題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

095:誤

2005-12-30 | 091-100の歌
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095:誤(エクセレント安田) (風流三昧)
誤字脱字伏字だらけの履歴書は面接しても採用されぬ

095:誤(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
まずもって誕生せしが誤りと苦笑しつつも命まだ絶えず

095:誤(美山小助) (小助の和歌)
他人(ひと)のこと 誤り見つけ 糾弾す それが顔には 魔物の影あり

095:誤(しゃっくり) (春雨じゃ)
誤ってオカメ飛び込む鍋の中夕食膳に盛られず逃げた

095:誤 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
文語打てば誤りマークがいつも出るこのパソコンの疎ましくもあり

095:誤 行方祐美 (やまとことのは)
誤算とは春に立つものいちまいの風が切符を飛ばしてしまい

095:誤(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
影ながく曳きながらゆくをんなひとり誤りたるやわれは行く手を

095:誤(はこべ) (梅の咲くころから)
誤解とは疑心暗鬼が生むものと 知ったこの道夕焼け赤し

095:誤(まつしま) (心の空)
感情の乱れ晴れればすぐ直る心のちょっとした誤動作だ

095:誤(みずき) (空)
誤解から見えぬ真実 告白のからむのみどへ泡雪の降る

095:誤(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
誤ってメール送信ラブレター配信先はセクハラ上司

095:誤(紫女) (クロッカスの歌)
燃え盛る向日葵いだく少年の睫毛を濡らす誤作動の雨

095:誤(飯田篤史) (ひこうき雲)
誤ちは誤ちのままてのひらをかさねて風にふかれてるだけ

095:誤(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
3年後 浮気してない 誤解だよ なんだと5回 遊んだわけか

095:誤(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
直球の母を誇りに思ふ子よ 誤りかもしれぬ生き方を

095:誤(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
声紋にとかれぬ誤解ふかめつつ時は積もれり君なき空に

095:誤(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
誤りを正すに遅きことはないトラックバックは変えられないけど

095:誤(川内青泉) (青泉の部屋)
錠剤の飲み誤りがないように薬こよみを使い始める

095:誤(本原隆) (それについて)
誤作動で旅に出るから 動かなくならないように動き回ろう

095:誤(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
誤解だということにする本心は自分ですらも捉えぬままに

095:誤(新津康) (NOTHING WORKS)
誤解ならそれでもいい。生きることの寂しさが二人なら消える、と。...

095:誤(aruka) (外灯都市)
みわたせば正解も誤りもない もうここにない者らの息に

095:誤(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
誤変換気付かぬままに恋をするノット恋人ジャスト友達

095:誤(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
友達の仲は一つの誤解だけそれだけですぐ壊れてしまう

095:誤 (新井蜜) (暗黒星雲)
誤って乗ってしまったこの列車あなたの町へ行くはずがない

095:誤(春畑 茜) (アールグレイ日和)
たちまちに午後のノートを埋めつくす誤訳の雨の五月暗澹

095:誤(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
戦世に誤り生(あ)れし吾知るも餓え飽食のともに哀しき

095:誤(秋野道子) (気まぐれ通信)
誤って人と名刺を結びつけ送った花の束の冷や汗

095:誤(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
R-2-Aバルブの誤作動警報に脳よりもまず手足が動く

095:誤(西宮えり) (aglio-e-olio)
ちゃぶ台にただよい続ける誤りの尾としろあえのみずみずしさと

095:誤(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
誤報だと言って下さい住人はもう始めてます引っ越しの相談

095:誤 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
誤解のないようにひとこと申します。 きょうもあしたもあさっても雨

095:誤(暮夜 宴) (青い蝶)
誤解だと説明するのも億劫な朝はジャムパンくわえて走れ

095:誤(スガユウコ) (ココロに花を)
「医療過誤」過誤では甘し正しくは医療犯罪まかり通りぬ

095:誤(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
誤解誤謬誤差に誤算に誤字脱字間違いばかり作る生き物

