題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

014:刻

2006-01-02 | 011-020の歌
「014:刻」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

014 刻(美山小助) (小助の和歌)
邦(くに)を去り 失われたる 時刻む 風景にこそ 世情あらわる

014:刻(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
変拍子刻みつつ舞えこの夜も普遍の隙間に微笑が覗く

014:刻 (風流三昧)
刻一刻運命のとき近付いた緊張しすぎ言葉が出ない

014:刻(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
春風のやや温(ぬる)くして夜は沈む逢魔が刻はまさにこのとき

014:刻(はこべ) (梅の咲くころから)
農夫には顔に刻んだ歴史なり ぽつんと漏れたその一言に

014:刻(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
刻々と現在(いま)から過去となり行ける未来も尽きて土に帰る日

014:刻(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
丑の刻 神社の階段登りきれ わら人形を打ちつけてやる

014:刻(aruka) (外灯都市)
この都市と二重に存在する都市でだれかが刻んだ文字をみつけた

014:刻(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
激しくも熱き思いをつらぬいて 我が身とともに刻み粉となれ

014:刻 行方祐美 (やまとことのは)
刻みゆく朝の青菜にとっくりとか行の音の似合うをしりたり

014:刻(みずき) (空)
刻まれし時もこころの空白も異常気象の罠に嵌まるか

013:刻 やっつん (U151の目線)
時刻表バスを逃して次の見るダイヤ改正取り外し

014:刻 やっつん(再投稿) (U151の目線)
時刻表バスを逃して次の見るダイヤ改正取り外し

014:刻(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
悠久の時を刻んで大時計 ネギをきざんで納豆ご飯

014:刻(春畑 茜) (アールグレイ日和)
夕刻のねぎの白さをきざみゆくジョビンのこゑに影ゆれながら

014:刻(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
二の腕に刻みつけよう今日のこと BOKU WA OROKA DA という証明を

014:刻(小雪) (朱紗)
初デート 街の時計が刻む音 わが心臓の音と重なる

014:刻(かのこ) (短歌*かのこ流)
皆が知る世紀を刻むあの歌も時代とともに翻弄される

014:刻(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
ぜんまいの灰汁抜きながら厨辺に春夜をあはく刻むみづおと

014:刻 (小軌みつき) (小軌みつき-つれづれ日和-)
いちまいのコートにふたりくるまればなれた「恋人たちの時刻」に

014:刻 新津康 (NOTHING WORKS)
父母(ふぼ)の顔を時が刻む。記憶の中の父母(ふぼ)の歳を追い越す日々。...

014:刻(ハナ) (象の求愛ダンス)
刻んでるのはどちらかな忘られぬセックスになれ今日は絶対

014:刻 (ジャポン玉)
馬を刻まば馬のたましひ冱ゆるまで刻してつひに馬をあやむる

014:刻(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
とんがっているようにおもえて刻んだらけっこうまるいきゅーりのやつは

014:刻(謎彦) (ジャポン玉)
馬を刻まば馬のたましひ冱ゆるまで刻してつひに馬をあやむる

014:刻(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
どこまでも不可思議なるを侵しゆき人は幾多の轍(わだち)を刻む

014:刻(新井蜜) (暗黒星雲)
入れ墨で龍を刻んだ背中から吹いてくるのは生ぐさい風

014:刻(水都 歩) (水都blog)
眠られぬ夜の長さを刻々と切り刻みゆくセコンドの音

014:刻(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
君のこと胸に刻んだ若き日を苦い想いで詩に記しぬ

014:刻(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
君が乗る時間帯にもマーカーで印を入れたバス時刻表

014:刻(しゃっくり) (春雨じゃ)
待ちぼうけここが我慢の限界と刻すれ違ふ神は悪戯

014:刻(ドール) (花物語)
我々が生まれた時刻十二月三十一日午後十時半

014:刻(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
乗りたればもう用のなき時刻表カバンに入れてバスに寛ぐ

