題詠100首blog

こちらは「題詠100首blog」のイベント会場です。「イベントの仕組み」をお読みの上、ご参加ください。(五十嵐きよみ)

041:こだま

2006-01-01 | 041-050の歌
「041:こだま」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

041:こだま(美山小助) (小助の和歌)
晩秋の こだま織りなす ざわめきに 森の豊かさ いかで語らん

041:こだま(エクセレント安田) (風流三昧)
新幹線各駅停車こだま号何故か特急ひかりと同じ

041:こだま(ねこまた@葛城) (ねこちぐら)
山頂に織りなすこだまのそれぞれに誇りて響く雲海の上

041:こだま(はこべ) (梅の咲くころから)
彼のことこれからの事教えてよ 誰かがいうのこだまに聞けと

041:こだま(船坂圭之介) (kei\'s anex room)
遠山に呼べど還らぬ声を遣り虚なるこだまをわが待ちて居り

041:こだま 行方祐美 (やまとことのは)
あしびきの山びこのこだまの届かざるふたつの耳の冷えゆくばかり

041:こだま(みずき) (空)
かへりこぬ昨夜(きそ)のこだまは山峡の宿に掠れし時計を鳴らす

041:こだま(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
こだまする少年野球の掛け声を絶え間もなしに罵声の追ひて

041:こだま(しゃっくり) (春雨じゃ)
凱旋車爆音の歌こだまして昼寝の夢を続編にする

041:こだま(丹羽まゆみ) (All my loving ♪)
囁きを千のひかりに変へながらこだまよこだま朝を離れぬ

041:こだま(aruka) (外灯都市)
きみはまだ夢のこだまのなかにいる 手に一本のマッチをもって

041:こだま(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
「のぞみ」より「こだま」が良いと孫ら言いて空いた列車に座席占めおり

041:こだま(草野つゆ) (草野つゆ@はてな)
彼氏には ぷらっとこだまで逢いに行く かかる時間は心の支度

041:こだま(ほにゃらか) (♪おみそしるパーティー♪)
死者達の叫びがこだまするやうにチャネルのあはひ響き渡れり

041:こだま(まつしま) (心の空)
出て行って戻っただけのことなのに「こだま」は清き余韻なのです

041:こだま(かっぱ) (きゅーりをこのむ)
こだまするはずじゃなかった「さよなら」が記憶のきみをピカピカにする

041:こだま (ジャポン玉)
民族の劣化をしかと食ひとどむべくイリジウム製しりこだま

041:こだま (ジャポン玉)
民族の劣化をしかと食ひとどむべくイリジウム製しりこだま

041:こだま(再投稿)(謎彦) (ジャポン玉)
民族の劣化をしかと食ひとどむべくイリジウム製しりこだま

041:こだま 新津康 (NOTHING WORKS)
私の心にこだまが返る。「貴方を探すな。」「貴方を探すな。」...

041:こだま(春畑 茜) (アールグレイ日和)
0(ゼロ)系の「こだま」が走りゐし日々よはや戻り来ぬ風のかがやき

041:こだま(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
新月の波に珊瑚の骨が揺れこだまに満ちる西の洞穴(どうけつ)

