題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

068:報

2006-01-01 | 061-070の歌
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068:報(エクセレント安田) (風流三昧)
「報告書本社行くとき届けてね、郵送すると間に合わないよ」

068:報(美山小助) (小助の和歌)
祖国から 母倒れし 報せ受け 身動き取れぬ 我が身を呪う

068:報(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
いかように生きても報いはあるらしい善悪いずれも時が量るか

068:報(はこべ) (梅の咲くころから)
あさっては天気予報は雨なれど きっと晴れるよ晴れ女だもの

068:報 行方祐美 (やまとことのは)
電報にペコちゃんの居ぬ不自然を夕べのミモザも握っておらん

068:報(しゃっくり) (春雨じゃ)
祝電を元同僚に依頼され社電で済まし報告はせず

068:報(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
 報はれしひと世なりしかめりはりの無き生き様を省みる 春                

068:報 (西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
旅先で作りし歌を妻に見せ一人の旅の報告とする

068:報(みずき) (空)
風花のくるくる舞ひてはや春の報せ怪しみつつも文書く

068:報(まつしま) (心の空)
感情の波浪警報感知してあわてて鍵をかける心に

068:報(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
報はれぬおもひ放熱するごとく君なき春を咲くさくらばな

068:報(aruka) (外灯都市)
ぼくはこの世界に大事な報告を伝えに来たが さっきわすれた

068:報(紫女) (クロッカスの歌)
青畳寝そべりラヂオのひび割れた天気予報の雨を聞きをり

068:報(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
報われる恋ではないよ分かってた彼は愛情抱えていたの

068:報(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
報告は書面で出来む それよりも、もつと話を聞いてくれぬか

068:報(飯田篤史) (ひこうき雲)
しあわせを報せる風がはるの日のみずのほとりのぼくらのもとへ

068:報(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
練り物の 大使をやってる あの人は 天気予報が 苦手っぽいよね

068:報(春畑 茜) (アールグレイ日和)
報復を赤一札に咎められ雨の芝より去る選手(ジョカトーレ)

068:報(本原隆) (それについて)
情報を飲み込めないな いやだいや 貨物列車が止まらず通る

068:報(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
良いことをすればするほどどんどんといつか報いが返ってくるはず

068:報(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
スポーツの試合速報携帯で生でみたいがからだが重い

068:報(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
報復を必ずすると決めている貸し借りなしに持ち込むまでは

068:報(川内青泉) (青泉の部屋)
報道の仕事につきし教え子は土日返上県下を歩く

068:報(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
報告のメールに添えた一言でどこでもドアの扉に君が!

068:報(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
年暮れて母を追ふかに兄逝けば教へ子死すの悲報重なる

068:報(新津康) (NOTHING WORKS)
閻魔大王、この世で舌を先に抜け。報いを早く判らせろ。...

068:報(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
僕たちの映画の話電報で校医に送る回復ごっこ

068:報(暮夜 宴) (青い蝶)
深刻になることなんて何もない天気予報はいつも快晴

068:報(水都 歩) (水都blog)
その顔は吉報ですか聞くまでも無いようですね皐月青空

068:報(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
当然の報いであると涙痕をそのままに乗る内回り線

068:報 (新井蜜) (暗黒星雲)
電報が散らしたサクラひらひらと舞い降りて来る校門の前

068:報(秋野道子) (気まぐれ通信)
鈴蘭を活けた花瓶の水でさえ死につながるという情報だ

068:報(西宮えり) (aglio-e-olio)
マイナーを疎むことなく軸として時報のAのさやぐ丘辺に

068:報(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
飛込みし誤報に取り乱すさまをじつとみていた庭の向日葵

068:報(謎彦@題詠100首) (ジャポン玉)
エッシャーの滝のふもとに臥しまろび待たむ果報のひとつやふたつ

068:報(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
一週間天気予報を見続けた娘は明日から修学旅行

068:報 (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
無機質の音声がいう幸運(ラッキー)を当てた貴方にお報せします

068:報(スガユウコ) (ココロに花を)
彼方より届く報せか右脳にて知らぬ時空の映像を見る

068:報(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
花言葉ラッパスイセン報われぬ恋を道化るピエロの黄色