014:刻(紫女) (クロッカスの歌)
肩書きを憎み線路を歩きをり宙を浮く手に刻むものなく

014.刻〈文月万里) (Kagerou つれづれ)
畑より葱を取り来て刻む客讃岐にそんなうどん屋のあり

014:刻(暮夜 宴) (青い蝶)
刻印を押されることのためらいに振りかざしてるちっちゃな自由

014:刻 (水沢遊美) (ふんわりんさまの想ひ人)
この部屋にあなたはいない 刻まれたあなたの翳が残っているだけ

014: 刻 (佐田やよい) (言の波紋)
無人駅花の香(か)のせた風が吹き時刻表にも春を報せる

014:刻(丘村トモエ) (ことばとわたし(丘村トモエ))
深く深く刻み込んだりできるなら私の心は硬いのだろう

014:刻(鈴雨) (鈴雨日記)
消しゴムを小さく刻みしボンナイフ みな筆箱に持てし時代よ

014:刻(Yosh) (★光に向かって★)
刻みたる時の行方は後生なり 忘るでないぞ!我が身の行き先

014:刻(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ。)
亡き父の時計を拭けば蘇る秒針細く夜光を刻む

014:刻 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
窓枠にもたれて風を送るころ刻一刻とうつる夕映え

014:刻(原田 町) (カトレア日記)
同姓の多き村なり墓石に桶屋鍛冶屋と家業刻まれ

014:刻(スガユウコ) (ココロに花を)
刻々が立ち止まらずに過ぎて行く今はもう過去今はまた過去

014:刻(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
一秒ずつ時計の針が刻みおりノーサイドの笛鳴るまでが勝負

014:刻(まつしま) (心の空)
刻まれて満ちてくのです。我という名の砂時計ささげき人。

014:刻(まつしま)再投稿 (心の空)
刻まれて満ちてくのです。我という名の砂時計ささげたき人。

014:刻(野良ゆうき) (野良犬的)
それなりにこだわりながら生きてきた証しを刻む猫は柱に

014:刻(みなとけいじ) (海馬)
ババババババババババババ刻まれたモンキーバナナのように世界は

014:刻(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
思い込み刻み込みつつ忘れていく記憶の御蔭で、今は楽です

014:刻(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
食うことで 満たされるべき 快楽は ボタンが飛んで 深刻化した

014:刻(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
小刻みにふるえる肩を抱き寄せてセンセイがまたどこかで愛を

014:刻(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
辿り着く場所は知らない時刻表見上げて我はまだ此処に居る

014:刻(みにごん) (MINI\'S LIFE blog)
四暗刻狙うあなたの親指がどうにも色っぽくって困る

014:刻 (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
指先に金平糖の刻印をのこしたまま午後二時の数学

014:刻(みゆ) (*** ことばあそび ***)
閉じた眼に隠した年輪刻まれて 父の強さと優しさを知る

014:刻(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
ゴーグルに立体マスクたまねぎを刻むあなたはキッチン仮面

014:刻(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
刻まれた夢の果実を煮つめてはきみに届ける春色のジャム

014:刻(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
使い分けできないひとがほそい線ばかりで刻む版画のウサギ

014:刻(てん) (てんの短歌部屋)
しろたえの肌に焼きつけた刻印は赤く鈍く痛い本当は

014:刻(きじとら猫) (きじとら小部屋)
行き先は猫の尻尾にきいてくれ時刻表など持たない旅へ

014:刻 (たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
5m先の肩幅に刻まれたフェザーをめがけ、クロールを攪く

014:刻 (翔子)     (花こみち)
我捨てし母への恨み刻印のごと四季のはざまに浮かびて消える

014 刻(ぱぴこ) (テクテク)
タマネギを刻んで泣くの悲しみに二度とあなたは関与させない

014:刻(本原隆) (それについて)
生きてると刻みが兆し 春みたく 終わりがつまり始まりだから

014:刻(方舟) (方舟)
六十をすぎ七十歳も半ばなり余生を刻む時の速さに

014:刻(西宮えり) (aglio-e-olio)
柔肌の石 刻まれた名の主の欠と落とを本音で述べよ

014:刻(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
甥っこの手にした地図は時刻表元トーマスは13の春