095:誤(わかば) (わかばのうた)
これは誤算。いつの間にやら恋人がすてきなお友達に化けていた。

095:誤(あんぐ) (あんぐの短歌)
誤ってこの惑星に戻ってきた 金星人は方向音痴

095:誤(goldfish) (月と金魚鉢)
誤りがおそろしくなったそれなのにどうしても手を繋ぎたくなった

095:誤(ドール) (花物語?)
誤解ではない信じたいものだけをみんな勝手に夢見ているだけ

095:誤(改行やたら好きな人) (軟骨れいあうと)
 決めたのは  ひとりでだから  然るべき  誤解あれども  別れたいかな

095:誤(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
吾と君が出逢ったことが誤りと 神様修正かけて下さい...

095:誤 (寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・誤りは直せばすむと笑ひしが度重なりて不安増えゆく

095:誤(小早川忠義) (ただよし)
正誤表照らし合はせど噛み合はず娶りしひとと恋せしひとと

095:誤(みゆ) (*** ことばあそび ***)
誤解ならそのうち解けると思ってた 歩み寄ることさえ出来ぬまま

095:誤(るくれ) (とっても単純なこと)
空ばかり行こう行こうってせがむのが誤り 並べもしなかったじゃない

095:誤(Yosh) (★光に向かって★)
「十年後」 人生プランを立てし君 臨終近き 誤算多かり

095:誤 (碓井和綴) (雨歩日記)
誤りと過ち重ね謝れば雨宿りのとき、ふたり綾なす

095:誤(水都 歩) (水都blog)
私にも下さい心の正誤表あなたの言葉計りかねてる

095:誤(日下智世) (万美愛任叶結実)
たわいない誤解でいつも喧嘩するもう少しふたり分かり合えたら。

095:誤(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
キミ用のリアクション別正誤表あるなら答え合わせがしたい

095:誤(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
I Love You が誤りならばあかときのそらへ飛べブーメランストレート

095:誤(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
出逢いから予想もしない誤作動で腕が勝手に抱きしめた恋

095:誤(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
第二回三頭政治誤作動の度にいちじく色の目◆◆が (トラックバック拒否の対策:◆には各々「や」と「に」が入ります)

095:誤(花夢) (花夢)
街頭でおどけてあるく道化師の人生はまた誤解されがち

095誤(帯一 鐘信) (361℃)
誤爆かも小脇に抱えとりあえずビールのノリで落とす爆弾

095:誤(はるな 東) (菜の花の道)
失格も仕方なしだと諦めたスコア誤記したアマ選手権

095:誤(星桔梗) (風船がわれるまで)
正誤表あの日の彼に届けたい傷つける気などなかった言葉

095:誤(智理北杜) (智理北杜)
知的障がい何するものぞ 音読し日記の誤字を直している...

095:誤(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
喜んで一年待とう世間にはつめたい男と誤解されても

095:誤(小雪) (朱紗)
ガン告知 頭真っ白 奈落底 誤診とわかり さまよう心

095:誤(原田 町) (カトレア日記)
判断をつねに誤るわれなると積乱雲の空を見ており

095:誤(なまねこ) (路地裏稼業)
誤解でもそうでなくてもかまわない だってもうすぐ乗り換えの駅

095:誤(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
オレならば許してやるよ プリティな新人アナウンサーの誤読を

095:誤(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
梅の香や絵馬に「絶体合格」とたのもしげなる誤字は躍りて

095:誤 (紫峯) (時空の扉)
言わざりし言葉あるゆえ生む誤解言いしゆえ生む誤解もありて...

095:誤(彼方) (心を種として)
仕草とか言葉の解釈誤って私と君は「ねじれ」のままで

095:誤(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
涙腺が貴様のせいで誤作動を起こしたと言う どうしろと言う?

