどこに 車椅子の車輪で作る段差なき地図
026:地図（暮夜 宴） (青い蝶)
地図にない川のほとりの今うまれたてのほやほやほや貝のゆめ
026:地図(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
路地裏に風があそんだ吹きだまり 地図に載らない花びらの果て
026:地図（蓮野 唯） (万象の奇夜)
いつだって見えない地図が胸にあるいつか見つける宝の在り処
026:地図（蓮野 唯） (万象の奇夜)
いつだって見えない地図が胸にあるいつか見つける宝の在り処
26.地図（文月万里） (Kagerou つれづれ)
ほしいもの・これから歩みいく道の地図逃れられぬ罠も記されている
026:地図（こはく） (プラシーボ)
地図帳はめくってもめくっても風ほくろの位置も知っているのに
026:地図（富田林薫） (カツオくんは永遠の小学生。)
もうだれのひめいかわからないそらからバラバラとふってくる世界地図
026:地図 (告げ忘れたこと)
焼け残った遺品のなかに尋常小一年ヨシコちゃんの地図帳
026:地図（新野みどり） (明日は明日の風が吹く)
地図開き見知らぬ街を歩いてた就職活動遠い思い出
026:地図（きじとら猫） (きじとら小部屋)
君がいる住宅地図のページには「鈴木」が五軒「佐藤」七軒
026:地図（田崎うに） (楽し気に落ちてゆく雪)
オアシスの地図が時々降ってくるキリンは首をまた長くする
026:地図（香-キョウ-） (Sky on Blue)
地図上で見るにはあまり響かない だから行くんだカバンひとつで
026:地図（pakari） (魔法文明)
白地図を塗り終えた頃すべて塗り替えねばならぬ人と出会った
026:地図（帯一鐘信） (シンガー短歌ライター)
いつまでも覚えられない地図だから手当たり次第種蒔く男
026:地図（小早川忠義） (ただよし)
地図を手にせざりと気付く四十前地図なぞ要らぬといひしあの頃
026:地図（川内青泉） (青泉の部屋)
グループで助け合う子の多い中ひとりはずれて地図の製作
026:地図 （香山凛志） (東京パピヨン)
おんななれば母は我が家に囚われて地図を眺むるのみのヴァカンス
026:地図野州） (易熱易冷～題詠ｂｌｏｇ編)
道路地図一頁分でこと足れる狭き行動半径もよし
026:地図(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
空っぽの部屋に寝転び過ごす夜に少し広げた地図のにおいは
026:地図（sera5625） (日曜日は猫になる)
地図上であなたの家に続く道 真っ赤なペンで塗りつぶしてみる
026：地図（＋イチゴ＋） (＋ イ チ ゴ ノ ウ タ ＋)
真っ白い紙を広げて歩き出す 僕が描く地図 誇れる軌跡
026:地図（夏実麦太朗） (麦太朗の鍛高短歌４)
地図を見る助手席の妻に怒られる勘で進むとまた怒られる
026:地図（野良ゆうき） (野良犬的)
この地図は二人で書いたはずなのに青信号を一人で渡る
026:地図(川瀬菜穂） (あしたのわたしは)
地図を読むのは得意なんだけどあなたの心は全く読めない
026:地図 （紫月雲） (resume 1970-2007)
「ここにいる」衛星地図のURL 異国のあなたがこの中に居る
026:地図（萌香） (空の青さをみつめていても)
お互いの存在だけで抱き合ったいつか地図から消される場所で
026:地図（中村成志） (はいほー通信 短歌編)
事ごとに塗りつぶす白地図はもう往けるところが少ししかない
026:地図（五十嵐きよみ） (99本の薔薇の花束)
この街の美人地図なら我輩に何はさておき任せてほしい
026:地図（百田きりん） (きりんメモ)
白地図のうえで点滅する光つないで私いまここにいる
026:地図（本田あや） (明晃晃)
その地図で君の家なら開き癖ついたそこ そう62ページ
０２６：地図（素人屋） (素人屋雑貨店)
ぼろぼろの手描きの地図をはみ出した放物線の続き描かん
026:地図（天国ななお） (お月様は許さない)
現在地あらわす地図の真ん中の俺のまわりはやたらに白い
026:地図(つきしろ) (あめふりぼし)
おそはるのにおいしかないあおぞらへなないろの白地図はちらばる
026:地図（ぱぴこ） (テクテク)
レシートの裏に記した駅までの地図には君を誘うトラップ
026:地図 （すずめ） (すずめの詩)
地図を駆り夢羽ばたかせ君が許あしたの露ときえぬまにこそ
026:地図（橘 こよみ） (aglio-e-olio)
先生が芝生に敷いた新聞の隅の地図から這う気圧線
026:地図 （翔子） (花こみち)
ふるさとを持たぬ心の寂しさは行き所どころなく地図を眺める
026:地図（遠野アリス） (Gymnopedie)
猫みたいに歩いていこうと決めたんだ 役立たずの地図は破り捨てて
026：地図（ももや ままこ） (★ＳＡＲＵ×３★)
地図上で二人の距離を測ったら離れていないのオセアニアより
026:地図（夏瀬佐知子） (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
この駅の上の橋げた渡りきりまっすぐ行けば立ち上がる地図
026:地図（nnote） (題詠blog2007,nnote)
地図にない街などないと知っている蛍光ピンクに塗る欧羅巴
026:地図（ワンコ山田） (歩道を走る自転車のこども)
冒険のひざからにじむ血を吸って秘密の地図が浮かぶハンカチ
026:地図（スズキロク） (夏休みはもう終わり)
地図にある場所だけが行ける場所なんて思ってるでしょ 出逢えないじゃん
026:地図(吉浦玲子） ([湖]湖蓮日日（これんにちにち）)
渚まで一直線の地図に沿ふ兵庫県立美術館まで
026:地図(Yosh) (☆生短歌☆)
「人生の目的」という地図持たぬ航路の未来 墜落あるのみ
026:地図（遠藤しなもん） (忘れちゃった。)
あたしたち宝の地図じゃない地図を持って知らない街へ行くのよ
026:地図（おとくにすぎな） (すぎな野原をあるいてゆけば)