014:刻(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
合格を願いトンカツ揚げまくる刻みキャベツを大盛りにして

014:刻(みずすまし) (水紋)
 刻々と雲の流れて果つるまで大地にもたれ空をながむる

014:刻(夜さり) (夕さり夜さり)
再生は叶はぬままに消えるのだ時時刻刻とミトコンドリア

014:刻 (素人屋雑貨店)
午前五時 「キャベツを刻むクヮルテット」斉藤病院 調理室にて

014:刻(花夢) (花夢)
I was born 憎しみという感情がわたしの脳に刻まれている

014:刻(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園 ー題詠百首のためにー)
  なお深き刻印 雨が瀟々と廃城の野薊を濡らせば  

014:刻(ことら) (ことらのことのは)
隅々(くまぐま)に原初の記憶刻まれし身なれば夜毎(よごと)髪の伸びゆく

014:刻(史之春風) (はちぶんめblog)
午前2時拝啓わたし右の手に持ったナイフで何刻みます?

014:刻(振戸りく) (夢のまた夢)
タマネギと一緒に刻み込んだから涙と私の味がするはず

014:刻(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
夕暮れはアンバランスな僕の影長く伸びてく逆光の刻(とき)

014:刻 (紫峯) (時空の扉)
刻々に風強くなり波音に耳をふさげば熱き指先...

014:刻(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
安物のリングの裏に刻み込む 君への想い永久に忘れず...

014:刻(飯田篤史) (ひこうき雲)
彗星のさみしさとそのやさしさはぼくらにあわく刻まれて はる

014:刻 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
青ネギを刻んで散らすイチローになれなくたって君は君だし

014:刻(川内青泉) (青泉の部屋)
時刻む小江戸川越時の鐘平成の世に古きものあるまち

014:刻(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
五線紙は空白のまま左手が机の下にリズムを刻む

014:刻(みあ) (言の葉たち)
刻んでも刻みたりない。ナイーブな河童が食べるきゅうり青くて

014:刻(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
時刻表無視して発進した列車 先頭車両にきみがいるのに

014:刻(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
舞台袖演奏の時を待っている刻一刻とせまる瞬間

014:刻(kitten) (kitten song)
夜が奔流となって溢れ出す投擲せよ時を刻む小箱を

014:刻(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
漏刻にながるるみづのうつろひに猫をはなるる路地のひだまり

014:刻(斉藤そよ) (つれづれつづり)
泣きさうにところどころでなりながら刻まれてゆくあたらしい春

014:刻 (夢幻泡影)
子の刻を告げる梵鐘鳴り響く南瓜の馬車は泡沫の夢

014:刻 (夢見堂)
何回も汗ばんだ手で持ち直す狙い定めた彫刻刀を

014:刻(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
正確に時は刻んでゆくけれどあの日二人は時間を止めた

014:刻(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
すすむ針 規則正しく 刻んでく 静かな部屋に 音が響いて

014:刻(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
幼少の 頃に見ていた 漫画だが 内容はてな めぞん一刻

014:刻 (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
ほうれん草細かく刻み取り分けるもうすぐ二歳の幼な児のため

014:刻(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
CDが空回りして刻まれていた音楽に泣けずに春だ

014:刻(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
 玉ねぎを言い訳にして哀しみの涙もともに刻んでしまおう

014:刻(秋野道子) (気まぐれ通信)
砂浜に刻みおわらぬうちにもう波に消されるような約束

014:刻(小原英滋) (過去と現実)
たそがれに電車の過ぐる刻々と二子橋より唾を飛ばせり

014:刻(みち。) (虹色アドレナリン。)
ことごとく刻んだ身体くっつけて無理やり生きるみたいなあした

014:刻(やすまる) (やすまる)
私が彫刻刀をふり回し君の石盤はかすみ草まみれ

014:刻 (BONY ELBOS)
夕暮れになると手のあいだからこぼれてしまうんだ刻んだ君が

014:刻(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
ひどいこと言われたくないならそんなきれいに深刻そうにしないで