095:誤(鈴雨) (鈴雨日記)
助動詞の誤りのまま諳んずる文いとおしき初恋の春

095:誤(栗凛) (ス芸紙一重?)
誤作動で非常ベルが鳴るように 突然 キミを スキになりたい

095:誤(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
「そんなもの誤差のうちさ」とおほらかに笑ひ飛ばして忘れてしまへ

095:誤(野良ゆうき) (野良犬的)
誤認誤射誤爆御免の戦場(いくさば)に丸腰でいく勇気などない

095:誤 (お気楽堂) (楽歌三昧)
せっかくの恋文ですが誤字脱字添削させていただきました

095:誤(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
荒れ狂う誤爆に撃たれお手上げに 信じることを忘れた君は...

095:誤(やすまる) (やすまる)
明け方の夢の誤り 届くのはあなたではなく雨のにおいだ

095:誤(kitten) (kitten song)
時間錯誤の不条理劇は終わるさようなら人生という舞台

095:誤(笹井宏之) (【些細】)
誤って選んだものの数々が少しただしくなる晩夏です

095:誤(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
生き方の正誤問題×だけを記入し続け満点をとる

095:誤(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
人生の正誤表なら持ちたいと望む奴らに持たせておこう

095:誤(振戸りく) (夢のまた夢)
誤作動もいとおしくなりはじめてた無人の部屋でしゃべり出すテレビ

095:誤(岩井聡) (North Marine Drive)
「空」→「海」と正誤表ある遺歌集をめぐる星座はその海の何

095:誤(みなとけいじ) (海馬)
誤爆せよ(誤読せよ)もしすきあらばアトムの如き寝ぐせのわれを

095:誤(素人屋) (素人屋雑貨店)
君は君私は私それぞれの歯車を持つ 誤解ではない

095:誤(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
あれもこれもどれもなんにも誤ったそのまま役にたつひとびとへ

095:誤(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
蝙蝠がやけに多いと思う夕 誤り満ちた一日(ひとひ)の終わり  

095:誤(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
「人の子よ地上これより魔界なり」誤報打ち続ける送信機

095:誤(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
キーボード小鳥のあしおとで鳴らし誤答例たちばかり産み出す

095:誤(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
直感で発射ボタンを押しました 誤爆の件はそっとしておいて

095:誤(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
  ああ、けふの父のかほは誤りです。時間断層のむかうに咲く花

095:誤(市川周) (ミルミルを飲みながら)
誤審あり それでもつづくうつせみをヘリウムすって口笛ふいて

095:誤(Harry) (四月なかなか)
誤りを教えてくるるワープロの機能は便利すこしうざいが

095:誤(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
ニュースには誤爆ばかりが報じられ「正爆」なんて検索したり

095:誤(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
サボテンを買い次々に買い足し水やりを誤り続け(breath)

095:誤(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
「私を負担に思うに決まってる」それが誤解だときみに知らせたい

095:誤(方舟) (方舟)
修身を時代錯誤と言はれても他に規範を持たぬ人生

095:誤(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
誤りは二度とくりかえさぬことと言われて思う恋のはじまり

095:誤(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
誤植だらけの古い文庫を読みながらむしろ気持ちは鎮まっていく

095:誤(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
ゆっくりとただ吹き寄せる風があり膝の辺りの錯誤に触れる

095:誤(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
誤った道をえらべぬ僕たちを知っているかのように夜風は

095:誤(ぱぴこ) (テクテク)
取り返しつかないのにね誤解したままいられたらよかったのにね

095:誤(理宇) (±雑記蝶)
あなたへの脳細胞の誤作動は愛する方か排除の方か

095:誤(村上はじめ) (spidyな日々)
メッセージカードの文字の誤りに赤ペン入れて点数つける

095:誤(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 誤作動はよくあることよ私にも 洗濯機から励まされてる

095:誤 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
わたくしの心はときおり誤作動を起こしてごめんねうまく言えない

095:誤(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
生えてから誤植に気づくすなはまでこうせいされるひとでの中で

095:誤(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
あるかなきかのうるはしき誤解傘差して横断歩道の光にまぎれむ

095:誤(あおゆき) (メソトリウム)
誤まると謝るが同音である緩さゆえ許さねばならぬか

095:誤(shall3) (山歩き録)
誤って 違う脇道 藪に消え 蜘蛛の巣まみれ 引き返しけり

095:誤(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
誤爆した言葉が宙を舞う もっと 近くにきても いいよ 秋冷