ぼくたちは昔の地図の竜がいた辺りをきょうも踏んでしまった
026:地図(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
携帯に呼び出す地図がはっきりとかたちを示すまでのつかの間
026:地図 (佐原 岬) (memo)
世界地図昔ひろげてこの島が僕のものだと主張しあった
026:地図 (佐原 岬) (memo)
世界地図昔ひろげてこの島が僕のものだと主張しあった
026:地図(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
夢ぐらい見させて欲しい 心だけ地図を辿ってみても良いでしょ
026:地図（寺田 ゆたか） ( “たまゆらのいのち”)
地図にありしあれは正(まさ)しくオビならむ凍れる蛇行窓に見え来る
026:地図（笹井宏之） (【温帯空虚】)
ひらかれることはもうないでしょう あの潮騒のきこえる世界地図
026:地図（aruka） (外灯都市)
街をうしなったときにだけ手にはいる迷子用のまちの地図がある
026：地図（みゆ） (*** はなたんか ***)
幾重にも思いを重ね咲くダリア 複雑すぎて描（えが）けない地図
026:地図（稲荷辺長太） (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
迷っても楽しい地図もあるのです「ここを曲がる」と書いた君の字
026:地図 （佐藤紀子） (pocoapoco)
幼稚園のお泊り保育の翌朝に「地図」の描かれし布団３枚
026:地図（星桔梗） (風船がわれるまで ２)
両の手に地図と磁石を握りしめ彷徨いだした我は迷い子
026:地図（カー・イーブン） (ほぼ31音)
間取りっていうかほとんど地図である俺は百人愛しても良い
026：地図（橘みちよ） (夜間飛行)
英会話塾の講師と生徒らのパタゴニアを探す日米の地図に
０２６：地図（振戸りく） (夢のまた夢)
地図帳を借りようとしただけだから身構えなくてもいいんじゃないの
026：地図（橘みちよ）再投稿 (夜間飛行)
英会話塾の講師と生徒らとパタゴニアを探す日米の地図に
026：地図（花夢） (花夢)
この土地の地図には意味のない雨のにおいばかりが染みついている
026:地図（ひわ） (十三夜)
この地図で１０センチほどの距離なのに日付も越える君の住む街
026:地図（繭） (アブストラクトマイライフ別館)
地図検索航空写真のふるさとは粗く黙りて戦慄覚ゆ
026：地図（月原真幸） (さ か む け の ゆ び き り 。)
絶望じゃなくて希望だ 白地図の上に書き足したい国の名は
026:地図（市川周） (ミルミルを飲みながら)
十七歳の地図（セブンティーンズ・マップ）をたよりに愛宕山（The brilliant bike is not your bike．）
026:地図（みなと琳） (奇会都市)
地図のないところなんてないんだから端まで行ってみたいと思う
026:地図(長瀬大) (tantan31)
忘れない（のかもしれない） 君のこと 地図には載ってない場所のこと
026:地図(あみー) (正直なたましい)
しろうとは実物大の地図を描くことが偉大な気がしてしまう
026：地図（霰） (徒花日記)
存在のかけらを拾いに地図広げまなざしだけで逢いに出掛ける
026:地図（島田典彦） (ふるふる電力)
「わたしん家ここだよ」と差すその指をボクだけの地図記号にします
026:地図(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
この場所にあたしがいないという証拠みたいに地図が捨てられており
026:地図 （里坂季夜） (コトノハオウコク)
白地図をクリックひとつで塗る指と色鉛筆を恋しがる耳
026:地図(葉子) (三十一文字の声)
地図みても北がわからずぐるぐると携帯回して諦め交番
026:地図 （さかいまみ） (恋するキモチ。)
地図上に投げたダーツが指し示す天空橋へと君と逃げよう
026：地図（黄菜子） (月待ち人の窓辺)
開きたる地図ガイドブック菩提樹の葉陰に入りてしまらくを過ぐ
026:地図（理宇） (±雑記蝶)
地図を捨てた。方位磁針だけを持って歩こう明日の灰色の街
026:地図（村本希理子） (きりころじっく２)
木蓮やどうだんつつじが目印の地図もて探す寺島眼科
026:地図（佐倉すみ） (ありがとベティ)
地図帳をふたりで見てたころはまだ肩が触れても川を辿れた
026:地図（美山小助） (小助の和歌2007)
グーグルの 地図を開きて 懐かしき 街の姿に 亡き友偲ぶ
025:地図(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
地図にないものの姿の美しさ 四季折々の空の雲たち
026:地図(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
地図にないものの姿の美しさ 四季折々の空の雲たち
026：地図（みち。） (幸福アレルギー。)
その地図はきっと正しい さよならのあとの背中がまっすぐだった
026：地図（ME1） (FILL mobile)
君の描く地図はいっつもデタラメで だけどいっつも辿り着けたね
026:地図（小籠良夜） (《冥の逸脱》)
飛行艇けふも旅発つぬばたまの天体地図も記(き)さぬ最果て
026:地図(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
ひんやりと罪に問われて三重に退屈なんだ地図がだいすき（オペ：亀野あみ）
026:地図（飛鳥川いるか） (しぐなすの短歌感電ノート)
暖鳥（ぬくめどり）めきて鳩ヶ谷、川口に優しく抱かるる埼玉の地図
026:地図（滝秋 邑嘉） (エンバラスド・クウェアティ)
地図なんかいらないくらいすぐそばにあるお手軽な幸せを採る
026:地図(澁谷 波未子) (沈思黙考)
地図記号覚えるやうに生きてきた 今の私を嗤いますか？...