014:刻(栗凛) (ス芸紙一重?)
脳内に消えないように刻み込む 忘れるはずない 君の名前

014:刻(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
刻まれる覚悟して脱ぐ初恋の殻指を刺す固ゆでたまご

014:刻(はるな 東) (菜の花の道)
絵手紙につつましやかに座っている篆刻の朱かあさんみたいに

014:刻(くろ) (鎌倉日記)
われの顔わすれて友は待つてゐる彫刻具座(てうこくぐざ)の真下に立ちて

014:刻(Ja) (chapaとchaiとJaの生活)
生き急ぐキミが刻みし足跡はどれも消せない誰も消さない

014:刻(堀 はんな) (たん たん 短歌)
捨てる神拾う神々策弄しWBCに刻みし優勝!...

014:刻 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
歯軋りで刻むのがコツおとといのコールスローは上出来だった

014:刻(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
時刻表ゆゑなく繰るは遠方の友ら訪ぬる手なぐさみなり

014:(村上はじめ) (spidyな日々)
刻々と会える時間が近づいて 心拍数が高まってゆく

014:刻(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
誕生の時からすでに刻一刻死へ向かうのが人生 抱いて

014:刻(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
刻々と変わりゆくのは周りだけではないことを誰か教えて

014:刻(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
忘れるな涙拭うな刻み込めあのうねるように走る夏の日

014:刻(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
音立ててきゅうりを刻むダダダダダこのイライラを破片となすまで

014:刻(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
刻みつけた標(しるし)は朽ちることもなく 意味を失いただ残るだろう

014:刻(凛) (臥薪嘗胆)
学び舎の柱の陰に名を刻む 横は見知らぬ先輩の声

014:刻(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
時刻表の前で別れて時刻表の前でまた逢うめまぐるしい恋

014:刻(yasubow) (忘れえぬ人々)
日曜にディシプリン降臨せよと、まだ刻待てどまだ気配なく

014:刻(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
あるがままを愛せばなべて深刻に考へずとも余生は楽し

014:刻(中村うさこ)再投稿 (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
あるがまま愛せばなべて深刻に考へずとも余生は楽し

014:刻(逢森凪) (みそじのみそひともじ)
ひとつひとつ刻み込むように触れ合ったあの日の朝を忘れないでね

014:刻(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
疎ましき他人(ひと)の好奇を切り刻むレモンピールの香りは満ちて

014:刻(赤い椅子)mamaGON (赤い椅子)
夕刻は株式相場を広げ見る読みてどうするわけにあらずも

014:刻(つきしろ) (halcyon days)
チョコレートがりがりがりりと刻んでた。好きか・甘いか知らないままに

014:刻(ふふふふふふふ) (題詠マラソン2006)
なんとなく意味わかるよ と息子が言う 時々刻々という四文字熟語

014:刻(寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・生きるとは時を刻みて捨つること帰らぬ日々は生ごみのごと

014:刻(癒々) (Romantic irony)
真剣に時折頷くそのテンポ刻むは机の下のひだりて

014:刻(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
死せる人みなきよき人わが墓碑には憎まれつ子と刻むがよろし

014:刻(芹澤京乃) (りなときょうのの迷走記録。)
手ずからに兎の眼(まなこ)で切り刻むあなたの写真 ジグソーパズル

014:刻(市川周) (ミルミルを飲みながら)
ゆふぐれにクスリはきれる貸し借りのないうつせみで刻むあさつき

014:刻。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
刻む時 刻む痛みに静謐な 決意の程を見せ付けぬよう