068:報(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 ざまあみろ  一矢報いる  悦楽は  そういや敵が  くれたんだった

068:報(ドール) (花物語)
うかうかとあなたのような人間をまるごと信じてしまった報い

068:報(Yosh) (★光に向かって★)
悪業の種蒔いた時知らねども 縁結ぶ時 報いを知らん

068:報(原田 町) (カトレア日記)
また惨き報道ありて子供らは籠りておるかこの新緑に

068:報(みゆ) (*** ことばあそび ***)
報われるはずなき想いが集まりて涙を流す上弦の月

068:報(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
こぼれてはそっとかたちになってゆくアルジャーノンの経過報告

068:報(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
見ないから。もう見ないから。予報などもう見ないから。もう帰るから。 

068:報(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
円滑な業務運営 障害は報・連・相が喰えない上司

068:報(花夢) (花夢)
「今日の空、綺麗だね」って報告があり血のような色の夕暮れ

068:報(やな) (やなさんの基地)
恐ろしい報せの届いた朝 空は雲っているのにただ目が眩み 

068:報(寺田ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・報はれぬ日々であったと吾言はず今に生きむと向日葵をみる

068:報(あんぐ) (あんぐの短歌)
突然にニュース速報乱入す挨拶もせずに土足のままで

068:報(わかば) (わかばのうた)
何もかも見せたからなの?やさしさが「嘘」と報告され出したのは

068:報(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
必ずや報いを受ける懲りもせず娘に笑みを振りまく男は

068:報 (斉藤そよ) (つれづれつづり)
印鑑が七つ押される報告書たまに花まるつけられており

068:報(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
喜びの報せを持ちて君からの 電話を待ちし紅芙蓉かな...

068:報(goldfish) (月と金魚鉢)
きりもない私の誤報を「いまのところ誤報」と呼んでくれるでしょうか

068:報(小早川忠義) (ただよし)
薄暗く茶色がかりし空の色虫の報せの真偽疑ふ

068:報(るくれ) (とっても単純なこと)
えげつない報道はもうこりごりですもうさせないで貝になります

068:報(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
SAYYEA',JAN-GO!のろしをあげろ報せようウキウキカーニバルのはじまりだ

068:報(笹井宏之) (【些細】)
鳴らしたら火災報知器だろうからそのままそっとしておいてやる

068:報(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
青きもの愛おしきもの俺がもの報告書には「不覚」とぞ記す

068:報(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
本日の天気予報は雨なのでA男は多分登校しない

068:報(栗凛) (ス芸紙一重?)
報われる?そんな確証ないんだし 今精一杯笑っていたい

068:報(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
開戦を報じるニュースショウを見ず ポルコはメールの絵文字を探す

068:報(みなとけいじ) (海馬)
受話器から時報は流れ 足下を駆け抜けてゆく太陽の夢

068:報(碓井和綴) (雨歩日記)
残業も、説教、渋滞、土砂降りも、報われていく君のいる夜

068:報(星桔梗) (風船がわれるまで)
いつもそう 事後報告で済ます君 寂しさ怒り届かぬ想い

068:報(日下智世) (万美愛任叶結実)
予報雨あなたゴルフに行きし朝我てるてる坊主作りて吊るす。

068:報(なまねこ) (路地裏稼業)
ラジオから三時の時報かたわらの寝息のために紅茶の用意

068:報(智理北杜) (智理北杜)
教頭が教えてくれた 仕事では「報・連・相(ほうれんそう)」が大事なのだと...

報(帯一 鐘信) (361℃)
秘密裏に給湯室を陣取った報告フェチの春日局

068:報(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
飲みかけの缶コーヒーにタバコの灰ぽとり落として君に報復

068:報(素人屋) (素人屋雑貨店)
背負(しょ)っている荷物が重い・・・呟きを聴いていたのか零時の時報

068:報(はるな 東) (菜の花の道)
いつもそう事後報告で予定入れウィドーにするあなたが嫌い

068:報(素人屋)再投稿 (素人屋雑貨店)
背負(しょ)っている荷物が重い・・・呟きを聴いていたのか零時の時報は

068:報(鈴雨) (鈴雨日記)
雨予報めでたく裏切られし日も深々と詫びる気象予報士

068:報 (紫峯) (時空の扉)
大いなる夏の情報満載し休耕田にひまわり咲きぬ...