026:地図（きくこ） (きくこ)
描きたし心の中に浮かびくる日ごとの地図に新しき色
026:地図(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
ソビエトのまだ残る地図つきかげに開きてわれはしんしんと冷ゆ
026:地図（宮田ふゆこ） (ソーダ・ファウンテン)
地図からも消えるそうです いつか一緒に行こうと話した南の島は
026:地図（夢眠） (夢眠（ムーミン）∞日々綴り)
こんなにも歩んだ二人の地図だから眺めて泣いて指でなぞって
026:地図（桑原憂太郎） (桑原憂太郎の短歌Blog)
地図になき地名を書けりＬＤの筆箱はすべて２Ｂの鉛筆
026:地図（やすまる） (やすまる)
払暁 指が覚えている色で君のかたちの白地図を塗る
026:地図(兎六) (一人暮らしの日記)
目の前の踏み分け道は地図上に点線で描くべきだと思う
026:地図（描町フ三ヲ） (水面走行)
かしこくて分かりやすくてかわいくて地図記号なら針葉樹林
026:地図（あおゆき） (メソトリウム)
鏡像の脳内地図に忘却の河を探せど砂吹くばかり
026:地図（Ａ．Ｉ） (Private Window)
境界はやがて溶けゆく 模造紙にミルクを零したように白地図
026:地図（椎名時慈） (タンカデカンタ)
ご先祖が守り伝えた財宝（たから）地図 開こうとせず旅立つ子供
026:地図（詩月めぐ） (かじられちゃったお月様)
どうやって説明したらいいのかな もっと上だよそうそうあっち↑
026:地図（史之春風） (はちぶんめblog)
果てのない大きな紙に地図書くの 長いながあい道が続くの
026:地図（詩月めぐ）再投稿 (かじられちゃったお月様)
まわすのは地図じゃなくって脳みそだ あっちこっちじゃわかんないでしょ ------------------------------------------------------- 地図を見るときはひっくり返してます。もっと上とか、あっちだこっちだと指差
026：地図（ハルジオン） (ハルジオン デイズ)
もう古い地図を破って僕たちは風になるのをただ待っている
026:地図(ちえりー) (あんな話こんな話)
真っ白な地図にこれから描(か)いていく私の人生 世界は広く
026:地図（桶田 沙美） (31Words Runner #011)
白い紙彼女と描く世界地図女王二人の世界は無限
026：地図（うめさん） (今日のうた)
グーグルの地図にわが家の屋根顕る宙より監視されゐるごとく
026：地図 （一夜） (短歌るＢｌｏｇ)
迷ったらあなたの地図を広げたい 私の道はまだそこにある？
026:地図（里木ゆたか） (木犀の灯り)
心のみ蝉になりける抜け殻の知る地下地図を誰が欲すや
026:地図（末松さくや） (旅人の空（待ち人の雪別館）)
指先とゆびさきたどる地図つなぎこれから先は一本道を
026:地図（川鉄ネオン） (今週の俺が俺が)
失われた子供の夢よ地図帳にもう探せないエロマンガ島
026:地図（睡蓮。） (睡蓮。の隠れ家ブログ)
まだ君の心の地図の真ん中を空け渡さずに我はいるのか
026:地図(岡元らいら) (3＋1-題詠blog2007-)
その顔を視線をあげよ少年よ地図にほんとの海はないから
026:地図(y*) (Perl Python)
合併で町の名前が消えてから祖父は未だに地図を買わない
026；地図（みずすまし） (水紋)
君が住む街までたった10センチ地図ではいつも行ったり来たり
026:地図 （お気楽堂） (楽歌三昧)
路地裏の猫パトロール地図作成議案は満場一致で否決
026:地図（David Lam） (でたらめなうたどもよ！)
ひよつとして見るべき地図を間違へて生きてきたかと 四十四の秋
026:地図（橋都まこと） (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
古地図をば拡げ時代小説の頁捲りて江戸に遊ばむ
026:地図（今泉洋子） (sironeko)
なんとなく寂しい日には地図ひろげ君の住む街へひとり旅する
026:地図（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
地図帳を閉づればしづかなる闇に浸されをらむ砂漠の死者も
026:地図（内田かおり） (題詠２００６深い海から)
思い出に封じられたる地図今宵引き出しており我何処を行く
026:地図（紫峯） (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
地図帳に色鉛筆で線を引く小学校へつながる経路...