014:刻 (保井香) (パパは乳牛屋)
時刻表どおりにやってくる電車 いつもどおりに乗る1両目

014:刻(村上きわみ) (北緯43度)
夜になればいよいよ黙るいきものに刻まれている春の消しゴム

014:刻(渡邉建太) (nostalgie)
二限目の開始時刻を長針が薄く引き延ばしてゆく眠り

014:刻 (あおゆき) (メソトリウム)
うつくしき小さき獣の春の頂胸に刻みつ、刻みつ、目を伏す

014:刻 (     Popん?TANKA)
ダダダダタBEAT STREET街中に刻みつけろよ海鳴り、海月

014:刻(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
朝起きて身支度してる合間にも 時刻は過ぎるいつものように

014:刻(夢眠) (夢眠・日々綴り)
刻みねぎまな板トントン母の音私の子らは聞いたのだろうか

014:刻(笹井宏之) (【些細】)
したあごが海岸線になっている人のとなりで時刻表を買う

014:刻(今泉洋子) (sironeko)
喧嘩して仲直りして小刻みに君との距離が縮まつてゆく

014:刻(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
恋人の遅刻に焦れる人妻という設定でティッシュを配る

014:刻(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
定刻に居ぬ児(こ)の靴の白き朝 花壇は風に眩暈覚へり

014:刻(理宇) (±籠)
カッターの刃で刻まれた生きてきた証を君が消してしまった

014:刻(小早川忠義) (ただよし)
出会ふまで全く知らず敵とふは刻一刻といはず突如に

014:刻(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
吾が腕で時刻みいる精工舎 「貴方のやうに成りたくは無い」  

014:刻(矢野結里子) (Leaf-Life-Feeling)
刻んでも刻んでもまたくりかえす なぜか光に届く気がして

014刻(クロエ) (90%の幸福)
夕刻に抱きしめることになるからCK-1は鎖骨に香らせる

014:刻(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
刻々と移りゆく時を見るならば自動巻がよし いのちにも似て...

014:刻(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
急行の赤いしるしが鮮やかに時刻表から朝を告げます

014:刻(日和小春) (こは短歌)
刻々とすぎる時間に置いてかれ裸足になっても走る私は

014:刻(村本希理子) (きりころじっく)
名前よりひらがなひとつ抜きとりて石に刻めり 春はおはらぬ

014:刻(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
麝香薫るごとき青年海鼠(なまこ)らを微塵に刻み夢の段(きだ)のぼる

014:刻(新谷休呆) (新谷休呆の短歌の部屋)
着々と刻まれていく年齢といふ残酷な人生の傷

014:刻(折口弘) (はっちんずBLOG)
もし君が時計の文字盤だったなら僕は何時と刻まれてるの

014:刻(ちゅう) (ちゅう …ノラのつぶやき…)
無人島何持っていくか問われれば 躊躇わずに言う「時刻表を」と

014:刻(濱田花香) (紅葵爽♪)
初めての書に印する篆刻(てんこく)を彫る手の振るへ 喜懼(きく)の仕草よ

014:刻(twinkle) (◆kirakira)
こんこんと羽毛の奥の心臓は時を刻めりとくとくとくと・・・

014:刻(内田誠) (その言葉の行方)
刻んだか刻まれたのかあきらめの悪いぼくらが過去型になる

014:刻(星桔梗) (風船がわれるまで)
引き出しの奥の奥へと追いやられ彫刻刀は本分忘る

014:刻(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
秋の夜に彫刻室座はあらはれて天にひらかる蒼きアトリエ

014:刻 (桑原憂太郎.com)
三色のマアカア引かれし教科書に君らの歴史も刻まれてをり

014:刻(和良珠子) (the strange of stranger)
知ることの誰もない子の名を白い紙に書いては刻んで流す

014:刻(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
丑の刻参りに今日も行こうかな わら人形をポーチに詰めて

014:刻 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
時刻表読むのが好きなじいちゃんのしわを線路のように辿って

014:刻(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
血流の蒼く脈打つわが朋(とも)よ!その首筋に刻印は在る。

014:刻(ヒジリ) (*tRIGger.)
やっと寝たその人浅く眠るから刻々言うなめざましのバカ!