041:こだま(畠山拓郎) (想いまっすぐに)
どうしても「お前は敵」とこだまするやってられないいい加減にしろ

041:こだま(飯田篤史) (ひこうき雲)
いつの日もみどりの森にぼくたちのやさしさはただこだまするだけ

041:こだま (新井蜜) (暗黒星雲)
海亀の最期のうめきわが耳にこだましている スープがうまい

041:こだま(遠山那由) (百億粒の灰の鳴る空)
森の中枯木に耳を押し付けて僕の呼吸のこだまを聞いた

041:こだま(よっきゅん) (よっきゅんの100首)
日曜は アタック25 楽しみだ こだまきよしに みんな夢中だ

041:こだま(ふしょー) (DEATH IS A LONELY BUSINESS)
憧れの特急こだま お座敷を走り抜けてく鉄道模型

041:こだま(本原隆) (それについて)
知っていてこだまのように感じても見るとやるとじゃ大違いだし

041:こだま(柴田匡志) (明日はきっといいことがある)
選手たちを鼓舞せむと声枯らしてるスタジアムの中こだましている

041:こだま(藤原 湾) (湾の歌詠の日々。)
山行きて 向かいの山に 声をかけ こだまするのを 待ちてみるかな

041:こだま(Yosh) (★光に向かって★)
笑へ笑へ 笑へばこだまがこだまする 乱反射して 地球を覆へ

041:こだま (翔子) (花こみち)
跳ね返るこだまに叫ぶ峰の道アホ馬鹿てんさい空ただ蒼し

041:こだま(ハナ) (象の求愛ダンス)
こだまかもしれないみんな嘘をつく黒いスーツに小指の指紋

041:こだま(紫女) (クロッカスの歌)
影に棲む枝が左右に揺るるとき果てたるきみのこだま聞こゆる

041:こだま(川内青泉) (青泉の部屋)
親と子の心つながりこだまする娘と我は双子の姉妹

041:こだま(暮夜 宴) (青い蝶)
なにげなく零した色がこだましてこころに響くやさしい和音

041:こだま (なかた有希) (* にじのかかるばしょ *)
号泣の讃歌こだまする春の海見守っているとうめいくらげ

041:こだま(改行やたら好きな人) (骸骨レイアウト)
 秘密です  口にチャックを  しています  口内こだま  してますけども

041:こだま(animoy2) (~うたよみ日記(短歌とともに)~)
ひとり旅こだまでよろし京都まで媚びたのぞみに追い越されつつ

041:こだま(五十嵐きよみ) (ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない)
シャンプーをかえても耳にこだまするささやき髪が覚える手つき

041:こだま(水都 歩) (水都blog)
後悔がこだまのやうに繰り返す日長いちにち伏せる雨の日

041:こだま(天野 寧) (三十一文字の毒薬)
のぞみよりひかりレールスターよりもこだまの顔が可愛くて好き

041:こだま(花夢) (花夢)
地下道にこだましている歌声と同じリズムで揺れるピアスで

041:こだま(西宮えり) (aglio-e-olio)
何もない空にきちんとこだまして叶う願いだけ願って叶った

041:こだま(ドール) (花物語)
幾たびもこだまのかえる場所に立ち叫んでみたき言葉のありき

041:こだま (夜さり) (夕さり夜さり)
しりこだま抜かれる寓話いにしへの痔核やまひの嘆きのやうな

041:こだま(水須ゆき子) (ぽっぽぶろぐ)
図書館の事務所の裏の踊り場に黴(かび)の匂いのこだま屯(たむろ)す

041:こだま (青野ことり) (こ と り の ( 目 ))
雲間から日ざしが透けていま一瞬きみのこだまが胸に響いた  

041:こだま(スガユウコ) (ココロに花を)
優しさは自己防衛だそうだろう ? 内なる声がこだまする午後

041:こだま(原田 町) (カトレア日記)
こだま号で初めて降りる岐阜羽島 大野伴睦夫妻の像が

041:こだま(秋野道子) (気まぐれ通信)
もののけに従っている からからと回る頭の白いこだまに

041:こだま(ゆあるひ) (ゆあるひの鍛高短歌4)
園児らはこだまのこだまを聞きたくて向こうの山に呼びかけてるよ

041:こだま(愛観) (ひ と ひ ら こ と ば)
君放つ消えゆくこだまに耳澄ます聴こえない声ありはしないか

041:こだま(みゆ) (*** ことばあそび ***)
逢いたくてなお逢いたくて涙する こだまの如く繰り返す日々

041:こだま(野良ゆうき) (野良犬的)
高層のビルの谷間にこだましてやがて消え行く俺の遠吠え

041:こだま(上田のカリメロ) (ほわほわの森)
こだまって皆に聞こえるものなのか 四十路になれど聞いたことなし

041:こだま (佐藤紀子) (「題詠100首blog」参加作品)
君宛のEメールにはたちまちにこだまのやうな返信が来る

041:こだま(素人屋) (素人屋雑貨店)
甘やかな吐息のすき間こだまする悪い憶測食べにきて獏(ばく)