０２６：地図 (歌つくろう)
今私ぐるぐるみちのまよいみち道しるべなき地図を片手に
026：地図(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
人の道 方位磁針も 地図もなく 我が道をゆけ たゆむことなく
026:地図（はせがわゆづ） (迷走ランドセル)
白地図に秘密の名前を書きこんで新しい世界はもうふたりのもの
026:地図(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
風がほら動いていくよぼくらには見えない地図をはるかに拡げ
026:地図（杉山理紀） (2007R57577)
君という不確かな道想像をしてみるといい地図にないこと
026：地図 （砺波湊） (トナミミナト2007)
捨てるとき地図は小さく折り畳む千切って捨てる度胸はなくて
026:地図（此夢彼方） (SpriteCrossRoad)
隠してた過去の想いが僕を撃つ 地図を描くには君が足りない
026:地図（佐藤羽美） (hinautamemo)
白地図のここからここが領地だとにこにこ島のおともだち達
026:地図（やや） (言の葉たち)
人生の地図に描けぬ人までの道のり指でなぞる休日
026:地図 (minto) (あすとろさいと)
日本の地図を書くとき省略し三日月書けば光始めり
026:地図（*ビッケ*） (とっても短い今日の歌)
地図をみて考えるより歩き出せ未来を示すコンパスを持て
026:地図 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
百年ののちのわたしに会うための大きなおおきな地図をひろげむ
026:地図（近藤かすみ） (気まぐれ徒然かすみ草)
あかねさす昼の机に広げたる白地図これからきみが色塗る
026:地図（西巻 真） (題詠100首のためのブログ)
白鴎よかつて滅びし海路よりうすぐらき地図を持ち帰り来よ
026:地図( 夜さり) (夕さり夜さり)
マピオンの地図がへ連れてゆく逃げも隠れも出来ぬ速さに
026:地図（しろ） (星月夜)
あほとばかの方言地図の境界を越えてつめたきとかいのことば
026:地図（水野彗星） (彗星不動産)
夜空から地図がたくさん降ってきて教える隠れた世界のありか
026:地図（K.Aiko） (「夢幻館」-別館-)
ありそうで人生 地図はない 私 ほら 目の前も 揺れるカーテン
026:地図（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
風の道、雲の名前が書いてある神さまが持つ空の地図には
027:給（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
ぐるぐると噂ばかりが渦巻いて給湯室に引きずりこまれる
026:地図（animoy2） (I (愛)短歌)
地図のないそぞろあるきに ひょっこりと出づる邸宅コロニア様式
026:地図（miho） (短歌げいと)
旅好きな君の気持をひきたくて地図が描かれたTシャツを買う
026:地図(長谷川智) (烏のつぶやきα)
地図見た日世界はこんなに広いのかと思えたよ雨音する日
026：地図 ( Popん？TANKA)
ふりおろされた冬将軍あらあらと引き裂き捨てた迷走の地図
026:地図（萩 はるか） (Betty's second Bar)
うつくしい名を持つまちは地図を去り桜と馬の群れはそのまま
026:地図（水野月人） (新月の夜に)
星の地図描いて渡すもし君も星になったらこの場所に来て
026:地図（ひぐらしひなつ） (エデンの廃園)
ゆるやかなきみへの傾斜 ポケットに地図はちいさく折りたたまれて
026:地図（宵月冴音） (新銀星亭～Nova Villa Argentee D'Etoile～)
あかねさすてるてるぼうずさわやかにロスアラモスの地図を見てをり
026:地図（木下奏） (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
世界地図広げてみても分からないアナタの居場所見つけ出したい
026:地図（moco） (LyricHolic)
白地図を極彩色で塗り分ける 僕と君との陣取合戦
026:地図（みにごん） (MINI'S LIFE blog)
思い出はまとめて燃えるゴミに出すどうせ読めない地図なんだから
026:地図（たか志） (象と空)
パソコンで地図を調べる我が家には秋の気配も人影もなし
026:地図（里原志穂） (空の下で)
繰り返し地図を眺めて見てもまだ回り続けるラビリンス内
026:地図（寒竹茄子夫） (鮎と銀杏)
白地図に色塗りわくるをさな児の頬のあかみに林檎を添へむ
０２６：地図（小野伊都子） ( cahier bleu)
地図でしか知らない場所に行く 地図でさえ見られない未来のために
026:地図(平岡ゆめ) (le petit cahier)
この先に使うことなき地図帳を残して君は離れてゆきぬ
026:地図 (冬の向日葵)
そうかもねどうせわたしは地図なんて読めないくらい普通のおんな
026:地図(浅葱) (空耳の森*番外地)
夢の中地図を辿って飛ぶ街の見知らぬ屋根の美しきこと
026:地図(フワコ) (きくとわたし)
いつだっておんなじページ房総の道路地図のそこだけ傷みぬ
026:地図（内田誠） (その言葉の行方)
ゆっくりと閉じこめられてゆきそうで空白のない地図を畳んだ
026：地図 (JEUX INTERDITS)
ドライブは貴方の横で地図広げしかめ面して格闘をする
026:地図（野田 薫） (COLORFUL∞PILE)
教室の世界地図の日本のところにインドと書いてみたけど うーん
026:地図 (ねこちぐら)
無記入の空地ばかりのいや多き地図を片手に人生を往く
026:地図 (zoe）（すりきれ)
ハンカチをとりだそうとしてポケットまさぐれば地図がぽとりとおちた
026:地図（稚春） (青いキリンの番外編)
捜しても無駄だよ僕らは戻れない ごめんね地図は捨てちゃったんだ
026：地図（西中眞二郎） (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
地図見れば思い込みたる町の位置かなり違うもありておかしき
026:地図（船坂圭之介） (kei's anex room)
愚かしく夢みんことを望みつつ地図に探すはかの秘宝展
026:地図（智理北杜） (智理北杜)
結婚してもうすぐ10年 本籍のありし町の名は地図から消えた...
026:地図（柴やん） (明日はきっといいことがある)
数年後国境線はなくなるという先生の地図は白地図なり
026:地図（みずき） (空)
地図なぞる手のひら奔る命線ちぎる未来を天啓と思ふ
026:地図（ふしょー） (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ほんとだよ君が大好き今すぐに逢いに行きたい地図さえあれば
026地図（はこべ） (梅の咲くころから)
地図を手に知らない町を歩くときいつもわくわく返る若き日
026:地図（畠山拓郎） (想いまっすぐに)
一休み三十五歳の地図を見る何を望むか我に問いつつ
026:地図（此花壱悟） (此花帖)
三界の地図三界の羅針盤独り部屋に居て思ふこと
026:地図（五七調アトリエ雅亭） (題詠専用ブログ)
夜尿症今日も豪快世界地図臭い布団がベランダ支配
026:地図（髭彦） (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
読みえぬは地図のみにしもあらざらむ辿る六十路に見えぬ行方の
026:地図（オガワ瑠璃） (ことばの調理 ～ レシピ100 ～)
この米の作られし地を地図で見て想いを馳せて感謝を示し
026:地図（坂本樹） (ひこうき雲)
ゆびさきにふれるゆびさきそらいろの地図にひこうき雲をさがして
026：地図（惠無） (なんでもない一日)
この町の「危険map」という地図を作りて浮かぶ子供らの顔
026:地図 行方祐美 (やまとことのは)
春の地図描きはじめて気付きたり明日と呼ぶ日のふと弱きこと
026：地図 （治視） (cherish！)
地図の上 残念ながら載ってない あなたが今どこにいるかなんて
026:地図（白辺いづみ） (Iduming☆World)
地図上の中央線を指でなぞりリクルーターの眼は静か
０２６：地図 （新井蜜） (暗黒星雲)
うさぎなど見たことのないふるさとの山と川とを地図で探した
０２６：地図（はな） (はなことば)
夏盛り着替えはないしどうしよう背中の地図に紐が透けてる
026:地図（新津康） (NOTHING WORKS)
日本にいてはわからない。明らかに地図と同じく線があるのだ。...