014:刻(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
彫刻の斜視の遠くであうところわたしも気持ちを大きくもって

014:刻 (酒童子) (酒童子「歌」ワールド)
君の名を刻みし墓標に蝉しぐれ 汗と涙を拭う母の手

014:刻(黒田康之) (今日の、おUTA)
青空にただ一文字篆刻し飛行機は行く虚無の真昼間

014:刻(あんぐ) (あんぐの短歌)
長ネギを刻む幸せ満ちている 男のための料理教室

014:刻(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
刻まれし想ひの深さ 我が屋戸の柱に祖母が目を細めたり...

014:刻(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
刻まれし想ひの深さ 我が屋戸の柱に祖母が目を細めたり...

014:刻(やな) (やなさんの基地)
何一つ憎悪の言葉を刻めない私を照らす白色電球

014:刻(智理北杜) (智理北杜)
刻々と本番は迫る 今日のため積み上げた全て零れ落ちそう...

014:刻 ベティ (Betty's second Bar)
まじりけのない視線で晒される裸体 ロダンが刻む肌でありたい

014:刻(わかば) (わかばのうた)
君のようにそんなに言葉は刻めない だんだん牛乳が好きになってく

014:刻 (砺波湊) (となみ☆みなと)
万能を標榜するネギ刻みつつ あしたへ向かうこの痛みごと

014:刻(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
刻々と舞い落ち積もる夜の時声さえたてず埋もれていく

014:刻(goldfish) (月と金魚鉢)
すみずみにあなたが一度に刻まれてわたしの方がすっかり負けです

014:刻(るくれ) (とっても単純なこと)
切り刻み方までとてもやさしくていやだだけれどもさようなら

014:刻(新明さだみ) (ぬ ま み み)
彫刻をしているときに刃が指にはいってきたので先生を呼ぶ

014:刻(なまねこ) (路地裏稼業)
十一時三十四分です。時刻を告げる声の静けさ

014:刻(内田かおり) (題詠2006深い海から)
遊びつつ「もう?」とか「まだ?」とか聞きに来る時刻は大人のものであるらし

014:刻(幸くみこ) (そこそこがんばる)
パンケーキ格子に刻みシロップを浸す あなたをもう逃がさない

014:刻(落合朱美) (言の葉帖)
ダメな子の刻印重くのしかかり翔べずに過ぎた青春(はる)は苦くて

014:刻(もけこ) (!セバスチャンの暴挙!)
切れ端に彫刻された「キライ」とか刻むというより抉るみたいに

014:刻(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
秋になることのできない夏にいて遅刻のわけも聞けないままで