041:こだま(みなとけいじ) (海馬)
ビルの谷間にこだまして消えぬ君に似ているものは欠けた月かも

041:こだま(濱屋桔梗) (桔梗の独白)
崩れゆく私がこだまするように不安に響く夜の海鳴り

041:こだま(kitten) (kitten song)
行間で響き合いこだまする言葉たち詩が起立する瞬間

041:こだま(斉藤そよ) (つれづれつづり)
冬期間閉鎖ゲートのひらかれしこだまことだま響きあふ谷

041:こだま(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
君の声熱持つ耳にこだまする伝えられない伝言ゲーム

041:こだま(おとくにすぎな) (すぎな野原をあるいてゆけば)
行ったきりになどなれない場所へゆくこだまの窓にもたれたままで

041:こだま(ざぼん) (グレイト・エスケイプ!)
子守歌のやうなこだまを呑み込んでからからからとビー玉鳴らす

041:こだま(松本響) (春色ぶれす SIDE-D)
泣き声がこだましている その中のひとつがきみでありますように

041:こだま(紫峯) (時空の扉)
境内に遍路の経のこだませり 海を見下ろす山のいただき...

041:こだま (佐田やよい) (言の波紋)
こだまにはもう乗れません待つ人のない改札は迷路になって

042:豆 (佐田やよい) (言の波紋)
ざわざわと光がそよぐ水無月のにおいをつれて空豆がくる

041:こだま(小軌みつき)        (小軌みつき-つれづれ日和-)
めくらましそれからちょこっとねこだましめくらめっぽうあなたが好きだ

041:こだま(かのこ) (短歌*かのこ流)
頂上に登ったまではいいけれど こだま聞かずに下山は寂しい

041こだま(クロエ) (90%の幸福)
夕刻の時報は壁にこだまして不協和音で明日を予告す

041:こだま (みあ) (言の葉たち)
太郎をやまへ置いてきたからほんとうのことはこだまに聞いてね いつか

041:こだま(みの虫) (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
  どの祈りにも答えるごときこだまかな空のまほらをゆく巡礼の

041:こだま(小早川忠義) (ただよし)
こだまのみ停まる駅なる長々しきホーム端の空き缶ひとつ

041:こだま(寺田 ゆたか) (素浪人Joeのスローライフ)
・極寒の狭きフィヨルド行く船の短き汽笛峡(かい)にこだます

041:こだま(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
人間の言葉がかえってくるならばこだまでもいいベッドに突っ伏す

041:こだま(飛鳥川いるか) (しぐなすの短歌感電ノート)
いとほしきもののひとつにひかり号の通過待ちする0系こだま

041:こだま(David Lam) (でたらめなうたどもよ!)
職もあり児もすくすくと育ちゐる こだま消へろよ吾を誘ふな  

041:こだま(鈴雨) (鈴雨日記)
あたらしき住まいの午後に独り居て電話に出ればわが声こだます

041:こだま(みずすまし) (水紋)
かのときに言いそびれたる言の葉が こだまとなりて山に響きし

041:こだま(中村うさこ) (みすずかる信濃の庵(いお)の歌綴り)
さみどりの葉陰涼しき庭園に水琴窟のこだま愛(かな)しき

041:こだま(美里和香慧) (     Popん?TANKA)
歓声がこだまするように押しよせる ぐらぎらとソラ夏の誘惑

041:こだま(笹井宏之) (【些細】)
さよならのこだまが消えてしまうころあなたのなかを落ちる海鳥

041:こだま(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
こだまする君の囁きキーボード操る指の動きが鈍る

041:こだま(振戸りく) (夢のまた夢)
新幹線こだま号なら開くはずの窓には鍵がかけられている

41:こだま(栗凛) (ス芸紙一重?)
流れ往く時間に声はこだませど あなたの元に届くわけなく

041:こだま(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
問ひたれば問ひのままにてかへり来るこだまは固き皮膜を持てり

041:こだま(あんぐ) (あんぐの短歌)
平和の祈り三千世界にこだまして恐竜脳は戦争を止めず

041:こだま(やな) (やなさんの基地)
後悔をしている罪に震えてるあなたの胸のこだまを聞いた

041:こだま(やすまる) (やすまる)
五月雨を踏む自動車の音は過ぎ 椅子にこだまする朗読の声

041:こだま(はるな 東) (菜の花の道)
京都まであなたを辿るひとり旅してきましたよこだまに乗って

041:こだま(澁谷 那美子) (題詠100首に参加中)
君の声がこだまとなって響きたる 携帯電話の音量最大...