026:地図（春畑 茜） (アールグレイ日和)
地図の上（へ）にわれは雲かも狩野川（かのがは）の流れのさまを飽かずながめて
026:地図（原田 町） (カトレア日記)
時刻表地図帳持ちてのひとり旅夢のかなへば寂しかるらむ
026:地図(フィジー) (逢えなくてもI Love You)
地図見ても辿り着けない目的地巨大迷路が永遠続く
026:地図（本田鈴雨） (鈴雨日記)
カーナビの地図に知り初む 今ここは東京湾のただ中なりき
026:地図(小春川英夫) (さるさるパパ)
いつかきっと僕はあなたに会いに行く ぼろぼろの地図をかばんに入れて
026:地図(yuko) (tankaの森)
戦いも争いもなく人々が笑って暮らす地図にない町
026:地図(愛観) (◆◇ひ と ひ ら こ と ば ◇◆ ～題詠100首と短歌詩～)
僕達がつけた印は同じ地図だけれど二人別々の場所
026:地図（駒沢直） (題詠blog2007参加用。)
枕辺の古地図眺めて二人して花のお江戸に逃避行する
026地図 (はじめまして！)
旅立ちの予定前夜に地図を繰るカーナビあれどメカに遊ばる
026:地図（よさ） (やわらかい螺旋)
嘘だらけ本当だらけ世界地図ひろげて君の居場所をさぐる
026:地図（ドール） (花物語?)
今日君は何を書き込む手に入れたばかりの白い二十歳の地図に
026:地図（遠山那由） (百億粒の灰の鳴る空)
駆けていた記憶はどこに 車椅子の車輪で作る段差なき地図
026:地図（暮夜 宴） (青い蝶)
地図にない川のほとりの今うまれたてのほやほやほや貝のゆめ
026:地図(青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
路地裏に風があそんだ吹きだまり 地図に載らない花びらの果て
026:地図（蓮野 唯） (万象の奇夜)
いつだって見えない地図が胸にあるいつか見つける宝の在り処
026:地図（蓮野 唯） (万象の奇夜)
いつだって見えない地図が胸にあるいつか見つける宝の在り処
26.地図（文月万里） (Kagerou つれづれ)
ほしいもの・これから歩みいく道の地図逃れられぬ罠も記されている
026:地図（こはく） (プラシーボ)
地図帳はめくってもめくっても風ほくろの位置も知っているのに
026:地図（富田林薫） (カツオくんは永遠の小学生。)
もうだれのひめいかわからないそらからバラバラとふってくる世界地図
026:地図 (告げ忘れたこと)
焼け残った遺品のなかに尋常小一年ヨシコちゃんの地図帳
026:地図（新野みどり） (明日は明日の風が吹く)
地図開き見知らぬ街を歩いてた就職活動遠い思い出
026:地図（きじとら猫） (きじとら小部屋)
君がいる住宅地図のページには「鈴木」が五軒「佐藤」七軒
026:地図（田崎うに） (楽し気に落ちてゆく雪)
オアシスの地図が時々降ってくるキリンは首をまた長くする
026:地図（香-キョウ-） (Sky on Blue)
地図上で見るにはあまり響かない だから行くんだカバンひとつで
026:地図（pakari） (魔法文明)
白地図を塗り終えた頃すべて塗り替えねばならぬ人と出会った
026:地図（帯一鐘信） (シンガー短歌ライター)
いつまでも覚えられない地図だから手当たり次第種蒔く男
026:地図（小早川忠義） (ただよし)
地図を手にせざりと気付く四十前地図なぞ要らぬといひしあの頃
026:地図（川内青泉） (青泉の部屋)
グループで助け合う子の多い中ひとりはずれて地図の製作
026:地図 （香山凛志） (東京パピヨン)
おんななれば母は我が家に囚われて地図を眺むるのみのヴァカンス
026:地図野州） (易熱易冷～題詠ｂｌｏｇ編)
道路地図一頁分でこと足れる狭き行動半径もよし
026:地図(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
空っぽの部屋に寝転び過ごす夜に少し広げた地図のにおいは
026:地図（sera5625） (日曜日は猫になる)
地図上であなたの家に続く道 真っ赤なペンで塗りつぶしてみる
026：地図（＋イチゴ＋） (＋ イ チ ゴ ノ ウ タ ＋)
真っ白い紙を広げて歩き出す 僕が描く地図 誇れる軌跡
026:地図（夏実麦太朗） (麦太朗の鍛高短歌４)
地図を見る助手席の妻に怒られる勘で進むとまた怒られる
026:地図（野良ゆうき） (野良犬的)
この地図は二人で書いたはずなのに青信号を一人で渡る
026:地図(川瀬菜穂） (あしたのわたしは)
地図を読むのは得意なんだけどあなたの心は全く読めない
026:地図 （紫月雲） (resume 1970-2007)
「ここにいる」衛星地図のURL 異国のあなたがこの中に居る
026:地図（萌香） (空の青さをみつめていても)
お互いの存在だけで抱き合ったいつか地図から消される場所で
026:地図（中村成志） (はいほー通信 短歌編)
事ごとに塗りつぶす白地図はもう往けるところが少ししかない
026:地図（五十嵐きよみ） (99本の薔薇の花束)
この街の美人地図なら我輩に何はさておき任せてほしい
026:地図（百田きりん） (きりんメモ)
白地図のうえで点滅する光つないで私いまここにいる
026:地図（本田あや） (明晃晃)
その地図で君の家なら開き癖ついたそこ そう62ページ
０２６：地図（素人屋） (素人屋雑貨店)
ぼろぼろの手描きの地図をはみ出した放物線の続き描かん
026:地図（天国ななお） (お月様は許さない)
現在地あらわす地図の真ん中の俺のまわりはやたらに白い
026:地図(つきしろ) (あめふりぼし)
おそはるのにおいしかないあおぞらへなないろの白地図はちらばる
026:地図（ぱぴこ） (テクテク)
レシートの裏に記した駅までの地図には君を誘うトラップ
026:地図 （すずめ） (すずめの詩)