095:誤(凛) (臥薪嘗胆)
誤りに僕が気づいた時すでに愛はとっくに壊れてました

095:誤(フワコ) (きくとわたし)
ハハであるわたしの誤算子の手足が予定よりも長く伸びてる

095:誤(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
誤りを正せばヒトになれますか曲がりくねった道だらけの地図

095:誤(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
老眼のいよよ進むかケータイにパ行とバ行打ち誤るは

095:誤(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
できるだけ誤訳しながら抱きしめる夜明け帰りの猫の言い訳

095:誤(今泉洋子) (sironeko)
天地(あめつち)の誤作動ならん時じくのさくら秋天に冴え冴えと美(は)し

095:誤(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
誤答にもレベルのありてエンマ帳に各設問の評価を記す

095:誤(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
誤りは正すべきだがあの夏にあのゼラチンは必要だった

095:誤(みち。) (虹色アドレナリン。)
誤差なんて埋められるって思ってたあのころだから愛してたひと

095:誤 夜さり (夕さり夜さり)
誤謬を正さむとして口ごもる短歌(うた)のプライド突つかぬやうに

095:誤(まほし) (うた・たね)
ミクロンの誤差にゆらいで手をつなぐふたりは対の櫂(オール)のようで

095:過(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
外つ国で試行錯誤を繰り返す協力隊員 その汗眩(まぶ)し (協力隊員=青年海外協力隊員)

095:誤(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
誤解とかすれ違いとか経て経て経てたどり着いたと思ったけれど

095:誤  (翔子) (花こみち)
誤飲ではないけど言わぬかたくなにしくじりばかりでも明日は来る

095:誤 (萱野芙蓉) (Willow Pillow)
蒼穹のごと誤らぬヒロインの髪のまにわが良貨はしづむ

095:誤(斉藤そよ) (つれづれつづり)
誤って野花を踏めば哀しがる音のひびいて 初霜の朝

095:誤(内田誠) (その言葉の行方)
誤って僕に微笑むひまわりが見上げる飛べない空は快晴

095:誤 (瑞紀) (歌信風(かしんふう))
誤りをただされし日はふんふんとエノコログサを揺らし帰らう

096:器(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
しなへども時には脆き人といふ器をそつと抱きしめてをり

095:誤(透明) (limerence)
幸せは片目を瞑り守ってく解かないままの誤解を抱いて

095:誤(pig_pearl) (ブタに真珠)
数年の 時を経てなお 誤解あり 解くのに難儀 面倒放棄

095:誤(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
誤解だといいわけをする気もなくてどの道いつかはただ一人きり

095:誤(究峰) (思い浮かぶがままに)
誤射誤爆想定内のことなるや着弾地点遠く離れし...

095:誤(濱田花香) (紅葵爽♪)
電磁円流るくる古曲 誤調にて 耳苦しくて玄人(プロ)と認めらず

095:誤(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
進める歩 踏み誤ったと思いつつ振り向けば来た道にも花が

095:誤 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
誤作動の記憶はシュレッドして捨てるあふれた屑を押し込みながら

095:誤(けこ) (あきのうた声)
誤解などそのままでいい激情のまことを我に向けて放てよ

095:誤 (象と空)
上弦の月を見ていて思いつく誤解があっては来てくれないと

095:誤(ことら) (ことらのことのは)
タートルの襟を鼻まで引き上げる 誤解するほど愛していない

095:誤(堀 はんな) (たん たん 短歌)
心では誤診であれと願いつつ入院の備え袋に詰める...

