ダフネの『草の想い日誌』

道端に咲く花、草のしずく、木々の香りに心動かす、そんな日常を写真と一緒に綴ります。

ラピス・ラズリ。

2017年10月25日 21時02分27秒 | 日記


紅い色に踵を返しました。

たしかこの木は
馥郁たる香りを
そこいらじゅうに放っていたクサギ。

白い花弁から
長く伸びたシベがなんともかわいらしかったな。




けれどわたしは
こちらの姿の方が好き。。。です。


ガクの深く紅い色に
青い実はまるでラピス・ラズリ。


紡いだコットンに
この青い実でもって
染めてみたいな。

またひとつやってみたいことが増えました



美しい。
daphne




手島葵さんの『瑠璃色の地球』こちらも美しい。



予定を早めて。

2017年10月23日 21時21分39秒 | 日記


職場の花壇で育てているワタの木が
台風によって
なぎ倒されておりました。



10月いっぱいは花壇に置いて
あとはドライフラワーにしてコットンを弾かせ
クリスマスツリーに仕立てようとしておりました。

種から育て絵5か月半。

予定を早め、本日引っこ抜いて
葉を落とし
職場の休憩室に逆さまに吊るしました。

まだまだ実は緑のままですが
どうかどうか無事に弾けてくれますように。
ワタを吹いてくれますように。



根から引っこ抜き、葉を落とした状態です。
草丈いや樹高か。。。約2m。



吊り下げてみました。
この状態からワタが吹くのを待ちます。





みなさまのお住まいの地域は
台風の被害はありませんでしたか?
今後も大きな影響、被害がでませんように。
daphne


『あなたは誰かの大切な人』

2017年10月19日 20時18分50秒 | 

「ダフネは´忍耐´って書いた方がええと思うな」
それはダフネ、小6のお正月。
父がわたしに向かって呟いた。

3歳下の妹、4歳下の弟と、きょうだいが揃いも揃って
適当に・・みんなが同じ書き初めの定番´努力´と選んで書いた。
が、父はわたしにだけ違う言葉を望んだのでした。

この人(父)は子供の私たちに、いや自分と趣味の囲碁以外は興味のない人じゃないのか、
子ども心に父をそんなふうに感じていたこともあって
父の口から零れた呟きにわたしはなんの返答もできなかった。

他人様からの少しばかりの無神経なニュアンスを、
感じ取ってはいちいち反撃していたダフネ。

父の呟きはわたしのそういったところを少しだけ堪えてみなさい、
あるいは流してみなさい、と言いたかったのでしょう。

「もしかしたら、母よりもずっと本当のダフネを見てくれているのかもしれない」

だけれども父の射た的は心の片隅に仕舞い込んだまま。。。



ここ数日、通勤電車の中で読んだ原田マハさんの『あなたは誰かの大切な人』。
6編からなる短編集でそのうちの一作品「無用の人」で、
ダフネの父のこの呟きが甦りました。

主人公の聡美もパッとしない父だと感じつつ、
所々で父から零れる真理に勇気づけられていたのです。
お父さんを「無用の人」とはなんとも辛辣な形容ですが
この短編集の中で、秀逸だと思います。

なーんて生意気な感想を持ちながら、
年上の友人から教わる料理レシピで、
かけがえのない人との幸せに気づかされる「月夜のアボカド」が
わたしは一番好きです



日頃、忙しさにかまけて忘れている孤独感は
ふとしたときに突きつけられ、ついて回る。

「もしかしたらわたしはひとりぽっちなのかもしれない」

そんなことを思ったことのある、すべての女性へ
温かい気持ちと一筋の光を見せてくれる『あなたは誰かの大切なひと』。
素敵な短編集です。

サクサク読めてジワジワきました
ダフネのおすすめです。


daphne


グレープバイン。

2017年10月14日 17時10分01秒 | 日記

始めたのは子どもを持つことを諦めた、
アラフォーと呼ばれる頃からでしょうか。

なだれ込むように夢中になって
一時はうまくなりたい一心で
スポクラハンギング?くらいにあちらこちらと巡ったこともありました。

途中、少し大きな手術を受けねばならず
ブランクがありましたがずっと続けています。

50代も半ばに入った今はお休みの日だけ
大好きなエアロビクスのレッスンを2本受けるために
スポーツクラブに通っています。




エアロビクスに定番中の定番「グレープバイン」というステップがあります。
名前の由来はぶどうのツルのように、
足を前に後ろにクネクネさせるからだそうです。

わたしはこのステップが得意です。
少々過ぎる重い肢体も
膝のバネが良好なおかげで
フワッと宙に浮く感じが大好きです。

さてさて。
今年の春から、25歳の男性インストラクターさんから
エアロビクスを教わっています。
経験が浅いイントラさんは引き出しが少なくって
「しょうもないんちゃう?」と疑ったのも束の間。
このイントラさんは例外でした。

エアロビクス歴、15年の中で
いっっっっっちばん、むずかしい!!!
いっっっっっちばん、手こずっています。

けれど
いっっっっっちばん、楽しいエアロビクスです。
できそうで、できない。
わかりそうになると、また別の引き出しが開く。

あと少し、
あと少しで手が届く達成感。

それは友だち以上、
恋人未満の期待感に似ているのかも


来週こそは達成感!!

グレープバインで初めて宙に浮いた日を
決して忘れないぞっと




追伸 先日、七色に光るノブドウを初めて見つけました。
daphne


セイタカアワダチソウ。

2017年10月11日 21時20分09秒 | 回想
「セイタカアワダアチソウには近づかないように」
あらましこんな感じのお知らせが学校よりだされたと記憶します。


季節は秋です。

通学路途中の田んぼには
小学4年生・女子の背丈を軽く超えてしまうセイタカアワダチソウが
用水路に沿って連なるように茂っていました。

わたしは指定されたアスファルト舗装の道を通らず、
下校時はその畦みちを好んで歩いたのです。



「綿毛が耳に入って中耳炎になるから(セイタカアワダチソウの)畦みちを通ったらあかんよ」

母からも言いつけられましたが、そんなことはお構いなし。
背丈を覆うアワダチソウで
そこは黄色い別世界。
気持ちは昂揚し、楽しくて止められなかった。

セイタカアワダチソウを掻き分け掻き分け下校していたのです。


言葉の輪郭はおぼろげですが、実感として
「そんなもん」
を子供心に思いました。

陰で裏切っていたわたしは見舞われず、
学校や母の言いつけを守った3歳離れた妹が中耳炎になったのですから。



「そんなもん」・・・をもうひとつ。

畦みちを選んだついでに踏んで歩いた稲の切り株。
踏めば背が伸びると言います

けれど踏んだわたしは155センチ。
アスファルトを選んだ妹はすくすくと165センチまで伸びました。。。


*セイタカアワダチソウが中耳炎やアレルギーの原因となるのか
 それともブタクサとの誤った解釈が広まったのか、
 はたまたダフネの記憶違いなのか。。。曖昧な事項をお許しくださいませ。





daphne