041:こだま(富田林薫) (カツオくんはかもめ第三小学校5年3組&『まぐろ袋ブログ』)
さよならがこだましまくる街並みに耳をふさいでたたずむわたし

041:こだま(わかば) (わかばのうた)
耳の底のこだまの主に会うために近頃「本日貸し切り」が咲く

041:こだま(桑原憂太郎) (桑原憂太郎.com)
保護者から苦情の電話を朝に受けこだまのやうに相槌を打つ

041:こだま(凛) (臥薪嘗胆)
こだまする花火の音に織り込んで君の背中に愛をつぶやく

041:こだま(goldfish) (月と金魚鉢)
何だっていいからこだまよかえってこい何もないのはほんと寂しい

041:こだま(小籠良夜) (DARKSIDE OF THE MOON)
悦楽の声は闇夜にこだまして ガーゴイルまた目が充血だ

041:こだま(田崎うに) (楽し気に落ちてゆく雪)
 ズッシリとほんものの夏期待してこだまスイカを食べないでいる

041:こだま(くろ) (鎌倉日記)
停電の暗道(くらみち)にひびく靴音のこだまはうしろの正面で消ゆ

041:こだま(みの虫)再投稿 (みの虫が居る「書」のぷらぷら道)
どの祈りにも答へるごときこだまかな空のまほらをゆく巡礼の

041:こだま(あおゆき) (メソトリウム)
冬 声を融かしてほしい こだまする(指)こだまする(肌)

041:こだま (里坂季夜) (コトノハオウコク)
こだまではなかったぼくの声だった冥王星にはなんにもなくて

041 こだま(方舟) (方舟)
精一杯山に向かひて叫べどもこだまは遠く嗄れてをり

041:こだま(智理北杜) (智理北杜)
おさないこだまってゲームにむかってるわたしもだまってそのこをみてる...

041:こだま(月影隼人) (人間万事塞翁が馬)
いまもなおこだまのように繰り返し生きる勇気を 君の言葉が...

041:こだま(きじとら猫) (きじとら小部屋)
お互いを確かめあったささやきが今も微かにこだましている

041:こだま(るくれ) (とっても単純なこと)
同じ音で響きたいって思ってもこだまは違った音なんだよね

041:こだま(舞姫) (Thirty One 題詠100首置き場)
真似されるこだまきよしはいまの世をまるごとかかえてアタックをさけぶ

041:こだま(びっきい) (チョキで殴るぞ!)
のぞみとかひかりになんかならなくていいよ あなたはこだまのままで

041:こだま(村上きわみ) (北緯43度)
あなたの すこしくずれたところからふるいこだまを取り出している

041:こだま(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
「友達として好きだよ」の「好きだよ」がこだまし続けあとは聞こえない

041:こだま(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
「友達として好きだよ」の「好きだよ」がこだまし続けあとは聞こえない

041:こだま(みにごん) (MINI'S LIFE blog)
りんちゃんにははプラレールさえあればよい カシオペア・こだま・ソニック・よこすかせん どこでもいけるひみつのまほう

041:こだま(みにごん)再投稿 (MINI'S LIFE blog)
りんちゃんにはプラレールさえあればよい カシオペア・こだま・ソニック・よこすかせん どこでもいけるひみつのまほう

041:こだま(本田瑞穂) (空にひろがる枝の下から)
夏になる前に大きく声を吐きこだまとなってゆく音楽家

041:こだま(みち。) (虹色アドレナリン。)
殺意ある言葉ばかりがこだまするたまごの中でぼくは生まれる

041:こだま(村本希理子) (きりころじっく)
囁いた秘密がきつとこだましてゐる冷蔵庫 誰も開けるな

041:こだま(なまねこ) (路地裏稼業)
バスルームに鉄腕アトムこだまする今日の気分は北京語バージョン

041:こだま(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
つぶやきはこだまするだけ浴室の壁を伝って落ちる水滴