地図を駆り夢羽ばたかせ君が許あしたの露ときえぬまにこそ
026:地図（橘 こよみ） (aglio-e-olio)
先生が芝生に敷いた新聞の隅の地図から這う気圧線
026:地図 （翔子） (花こみち)
ふるさとを持たぬ心の寂しさは行き所どころなく地図を眺める
026:地図（遠野アリス） (Gymnopedie)
猫みたいに歩いていこうと決めたんだ 役立たずの地図は破り捨てて
026：地図（ももや ままこ） (★ＳＡＲＵ×３★)
地図上で二人の距離を測ったら離れていないのオセアニアより
026:地図（夏瀬佐知子） (夏瀬佐知子の小説のつもり日記)
この駅の上の橋げた渡りきりまっすぐ行けば立ち上がる地図
026:地図（nnote） (題詠blog2007,nnote)
地図にない街などないと知っている蛍光ピンクに塗る欧羅巴
026:地図（ワンコ山田） (歩道を走る自転車のこども)
冒険のひざからにじむ血を吸って秘密の地図が浮かぶハンカチ
026:地図（スズキロク） (夏休みはもう終わり)
地図にある場所だけが行ける場所なんて思ってるでしょ 出逢えないじゃん
026:地図(吉浦玲子） ([湖]湖蓮日日（これんにちにち）)
渚まで一直線の地図に沿ふ兵庫県立美術館まで
026:地図(Yosh) (☆生短歌☆)
「人生の目的」という地図持たぬ航路の未来 墜落あるのみ
026:地図（遠藤しなもん） (忘れちゃった。)
あたしたち宝の地図じゃない地図を持って知らない街へ行くのよ
026:地図（おとくにすぎな） (すぎな野原をあるいてゆけば)
ぼくたちは昔の地図の竜がいた辺りをきょうも踏んでしまった
026:地図(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
携帯に呼び出す地図がはっきりとかたちを示すまでのつかの間
026:地図 (佐原 岬) (memo)
世界地図昔ひろげてこの島が僕のものだと主張しあった
026:地図 (佐原 岬) (memo)
世界地図昔ひろげてこの島が僕のものだと主張しあった
026:地図(逢森凪) (みそじのみそひともじ(再))
夢ぐらい見させて欲しい 心だけ地図を辿ってみても良いでしょ
026:地図（寺田 ゆたか） ( “たまゆらのいのち”)
地図にありしあれは正(まさ)しくオビならむ凍れる蛇行窓に見え来る
026:地図（笹井宏之） (【温帯空虚】)
ひらかれることはもうないでしょう あの潮騒のきこえる世界地図
026:地図（aruka） (外灯都市)
街をうしなったときにだけ手にはいる迷子用のまちの地図がある
026：地図（みゆ） (*** はなたんか ***)
幾重にも思いを重ね咲くダリア 複雑すぎて描（えが）けない地図
026:地図（稲荷辺長太） (マシンガンスキップ アドリブマニュアル)
迷っても楽しい地図もあるのです「ここを曲がる」と書いた君の字
026:地図 （佐藤紀子） (pocoapoco)
幼稚園のお泊り保育の翌朝に「地図」の描かれし布団３枚
026:地図（星桔梗） (風船がわれるまで ２)
両の手に地図と磁石を握りしめ彷徨いだした我は迷い子
026:地図（カー・イーブン） (ほぼ31音)
間取りっていうかほとんど地図である俺は百人愛しても良い
026：地図（橘みちよ） (夜間飛行)
英会話塾の講師と生徒らのパタゴニアを探す日米の地図に
０２６：地図（振戸りく） (夢のまた夢)
地図帳を借りようとしただけだから身構えなくてもいいんじゃないの
026：地図（橘みちよ）再投稿 (夜間飛行)
英会話塾の講師と生徒らとパタゴニアを探す日米の地図に
026：地図（花夢） (花夢)
この土地の地図には意味のない雨のにおいばかりが染みついている
026:地図（ひわ） (十三夜)
この地図で１０センチほどの距離なのに日付も越える君の住む街
026:地図（繭） (アブストラクトマイライフ別館)
地図検索航空写真のふるさとは粗く黙りて戦慄覚ゆ
026：地図（月原真幸） (さ か む け の ゆ び き り 。)
絶望じゃなくて希望だ 白地図の上に書き足したい国の名は
026:地図（市川周） (ミルミルを飲みながら)
十七歳の地図（セブンティーンズ・マップ）をたよりに愛宕山（The brilliant bike is not your bike．）
026:地図（みなと琳） (奇会都市)
地図のないところなんてないんだから端まで行ってみたいと思う
026:地図(長瀬大) (tantan31)
忘れない（のかもしれない） 君のこと 地図には載ってない場所のこと
026:地図(あみー) (正直なたましい)
しろうとは実物大の地図を描くことが偉大な気がしてしまう
026：地図（霰） (徒花日記)
存在のかけらを拾いに地図広げまなざしだけで逢いに出掛ける
026:地図（島田典彦） (ふるふる電力)
「わたしん家ここだよ」と差すその指をボクだけの地図記号にします
026:地図(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
この場所にあたしがいないという証拠みたいに地図が捨てられており
026:地図 （里坂季夜） (コトノハオウコク)
白地図をクリックひとつで塗る指と色鉛筆を恋しがる耳
026:地図(葉子) (三十一文字の声)
地図みても北がわからずぐるぐると携帯回して諦め交番
026:地図 （さかいまみ） (恋するキモチ。)
地図上に投げたダーツが指し示す天空橋へと君と逃げよう
026：地図（黄菜子） (月待ち人の窓辺)
開きたる地図ガイドブック菩提樹の葉陰に入りてしまらくを過ぐ
026:地図（理宇） (±雑記蝶)
地図を捨てた。方位磁針だけを持って歩こう明日の灰色の街
026:地図（村本希理子） (きりころじっく２)
木蓮やどうだんつつじが目印の地図もて探す寺島眼科
026:地図（佐倉すみ） (ありがとベティ)
地図帳をふたりで見てたころはまだ肩が触れても川を辿れた