068:報 (みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
自衛隊の撤収報道そういえば彼等は異国の戦地勤務で

068:報(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
はじめての歓喜の時をまちわびてほほ朱に染める火災報知器

068:報 (すぎな野原をあるいてゆけば)
「おはよう」を10時の通学路で言う 暴風警報解かれたばかり 

068:報(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
蜩かガス警報機ぴこぴこか午睡の底にひびきくるこゑ

068:報 (みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
自衛隊の撤収報道さういへば彼等は異国の戦地勤務で

068:報(凛) (臥薪嘗胆)
昨日来た同窓会の報せ見て期待と不安戦わせてる

068:報(小雪) (朱紗)
落ち着いて 寝て待てと言う 果報だが やはり気になる 結果発表

068:報 (お気楽堂) (楽歌三昧)
「報国の心」よたった百余年君の守りし日本は何処

068:報(やすまる) (やすまる)
風と雲と燕がかいた蒼穹はかえらない人の無事を報じる

068:報(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
報復は虚しいことと説きながら君にもしもの事があったら...

068:報(村上はじめ) (spidyな日々)
報われる想いがあれば大丈夫 遠くにいても繋がっている

068:報(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
ミサイルは飛び出す準備しずしずと報道官が舌を噛む朝

068:報(佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
決算報告書きつつどんどん鬱となる 近年下降をたどる業績

068:報(ハナ) (象の求愛ダンス)
報告を受けてあたしは安堵するだって無実の罪じゃないもの

068:報(ぱぴこ) (テクテク)
報告は欲しくなかった元気だとそれだけ知っていればよかった

068:報(振戸りく) (夢のまた夢)
金箔を散らした台紙に型どおり貼り付けられた電報の文字

068:報(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 茶の肌に満面の報 逆あがり地球をひと回りしたような

068:報(島田久輔) (裏庭のきりぎりす)
ピーシーとアイポットとケイタイと 情報化社会を生きてるんだょ

068:報(市川周) (ミルミルを飲みながら)
レールから外れる網戸 わりと根にもつあなたから届いた報い

068:報(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
警報に騒ぎ飛び立つ蛾の群れが喪服のように空を覆った

068:報(彼方) (心を種として)
報道は分かりやすさを追い求め拡大縮小しすぎてないか

068:報(今泉洋子) (sironeko)
情報をインターネットに追ひゆくは底なし沼に堕つる心地ぞ

068:報(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
欠席で返信なにをするものかわかった秋の報恩講には

068:報(野良ゆうき) (野良犬的)
真実は逃げる隠れる舌を出す 報道陣に囲まれながら

068:報(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
野分さり河原なでしこ傾ぎたり報はれるとはいかなるものよ

068:報 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
YuTubeロック教室偏頭痛 '06夏の報告以上

068:報(岩井聡) (North Marine Drive)
報恩と見分けのつかぬ報復もある 揺れやまぬペコちゃん人形

068:報(あおゆき) (メソトリウム)
報復は報復だろう 公園の動かぬ木々を見るのが苦しい

068:報(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
近況は報せぬままに旧友と電話で楽しい言葉を交わす

068:報(幸くみこ) (そこそこがんばる)
カチカチとブロック消すたび傍らに報いのような焦りが積もる

068:報(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
官報に告知されたる破産者に意外と多い「子」のつく名前

068:報(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
しばらくは戻ってこないあのひとの机に積まれてゆく報告書

068:報(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
早足で九月の駅をすり抜ける何か報せるように遠くへ

068:報 (みあ) (言の葉たち)
報われぬものばかりあるこの世でも芙蓉が向かう空は真っ青

068:報(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
報われることはないけど蟹たちよ前に歩いてみようじゃないか