041:こだま(村上はじめ) (spidyな日々)
質問をしてもそのまま返したり まるでこだまのような会話ね

041:こだま(ことら) (ことらのことのは)
水面(みなも)なる月を掬って飲み干せば こだまになりて森に還らむ

041:こだま(星桔梗) (風船がわれるまで)
こだまって色も返してくるのかな あなたの全て受け止めたくて

041:こだま(瑞紀) (歌信風(かしんふう))
恋ふる名を強く思はばうつろなるわれに溢れてやまぬこだまは

041:こだま (裏庭のきりぎりす)
梅雨入りのアリのためいきこだまする水琴窟にあいまあいまに

041:こだま(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
樫の木をゆらすかすかなこだまさえあなたにかえることができない

041:こだま(まゆねこ)  (家事、ときどき短歌)
葉桜の陰深まりし氏神の森にこだまは還りておらん

041:こだま (お気楽堂) (楽歌三昧)
穴を掘り「王様の耳はロバの耳」いつか誰かにこだまが届く

041:こだま(田丸まひる) (ほおずり練習帳。)
汗ばんでゆくくぼみからあふれ出すわたしの中のあなたのこだま

041:こだま(碓井和綴) (雨歩日記)
のぞみなし、希望のひかりも絶え失せて、それでもこだまで行ければいいか

041:こだま(ぱぴこ) (テクテク)
こだまする声の切れ端さよならの合図は曖昧すぎる約束

041:こだま(空色ぴりか) (題詠100首blog/空色ぴりか)
無機質に連なるビルにやっほおと叫んでみてもこだまはかえらず

041:こだま(日下智世) (万美愛任叶結実)
初物を食べると縁起いいらしくこだますいかいち早くとる。

041:こだま(小雪) (朱紗)
こだまして 感動したね 幼い日 遠い記憶が 今甦る

041:こだま(市川周) (ミルミルを飲みながら)
こだまにはこだまの事情 三島駅とばし瀕死の葉月を西へ

041:こだま(癒々) (Romantic irony)
そばかすのやせっぽっちのおんなのこだまってあおいくつをはいてた

041:こだま(幸くみこ) (そこそこがんばる)
紅白が楽しみだったな、あの頃は こだまの窓で昔に帰る

041:こだま(ひらそる) (*ひねもすもずく*)
大輪の花突き破り旅客機はこだまを残し闇にまぎれる

041:こだま(折口弘) (はっちんずBLOG)
こだまさん都会の好きなこだまさん メールの返事はきっちり届く

041:こだま(濱田花香) (紅葵爽♪)
神杉(かむすぎ)のこだまが語る時代(とき)全て 争乱すらも静(しず)なるものと

041こだま(帯一 鐘信) (361℃)
 窓際で空から落ちる鳥たちとどこまでも突き抜けてくこだま

041:こだま (ケビン・スタイン) (In Other Words・別の言葉で)
ベッドから出られぬ祖母が振る鈴のこだまとスズメのさえずりの朝

041:こだま(夢眠) (夢眠・日々綴り)
熱海から新横浜のこだまでも乗せてくれた父の友人

041:こだま(そばえ) (日照雨)
こだま号が通過しました駅長が少しわらった十六夜でした

041:こだま (にしまき) (びおん書局 ※にしまき※)
何もかも深く飲み込む森を持ちこだまをはじく水をたたえる

041:こだま(岩井聡) (North Marine Drive)
海峡を渡るこだまのうれしさよ野望とよべば自衛とこたえる

041:こだま(内田誠) (その言葉の行方)
歌声になってあふれた焦燥がこだますなにも変わらない夏

041:こだま(小太郎) (ねこのにくきゅう)
こだま等がいきおいづいてはじくから思わず君を抱いていたんだ

041:こだま(しょうがきえりこ) (GakiDay's TANKA)
さよならの代わりに君へ吹きこんだ 息 こだましてこだましていて

041:こだま (砺波湊) (となみ☆みなと)
旧校舎螺旋階段にこだまする 古い校歌のその替え歌が

041:こだま(今泉洋子) (sironeko)
たははなるこだま西瓜を雨洗ふ市となりし村を汽車は過ぎゆく

041:こだま(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
教室のあちらこちらよりこだまのごとく返る心を受け止めて話す...