026:地図（美山小助） (小助の和歌2007)
グーグルの 地図を開きて 懐かしき 街の姿に 亡き友偲ぶ
025:地図(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
地図にないものの姿の美しさ 四季折々の空の雲たち
026:地図(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
地図にないものの姿の美しさ 四季折々の空の雲たち
026：地図（みち。） (幸福アレルギー。)
その地図はきっと正しい さよならのあとの背中がまっすぐだった
026：地図（ME1） (FILL mobile)
君の描く地図はいっつもデタラメで だけどいっつも辿り着けたね
026:地図（小籠良夜） (《冥の逸脱》)
飛行艇けふも旅発つぬばたまの天体地図も記(き)さぬ最果て
026:地図(短歌製造機メカ麦3号) (短歌製造機blog)
ひんやりと罪に問われて三重に退屈なんだ地図がだいすき（オペ：亀野あみ）
026:地図（飛鳥川いるか） (しぐなすの短歌感電ノート)
暖鳥（ぬくめどり）めきて鳩ヶ谷、川口に優しく抱かるる埼玉の地図
026:地図（滝秋 邑嘉） (エンバラスド・クウェアティ)
地図なんかいらないくらいすぐそばにあるお手軽な幸せを採る
026:地図(澁谷 波未子) (沈思黙考)
地図記号覚えるやうに生きてきた 今の私を嗤いますか？...
026:地図（きくこ） (きくこ)
描きたし心の中に浮かびくる日ごとの地図に新しき色
026:地図(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
ソビエトのまだ残る地図つきかげに開きてわれはしんしんと冷ゆ
026:地図（宮田ふゆこ） (ソーダ・ファウンテン)
地図からも消えるそうです いつか一緒に行こうと話した南の島は
026:地図（夢眠） (夢眠（ムーミン）∞日々綴り)
こんなにも歩んだ二人の地図だから眺めて泣いて指でなぞって
026:地図（桑原憂太郎） (桑原憂太郎の短歌Blog)
地図になき地名を書けりＬＤの筆箱はすべて２Ｂの鉛筆
026:地図（やすまる） (やすまる)
払暁 指が覚えている色で君のかたちの白地図を塗る
026:地図(兎六) (一人暮らしの日記)
目の前の踏み分け道は地図上に点線で描くべきだと思う
026:地図（描町フ三ヲ） (水面走行)
かしこくて分かりやすくてかわいくて地図記号なら針葉樹林
026:地図（あおゆき） (メソトリウム)
鏡像の脳内地図に忘却の河を探せど砂吹くばかり
026:地図（Ａ．Ｉ） (Private Window)
境界はやがて溶けゆく 模造紙にミルクを零したように白地図
026:地図（椎名時慈） (タンカデカンタ)
ご先祖が守り伝えた財宝（たから）地図 開こうとせず旅立つ子供
026:地図（詩月めぐ） (かじられちゃったお月様)
どうやって説明したらいいのかな もっと上だよそうそうあっち↑
026:地図（史之春風） (はちぶんめblog)
果てのない大きな紙に地図書くの 長いながあい道が続くの
026:地図（詩月めぐ）再投稿 (かじられちゃったお月様)
まわすのは地図じゃなくって脳みそだ あっちこっちじゃわかんないでしょ ------------------------------------------------------- 地図を見るときはひっくり返してます。もっと上とか、あっちだこっちだと指差
026：地図（ハルジオン） (ハルジオン デイズ)
もう古い地図を破って僕たちは風になるのをただ待っている
026:地図(ちえりー) (あんな話こんな話)
真っ白な地図にこれから描(か)いていく私の人生 世界は広く
026:地図（桶田 沙美） (31Words Runner #011)
白い紙彼女と描く世界地図女王二人の世界は無限
026：地図（うめさん） (今日のうた)
グーグルの地図にわが家の屋根顕る宙より監視されゐるごとく
026：地図 （一夜） (短歌るＢｌｏｇ)
迷ったらあなたの地図を広げたい 私の道はまだそこにある？
026:地図（里木ゆたか） (木犀の灯り)
心のみ蝉になりける抜け殻の知る地下地図を誰が欲すや
026:地図（末松さくや） (旅人の空（待ち人の雪別館）)
指先とゆびさきたどる地図つなぎこれから先は一本道を
026:地図（川鉄ネオン） (今週の俺が俺が)
失われた子供の夢よ地図帳にもう探せないエロマンガ島
026:地図（睡蓮。） (睡蓮。の隠れ家ブログ)
まだ君の心の地図の真ん中を空け渡さずに我はいるのか
026:地図(岡元らいら) (3＋1-題詠blog2007-)
その顔を視線をあげよ少年よ地図にほんとの海はないから
026:地図(y*) (Perl Python)
合併で町の名前が消えてから祖父は未だに地図を買わない
026；地図（みずすまし） (水紋)
君が住む街までたった10センチ地図ではいつも行ったり来たり
026:地図 （お気楽堂） (楽歌三昧)
路地裏の猫パトロール地図作成議案は満場一致で否決
026:地図（David Lam） (でたらめなうたどもよ！)
ひよつとして見るべき地図を間違へて生きてきたかと 四十四の秋
026:地図（橋都まこと） (笑ってどこでもサヴァイヴァル)
古地図をば拡げ時代小説の頁捲りて江戸に遊ばむ
026:地図（今泉洋子） (sironeko)
なんとなく寂しい日には地図ひろげ君の住む街へひとり旅する
026:地図（大辻隆弘） (大辻隆弘 題詠１００首のために)
地図帳を閉づればしづかなる闇に浸されをらむ砂漠の死者も
026:地図（内田かおり） (題詠２００６深い海から)
思い出に封じられたる地図今宵引き出しており我何処を行く
026:地図（紫峯） (☆ ☆ 時空の扉 ☆)
地図帳に色鉛筆で線を引く小学校へつながる経路...