095:誤(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
誤って飲んでしまった液体が重いまぶたを閉ざしてくれる

095:誤(浅葱) (空耳の森*番外地)
誤解ならば謝れば済むはずなのに 意地っ張りの哀しき定め

095:誤 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
数独の最後のマスに一生の些細な誤算 こぼしたインク

095:誤(ゆづ) (透明ランドセル)
かなしみ、と安易に呼ぶなよ誤字脱字だらけの世界は不確かなのだ

095:誤 (砺波湊) (となみ☆みなと)
警官が誤認逮捕をおそれてるみたいな声で「好きです」なんて

095:誤(内田かおり) (題詠2006深い海から)
誤って落とした茶碗が割れること知って大きな経験ひとつ

095:誤 (如月綾) (お気に召すまま)
誤解だと叫びたかった 優しくもない、いい子でもないよ あたしは

095:誤(夢眠) (夢眠・日々綴り)
誤りを指摘されるとムキニなるそんな君が今は可愛い

095:誤(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
もう何も怖れず言ひたいことを言ふ『誤読日記』を上梓せしより (斎藤美奈子 朝日新聞社)

095:誤(きじとら猫) (きじとら小部屋)
難解なあなたのページ繰ってゆく 読めば読むほど誤読がつづく

095:誤(小軌みつき)  (小軌みつき-つれづれ日和-)
誤りをやりすごしては靴ひもがすりきれるほどえらぶ坂道

095:誤(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
歩きながら読む人がいて隙間から零していってしまう正誤表

095:誤(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
ふしだらに剥がれし苔を踏みながら誤解であればよいが、と言ひぬ

095:誤(折口弘) (はっちんずBLOG)
誤りが世の中すべてのきっかけを作っているんだ 恋というのも

095:誤(折口弘) (はっちんずBLOG)
誤りが世の中すべてのきっかけを作っているんだ 恋というのも

095:誤 (佐田やよい) (言の波紋)
老人が昔話をくりかえす誤植のようなやすらぎの中

095:誤(もりたともこ) (短歌、すきです。)
霜月に歳を重ねるそばに居て 誤解できないような目つきで

095:誤(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
テオよ、いま晴れ晴れとした一発の誤射としてぼくは飛びたつ雲雀

095:誤 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
誤って写真の顔にレシピメモこれで覚えてごめんね高根

095:誤(幸くみこ) (そこそこがんばる)
誤ちは互いにあって縄電車 ゆるんで張って夕日に向かう

095:誤(小太郎) (ねこのにくきゅう)
ややあって誤動作のよに振り上げる優しい人が決めたさよなら

095:誤。  (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
尽くしても 言葉も筆も霞むほど ほどけぬ誤解 どうかわかって

095:誤(星川郁乃) (Air Station)
あのひとのやさしい誤読 訊かれないことは言わないわたしはずるい

095:誤(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
フェアプレーしても誤審は免れず不条理などは世の常らしい...

095:誤(癒々) (Romantic irony)
きみがひとり水銀みたいに溜めていたあのかなしみを誤飲した夜

095:誤(春村蓬) (風見鶏)
傍らの犬はわたしの誤字などは見向きもせずに尾を振りてをり

095:誤(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
ルービックキューブみたいに迷彩の誤解をふわり乗せるてのひら

095:誤(ヒジリ) (*tRIGger.)
メールにて謝ったって誤ってだらけの文じゃいっそ削除だ

095:誤(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
言葉なく誤り数ふたゆさあり日向の秋に凭れ在(ながら)へ

095:誤(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
誤解なら早く解けてと思うけど こじれてしまえばなんともできず

095:誤 (nine) (songs)
過ちは繰り返すって知っている ほらもう誤る 君引きずり込む

095:誤(ベティ) (Betty's second Bar)
誤作動を繰り返しても捨てられずきょうも夜中に歌うファービー

095:誤(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
犬ふぐりが名前と知ったら恥かしくて誤解を解こうと象ふぐりになるかも

095:誤(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
誤作動を繰りかえしつつ100題のブログが終わる悔いも残して

096:器(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
自転車のパンクを器用に直す夫つるべ落としの日に輝きて

95.誤(文月万里) (Kagerou つれづれ)
発すれば取り戻せない事知りつつも言葉で心誤魔化している

095:誤(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
意味のない言葉をきみへ 誤って通じ合ったら壊れてしまう

095:誤(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
やっとやっと出会えたんだよ最低で誤解だらけの日々だったけど