041:こだま(黒田康之) (今日の、おUTA)
離別とはこだまのように訪れてビル群にただ落日のある

041:こだま(彼方) (心を種として)
こだまする夜道の私の足音が気づかぬうちに大人めいてく

041:こだま(理宇) (±雑記蝶)
こだまちゃんが住んでいるよに親切な家では永久の眠りに就こう

041:こだま(佐藤羽美) (one hundred gumdrops , elephants and sandals)
きっちょむの声が湖畔にこだまする父字郎作ひずみ100号

041:こだま(瀧口康嗣) (可燃性連鎖)
不愉快がこだましながら強くなり席を立つ まだ惑星にいる

041:こだま(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
返らないこだまを待てば爪の先からゆうぐれの水にのまれる

041:こだま (如月綾) (お気に召すまま)
もう君へ届かぬ想いの残響が部屋にはずっとこだましている

041:こだま(黄菜子) (月待ち人の窓辺)
曇りなき恋歌うたうおとめごの声こだまする吹き抜けの空に

041:こだま(我妻俊樹) (喜劇 眼の前旅館)
天井に届くなめたけ 母さんの声かあさんでこだましている

041:こだま(yurury**) (Scene-Flow into space*写真短歌・五行詩)
領(うしは)きが「友に戻る」を問ふこだまいつしか遠し 多く堪へ来て

041:こだま(遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
大声を出すってこともあまりなくこだまが返ってくることもない

041:こだま(堀 はんな) (たん たん 短歌)
赤岳を登る我らの息はずみ前行く友の声がこだます...

041:こだま(つきしろ) (halcyon days)
はつなつのひかりとみどりがあふれたらこだまのうたううたを歌おう

041:こだま (わたつみいさな。) (乱切りくじら)
本当の姿を教えてくれるならこだまを探してもののけになる

041:こだま(萌香) (空の青さをみつめていても)
  こだまする言葉にならぬ言葉だけいっそ崩れてしまいたいけど

041:こだま(もりたともこ) (短歌、すきです。)
秋雨のつづく庭へと戻り来るこだまらの群れ窓を震わす

041:こだま(ヒジリ) (*tRIGger.)
あなたには必要のないわたしです 知ってるけどこだまに乗ったの

041:こだま (詠題100首blog-あいっちのうたあそび。)
社にはみどりの風がこだまして長居をさせる夏のわたしを

041:こだま (.)
茨城は水戸黄門の居たところわれ三日居てしりこだま抜かる

041:こだま(Harry) (四月なかなか)
いつまでも大木こだまのだみ声のチッチキチーが耳をはなれず

041:こだま(新藤伊織) (月が堕ちるころ)
はいからな髪型にして秋の海こだまスイカと雑誌を買って

041:こだま(透明) (limerence)
ヒロインのセリフが胸にこだまするあの娘みたいに強くなりたい

041:こだま(ひろこ) (ひろたんの創作日記)
4年後はシュートを決めて勝てるかな こだまする声、プレーが見たい

041:こだま(和良珠子) (the strange of stranger)
耳朶に響くこだまを黙らせるたびにピアスの穴増えてゆく

041:こだま(内田かおり) (題詠2006深い海から)
ふと視線投げればこだまに返り来る伝えることがあるという目が

041:こだま(林本ひろみ) (いきがかり上いたしかたなく・ぶろぐ)
胸の奥ひびくこだまを聞きながら走らせていく夜の自転車

041:こだま(shall3) (山歩き録)
山の上 谷にこだまし 啼ける鳥 木の葉揺らして 飛び立ちにけり

041:こだま(フワコ) (きくとわたし)
まるでこだまのようです蜩のカナカナカナカナ本物はどこ

041:こだま(寒竹茄子夫) (鶴太屋別館「マニエリスム」)
朝まだきあらたまの夏空気冷え蒼き山々こだまの棲み処

041:こだま(究峰) (思い浮かぶがままに)
深山の紅葉の中を射る如く君のこだまが吸い込まれゆく...