014:刻(繭) (hallo hallo!!)
時刻表見つけため息 1時間 今から何をしてすごそうか

014:刻(もりたともこ) (短歌、すきです。)
陽光を浴びて輝く水面にも傷はどこかに刻まれており

014:刻(星川郁乃) (Air Station)
ゆるしたりうらんだりしてあたらしく刻む模様がうつくしければ

014:刻(萌香) (空の青さをみつめていても)
  傷痕の深さ確かめ合うような刻印をする癒えぬ痛みに

014:刻(cocoa) (cocoaのうたにっき)
刻まれてしまつたのだね「guilty」と 朝の電車で読み継ぐカフカ

014:刻(路喜) (水陸両用)
刻まれた印は不可視初七日の男の肌に香る梔子

014:刻 (鳴井有葉) (そのための日記)
金属の国のキャベツを盗んでも刻んだ途端ただの屑鉄

014:刻(あめあがり) (あおいかいだん)
刻みたる葱の白から青きまでちぎり絵となす音絶えし夜

014: 刻  (ひらそる) (*ひねもすもずく*)
深刻にジョーカー眺める幼子は「ばぁちゃんばぁか」と爺に寄り添う

014:刻 (お気楽堂) (楽歌三昧)
待ち合わせ時間逆算パソコンで乗換案内見たのに遅刻

014:刻(眞木) (ひとりももうた)
振る舞いは良きも悪しきもその人の来世の魂へ刻まれていく

014:刻(本田あや) (明晃晃)
真夜中に生姜を刻む 雨だからたぶん明日は手をつながない

014:刻(日下智世) (万美愛任叶結実)
刻々と時だけが過ぎ君を待つやがて日付は変わりゆきたり。

014:刻(白辺いづみ) (Iduming☆World)
秒針が刻む音から沈黙が拡大されて溶ける天井

014:刻(わたつみいさな。) (乱切りくじら)
一刻の猶予も残しておりません愛をください嘘じゃないやつ

014:刻 (如月綾) (お気に召すまま)
初恋のひとの名前はこの胸に忘れられずに刻まれたまま

014 刻 (美鈴) (大和撫子)
一年に 一度の逢瀬 惜しみなく 二人の愛の 時を刻もう

014:刻(岩井聡) (North Marine Drive)
石に刻む恥は永遠紫陽花の変節やまぬ国の水辺に

014:刻(Harry) (四月なかなか)
最近は体調不順だれやらに丑の刻参りされてゐるかも

014:刻(碓井和綴) (雨歩日記)
葱刻む時を睡魔に売り飛ばす「サービスです。」と心刻まれ

014:刻(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
フラスコの破片すべてに刻まれる光線が実験室に射す

014:刻(長岡秋生) (廊下に座る)
刻まれた性癖隠す昼下がりサラリーマンとすれ違いたり

014:刻 (蝉の声)
わっ遅刻!!朝の一秒一秒にはあおむらさきの影が付いてる

014:刻 (納戸)
「今日はもう下校の時刻となりました」3階の窓ひとつ開いてる

014刻(帯一 鐘信) (361℃)
 時刻表まっぷたつにし得意げな人はどうやって帰るのだろう

014:刻(小太郎) (ねこのにくきゅう)
待合の時計が刻む音を抱き厚いドア見る救急外来

014:刻(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
キー叩くこの瞬間も刻々と残されし時は過ぎ去りゆきぬ

014:刻(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
一刻も早く去らねばカーテンに白いミミズク潜んでおりぬ

014:刻(神ヤ飛魚) (飛魚の徒然なるまま日記)
穢れ(けがれ)なき絶対零度の歌声が脳細胞に刻み込まれる

014:刻(神川紫之) (圏外圏)
泣いている理由がほしいひとたちのために刻まれてゆく玉ねぎ

014:刻(長沼直子) (うたかたの日々*短歌 題詠100首blog*)
あなたから遠のくために刻まれる時ならわたしがくしゃっとつぶす 

014:刻(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
刻々と死に近づきてゆく朝(あした)台風の来て蝉の声せず

014:刻(門哉彗遥) (Nambo no Monya?)
刻むには早すぎる嗚呼青春の葱焼き定食らっきょ大盛り

014:刻(浅井あばり) (ギンガムクロス)
刻々とリンゴジュースが降り注ぐ盛夏の朝に耳翼は落ちて

014:刻(たかし) (短いが身近というお話)
刻々と変わる夕景道草をして砂浜で穴を掘っている

014:刻 (心を種として)
風鈴の音が時間を刻んでく今宵はことさら長き夢みる

014:刻(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
手動式シュレッターです 思い出を刻んじゃったらごめんなさいね

014:刻(田咲碕) (いたずらっこ)
急かされて二倍の時を刻むこの慎と手と目の掴む単調

014:刻(オオタセイイチ) (angle。)
田黄を爪でしゃるしょる削りだす我が篆刻の先生は、、、ベラ。

014:刻  あいっち (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
一刻を争うわけじゃなけれどこの状況をなんとかしたい

014:刻(湖雨) (waffle)
刻まれた深き皺の作り出す濃密な笑顔 縁側からただいま

014:刻(究峰) (思い浮かぶがままに)
それぞれの刻(とき)を埋めて奥深き匡を開くべき鍵も失せたり...