068:報  (翔子) (花こみち)
報いとは知りつつ悔やむ三十年あとどれほどに殖える悔いかな

068:報(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
付録にと味噌屋のくれたマグネット 因果応報 なんでこの文字

068:報(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
淋しさが過ぎて絶命したなんて報道されたくないよねあなた

068:報(方舟) (方舟)
七〇年働き続けて今日のあり果報と思ふ静かな余生

068:報(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
気づかずにいられたならば報われることは分かっているけれど、熱

068:報(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
人の死を報せに赤い自転車が真冬ひだまりの路地を曲がって

068:報(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
訃報から流るる風を放たむと窓を開ければ羽族なきやむ

068:報(kitten) (kitten song)
夜更けの公衆電話で時報を聞く孤独紛らわす薄明の時

068:報 (砺波湊) (となみ☆みなと)
内緒だよ 117(イチイチナナ)に似てるけど太陰暦の時報さ、こっちは

068:報(みち。) (虹色アドレナリン。)
大丈夫、大丈夫ってくり返す時報のこえを浴びるほど聞く

068:報(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
こんにちは報告書からぽこぽこと産まれる黒いカタツムリなど

068:報(癒々) (Romantic irony)
報酬は無くてもよくて思い切りじょうろからぶちまけるやさしさ

068:報(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
何人を経由してきた報せだろう 「元気でいます」とたった一言

068:報(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
電報です と車の窓を叩かれて夜明けに気づくうす青い土地

068:報(理宇) (±雑記蝶)
適当に君が作った報告もみんな案外信じるものだ。

068:報(Harry) (四月なかなか)
あまりにも巨人びいきが鼻につき読む気になれないスポーツ報知

068:報(きじとら猫) (きじとら小部屋)
夏物の服と一緒にたたみ込む報われなかった想いをひとつ

068:報(濱田花香) (紅葵爽♪)
狂人(たれびと)の法要など施(せ)。仏へと報恩(ほうおん)したり受けらるだろか

068:報(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
キスという罪を犯したぼくたちは恋という名の報いを受けて

068:報(夢眠) (夢眠・日々綴り)
お祝いにプーさん電報送ったが文面迷った私はバツイチ

068:報(内田誠) (その言葉の行方)
報われてしまうと消えてゆきそうで明るいものを選べずにいる

068:報(shall3) (山歩き録)
予報では 晴れると言った そのままに 秋晴れ夜空 月輝けり

068:報(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
熱しやすく冷めやすい性(さが)持つ我ら情報過多のこの世にあれば

068:報 (如月綾) (お気に召すまま)
君の事信じ続けられなかった 情報過多な社会の中で

068:報(ヒジリ) (*tRIGger.)
「言え」という歪んだ口にご報告さしあげましょうオウムのように

068:報 (題詠100首blog-あいっちのうたあそび。)
あのひととつき合うことになりました 君より届く報告メール

068:報(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
真剣に四角い空をながめてる亀にききたい天気予報を

068:報 (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
今までをぜんぶ昨日に捨ててきて生きているよと報われぬ夢

068:報(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
倫理なき事件や事故をこの国のテレビも報じかなしみ映す

068:報(フワコ) (きくとわたし)
突然の訃報の電話 ルピナスの花穂になって追いかけてゆく

068:報(村上きわみ) (北緯43度)
雲、何に報いるか このはげしさを雨とよぶにはうつくしすぎて

068:報(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
予報では晴れだったのにあの人は雨のにおいだ 裏切っている

068:報(小軌みつき)   (小軌みつき-つれづれ日和-)
まよなかの訃報電報読みあげる耳に沁みこむみしらぬ声だ

068:報(もりたともこ) (短歌、すきです。)
情報を恋うロボットは朽ちかけたからだ寄せ合い歩く夢みる

068:報(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
報告書提出期限が過ぎさってやや肌寒い朝の味噌汁

068:報(小太郎) (ねこのにくきゅう)
木犀が報せる秋を吸い込んで振り向く君が今日のひだまり

068:報(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
悪いことすれば必ず報いあり お天道様がじっと見ている