041:こだま(まほし) (うた・たね)
教室の蛍の光は消え失せて 記憶、きおくがこだましている

041:こだま(橋都まこと) (笑って東京サヴァイヴァル)
やり場ない憎しみだけを空井戸に蹴って落としてこだまを聴こう

041:こだま(大辻隆弘) (大辻隆弘 題詠100首のために)
わたくしはこだま、あなたといふ谷の深みに幾度となく訪れて

041:こだま(夢麿) (夢幻泡影)
いつまでも頭の中でこだまする言葉に今日も傷つけられる

041:こだま (象と空)
朝の井戸ひとりふたりと飛び降りる暗くて深いこだまが残る

041:こだま(ゆづ) (透明ランドセル)
波音のなか繰り返しくりかえし呼ぶあなたの名前こだましていた

041:こだま(けこ) (あきのうた声)
名を呼んで これを最後にするのなら 胸に焼きつくこだまことだま

041:こだま (空耳の森*番外地)
離れたくない距離の二人には「こだま」の速さが何となく合う

041:こだま(浅葱) (空耳の森*番外地)
離れたくない距離の二人には「こだま」の速さが何となく合う

041:こだま。   (P) (猫の毛玉 別荘 -しろうとたんか-)
浅草の思い出といえば 芋ようかん 堅い煎餅に あんこだま

041:こだま(pig_pearl) (ブタに真珠)
モニターが 伝える胎内 心音の こだまする部屋 思い出しおり

041:こだま(minto) (@100@)
こだまする声が谷間に満ちてゆき少し淋しい夕暮れ時は

041:こだま(ベティ) (Betty's second Bar)
こだまする犬の遠吠え満月はまだ先のこときょうはお帰り

041:こだま 杉山理紀 (2006R57577)
書きなぐる永遠だけがいつまでもそうだったようにこだまがまわる

041:こだま(近藤かすみ)  (気まぐれ徒然かすみ草)
『ねこだまし』手にとりふらりレジへ行く表紙に住まふ猫にだまされ (斉藤洋/作 高畠那生/絵 理論社)

041:こだま(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
イキタイと言い聞かせつつ新幹線ホームにひとり「こだま」待ちおり

041:こだま(春村蓬) (風見鶏)
傍らに立つとき樹木のかをりして日に幾たびもこだまが返へる

041:こだま (nine) (songs)
ほんとうはみつけたいんだとおくてもあのこだまってそらゆびさした

041:こだま (のんちゃんの衣裳部屋裏)
こだまは時々鏡のように反対からも聞こえることがある

041:こだま(瀧村小奈生) (陽だまりのふちっこで)
あれっきりどこかへ行ってしまったねかえらなかったこだまみたいに...

041:こだま(中野玉子) (薔薇がなくちゃ生きていけない)
空耳とコラボレーションこだまする化学反応言霊放て

041:こだま(平岡ゆめ) (le petit cahier)
細々と弾け続けるホウセンカ「こだま」に乗って帰ってらっしゃい

041:こだま(星川郁乃) (Air Station)
ほらだれも叫びもせずにゆくでしょうそこはこだまの返らない場所

041:こだま(千) (Mille et une nuits)
こだまにてのんびり行きたくなるホーム 東京-名古屋はのぞみでは近い

041:こだま(久野はすみ) (月の融点)
やまびことこだまの違いを書きなさい(山びこ認定士2級試験より)

041:こだま (香山凛志) (東京パピヨン)
ビル街に思い出ばかりこだましてもう帰れないことだけ冴える

041:こだま(魚虎) (脳内に散らばり在りし言の端をDJ的感覚で編む棄てるダム)
囚人のこころこもった讃美歌がこだまするなか震えていたい

041:こだま(田咲碕) (いたずらっこ)
累々とこだまする声元々の願いも知れず連鎖は止まぬ

041 こだま (文月万里) (Kagerou つれづれ)
聞いた事と同じ事しかしゃべれないこだまよ エコーよさみしきニンフ