014:刻(柴田菜摘子) (パイロットランプ)
港町の高台に立ちおごそかに時を刻んでいる時計台

014:刻(池田潤) (神様、ぼくは。)
英雄の名を刻むれど慰霊碑はただひんやりと彼を拒絶す

014:刻(pig_pearl) (ブタに真珠)
暑き日に 二人静々 頭垂れ 夫婦となりて 歴史刻めり

014:刻(フワコ) (きくとわたし)
時刻表の見方も知らなかった子がさくさく電車を乗り継いで来る

014:刻(toshie) (題詠100首blog)
買ってきたキャベツを丸ごと刻んでる小さく刻め吾消し去るように

014:刻(けこ) (あきのうた声)
母の手に刻まるる皺 深くあれど 抱かれて我は幼子となる

014:刻(透明) (limerence)
刻まれた過去を教えてその胸に薄紙を当て2Bで擦る

014:刻(shall3) (山歩き録)
刻は来て 刻々過ぎて 刻はゆく にぎやか蝉の 夏も過ぎたり

014:刻(睡) (Melting*Diary)
君の歌声を刻んだ親指をきうと握って水紋を解く

014:刻(椎名時慈) (ワレ短(壊れ短歌))
小気味良く刻まれていく秒針は神の手にある包丁みたい

014:刻(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
刻限が迫る、夜明けはもうそこに来てゐて我に「書け」としぞいふ

014:刻(徳田ゆきこ) (題詠100)
梨を剥くように愛していたのです青い彫刻刀とあなたを

014:刻(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
刻まれた葱の白さを見つめてるもうそろそろねもう行かなくちゃ...

014:刻(まほし) (うた・たね)
頬寄せてピース!ひとつのオブジェとなる 彫刻の森美術館にて

014:刻(minto) (@100@)
悠久の自然の中に刻々とゼロを目指してに迫り来たもの

014:刻(ゆづ) (透明ランドセル)
時刻はもう真夜中テレビは砂嵐とにかくあなたの声が聞きたい

014:刻 (象と空)
一日中家に籠もって葱刻む街の女は衣替えする

014:刻 (野田 薫) (さしあたり大丈夫)
彫刻刀のような視線を受けながら何かになってしまう私も

014:刻 (香山凛志) (東京パピヨン)
透明な儀式あなたを抱けども刻めるほどの言葉を持たず

014:刻(浅葱) (空耳の森*番外地)
声、仕草、なくて七癖、シャツの皺 私の記憶に刻まれており

014:刻(御厨しょうこ) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
刻まれた玉葱だけが優しくて泣いてもいいって言ってくれるの

014:刻(御厨しょうこ) (哀よりも愛 愛よりモアイ)
刻まれた玉葱だけが優しくて泣いてもいいって言ってくれるの

014:刻(平岡ゆめ) (le petit cahier)
かけすぎた刻みパセリの味ばかり際立つスープを一人飲み干す

014:刻 (nine) (songs)
時刻表眺めてみても駅までの道がわからず 初めての部屋

014:刻(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
西空を鳴くなよカラス今の世は逢う魔が時を刻まぬがよし

014:刻 (現川尋香) ミミーシャの部屋 (ミミーシャの部屋)
死の時が刻一刻と迫るときもう一度見たい母のほほえみ

014:刻 (現川尋香) ミミーシャの部屋  題詠100首blog (ミミーシャの部屋)
死の時が刻一刻と迫るときもう一度見たい母のほほえみ

014:刻 杉山理紀 (2006R57577)
手の甲に刻まれている追憶を浮き上がらせて横たわる姉

014:刻(千) (Mille et une nuits―題詠100首blog)
刻々と大人らしさを身につけるひとを抱いて甘やかせるような

014:刻(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
あのころは秋の夜長にミステリー『女彫刻家』目のとけるまで (ミネット・ウォルターズ/著 成川裕子/訳 東京創元社)

014:刻(春村蓬) (風見鶏)
秒針を持たねど時を刻むごとことことと鳴る夜のキーボード

014:刻(久野はすみ) (月の融点)
後悔はデッサン室にかがやいて片羽をひらく彫刻の鳥

014:刻(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
脊椎においしいごはん食べたよとしかと刻んでまた歩き出す