068:報(まほし) (うた・たね)
腰骨で銀河をえがく情報を指でたどれば潤むララバイ

068:報(透明) (limerence)
時報でも聞いているのか今日もまた話し中です嘘は嫌いよ

068:報(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
遠き訃の報せぬばたま胸奥(きようあう)の蟻の巣冥く増殖しをる

068:報(まゆねこ) (家事、ときどき短歌)
予報では明日は晴れなり速くなり遅くなりする雨垂れの音

068:報 (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
朝まではこのマグずっと空のまま 今夜の天気予報によると

068:報 (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
もう人と見做さなくても報えないそもそも人と見做されてない

068:報(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
情報に正確無比はありえない 証明するよに伝言ゲーム

068:報(堀 はんな) (たん たん 短歌)
報われることを求めばその意思も尊さ失せて路のべの石...

068:報(ことら) (ことらのことのは)
仄白く夜が明ければ 冷えている肩抱き寄せて雪を報せる

069:報 (象と空)
台風の情報聞いて帰る人鳥は次々どこへ向かうか

068:報(再投稿) (象と空)
台風の情報聞いて帰る人鳥は次々どこへ向かうか

068:報(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
茹で卵床に放ちて罅入れる 痛棒喰らはす報せに悶へ

068:報(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
流し台を夜な夜なあゆむ蛞蝓の七生報國おそろしからむ

068:報(pig_pearl) (ブタに真珠)
育児はね 報い報われ 育自なの 泣きつつ己に 言い聞かせおり

068:報 夜さり (夕さり夜さり)
報はるることの無き恋はかな恋むかし女郎でありし記憶の

068:報(ゆづ) (透明ランドセル)
鉄分が不足しているせいだろう報連相がさびついている

068:報(けこ) (あきのうた声)
破恋せし友の空洞 慰めもいかな報せもさらさらと消ゆ

068:報。  (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
報われぬ思いの玉を壊し壊し ひとり壁うち 決壊を待つ

068:報(究峰) (思い浮かぶがままに)
半島の核実験の報道に侃々諤々識者が語る...

068:報 (佐田やよい) (言の波紋)
君からのメールがきたと報せてる携帯電話を砂場に埋める

068:報告(浅葱) (空耳の森*番外地)
報告をすることも無く母と飲むお茶ほのぼのと緑の香り

068:報(ベティ) (Betty's second Bar)
報われることははなから望まない愛は痛くてあたりまえなら

068:報 (nine) (songs)
白き朝眠った君の頬に触れ報われたかった訳じゃないんだ

068:報(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
五年前『気象予報士』に憧れし少年の呼ぶ雲あかね色 (スティーヴ・セイヤー/[著] 浅羽莢子/訳  角川文庫)

068:報(内田かおり) (題詠2006深い海から)
秋深み小学校から報せ来て年長児等の眼も深まる

068:報(折口弘) (はっちんずBLOG)
前の世の報いなのかも知れないね 君に会えたこと もう会えないこと

068:報(のんちゃん) (のんちゃんの衣裳部屋裏)
ブログには報告ばかりの記事を書き合間に天気予報を見にいく

068:報 (春村蓬) (風見鶏)
朗報を得たるここちすどつさりと山のきのこが届いた朝は

068:報 (陽だまりのふちっこで)
なにがしか報いるための年月に銀色をした勲章がつく...

068:報(星川郁乃) (Air Station)
電報を文例通り打つ 昨日会ったことない従兄弟が逝った

068:報(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
凡庸な部下の報告聞いている顔して君が噛んでるごはん

068:報(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
報告はたった一枚 そうやって闇に包まれてゆくばかりで

068:報(くろ) (鎌倉日記)
人のゐぬ廊下に立てば警報器の赤きボタンが押せとせまりぬ

068:報(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
「胎盤を裂けばいいのね?報酬には新しい名前を要求するわ」

068:報(千) (Mille et une nuits)
ビールでも飲みつつ聞いて耐えている テレビの報じる薄いニュースを

068 報(文月万里) (Kagerou つれづれ)
たまに買うスポーツ新聞なら報知 父の嗜好は一途なりけり

068:報(久野はすみ) (月の融点)
ミスロスの報告書から浮かび来る古い冷たい文字のかたまり