０２６：地図 (歌つくろう)
今私ぐるぐるみちのまよいみち道しるべなき地図を片手に
026：地図(藤原 湾) (湾の創作の日々。)
人の道 方位磁針も 地図もなく 我が道をゆけ たゆむことなく
026:地図（はせがわゆづ） (迷走ランドセル)
白地図に秘密の名前を書きこんで新しい世界はもうふたりのもの
026:地図(空色ぴりか) (題詠100首2007/空色ぴりか)
風がほら動いていくよぼくらには見えない地図をはるかに拡げ
026:地図（杉山理紀） (2007R57577)
君という不確かな道想像をしてみるといい地図にないこと
026：地図 （砺波湊） (トナミミナト2007)
捨てるとき地図は小さく折り畳む千切って捨てる度胸はなくて
026:地図（此夢彼方） (SpriteCrossRoad)
隠してた過去の想いが僕を撃つ 地図を描くには君が足りない
026:地図（佐藤羽美） (hinautamemo)
白地図のここからここが領地だとにこにこ島のおともだち達
026:地図（やや） (言の葉たち)
人生の地図に描けぬ人までの道のり指でなぞる休日
026:地図 (minto) (あすとろさいと)
日本の地図を書くとき省略し三日月書けば光始めり
026:地図（*ビッケ*） (とっても短い今日の歌)
地図をみて考えるより歩き出せ未来を示すコンパスを持て
026:地図 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
百年ののちのわたしに会うための大きなおおきな地図をひろげむ
026:地図（近藤かすみ） (気まぐれ徒然かすみ草)
あかねさす昼の机に広げたる白地図これからきみが色塗る
026:地図（西巻 真） (題詠100首のためのブログ)
白鴎よかつて滅びし海路よりうすぐらき地図を持ち帰り来よ
026:地図( 夜さり) (夕さり夜さり)
マピオンの地図がへ連れてゆく逃げも隠れも出来ぬ速さに
026:地図（しろ） (星月夜)
あほとばかの方言地図の境界を越えてつめたきとかいのことば
026:地図（水野彗星） (彗星不動産)
夜空から地図がたくさん降ってきて教える隠れた世界のありか
026:地図（K.Aiko） (「夢幻館」-別館-)
ありそうで人生 地図はない 私 ほら 目の前も 揺れるカーテン
026:地図（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
風の道、雲の名前が書いてある神さまが持つ空の地図には
027:給（瑞紀） (歌信風（かしんふう）)
ぐるぐると噂ばかりが渦巻いて給湯室に引きずりこまれる
026:地図（animoy2） (I (愛)短歌)
地図のないそぞろあるきに ひょっこりと出づる邸宅コロニア様式
026:地図（miho） (短歌げいと)
旅好きな君の気持をひきたくて地図が描かれたTシャツを買う
026:地図(長谷川智) (烏のつぶやきα)
地図見た日世界はこんなに広いのかと思えたよ雨音する日
026：地図 ( Popん？TANKA)
ふりおろされた冬将軍あらあらと引き裂き捨てた迷走の地図
026:地図（萩 はるか） (Betty's second Bar)
うつくしい名を持つまちは地図を去り桜と馬の群れはそのまま
026:地図（水野月人） (新月の夜に)
星の地図描いて渡すもし君も星になったらこの場所に来て
026:地図（ひぐらしひなつ） (エデンの廃園)
ゆるやかなきみへの傾斜 ポケットに地図はちいさく折りたたまれて
026:地図（宵月冴音） (新銀星亭～Nova Villa Argentee D'Etoile～)
あかねさすてるてるぼうずさわやかにロスアラモスの地図を見てをり
026:地図（木下奏） (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
世界地図広げてみても分からないアナタの居場所見つけ出したい
026:地図（moco） (LyricHolic)
白地図を極彩色で塗り分ける 僕と君との陣取合戦
026:地図（みにごん） (MINI'S LIFE blog)
思い出はまとめて燃えるゴミに出すどうせ読めない地図なんだから
026:地図（たか志） (象と空)
パソコンで地図を調べる我が家には秋の気配も人影もなし
026:地図（里原志穂） (空の下で)
繰り返し地図を眺めて見てもまだ回り続けるラビリンス内
026:地図（寒竹茄子夫） (鮎と銀杏)
白地図に色塗りわくるをさな児の頬のあかみに林檎を添へむ
０２６：地図（小野伊都子） ( cahier bleu)
地図でしか知らない場所に行く 地図でさえ見られない未来のために
026:地図(平岡ゆめ) (le petit cahier)
この先に使うことなき地図帳を残して君は離れてゆきぬ
026:地図 (冬の向日葵)
そうかもねどうせわたしは地図なんて読めないくらい普通のおんな
026:地図(浅葱) (空耳の森*番外地)
夢の中地図を辿って飛ぶ街の見知らぬ屋根の美しきこと
026:地図(フワコ) (きくとわたし)
いつだっておんなじページ房総の道路地図のそこだけ傷みぬ
026:地図（内田誠） (その言葉の行方)
ゆっくりと閉じこめられてゆきそうで空白のない地図を畳んだ
026：地図 (JEUX INTERDITS)
ドライブは貴方の横で地図広げしかめ面して格闘をする
026:地図（野田 薫） (COLORFUL∞PILE)
教室の世界地図の日本のところにインドと書いてみたけど うーん