安倍“派閥で分け分け”内閣，発進！

2006-09-26 23:11:25 | 政治・事件

はい，自民の総裁選では早くに本命視された候補者はトップにつけないというジンクスがあったそうですがそんなことはなんのその，半年も前から(というか小泉前首相の退陣予告当初から)本命視されながら総裁選も圧勝，国会の首班指名も当然あっさり勝利して第９０代・５７人目(多すぎるよな…)の内閣総理大臣になった安倍晋三氏。その組閣人事ですが…やっぱりというかすさまじいくらいの「やっぱり」ぶりですな。

安倍内閣　閣僚名簿（首相官邸HP）
　　　　　　　　　　　　　　　　　

職　名	氏　名	所属	備　考
内閣総理大臣	安倍　晋三 (あべ　しんぞう）	衆院 52森派離脱	当選5回成蹊大卒
総務大臣　郵政民営化担当	菅　義偉 (すが　よしひで)	衆院 57丹羽・古賀
法務大臣	長勢　甚遠 (ながせ　じんえん)	衆院 62森
外務大臣	麻生　太郎 (あそう　たろう)	衆院 66河野	留任。2001年に総裁選出馬した前回といい，冷や飯喰わされないってすごいな…。
財務大臣	尾身　幸次 (おみ　こうじ）	衆院 73森	元科学技術相
文部科学大臣	伊吹　文明 (いぶき　ぶんめい)	衆院 68伊吹	元労相
厚生労働大臣	柳澤　伯夫 (やなぎさわ　はくお)	衆院 71丹羽・古賀	総裁選で安倍氏の選挙対策本部長
農林水産大臣	松岡　利勝 (まつおか　としかつ）	衆院 61伊吹
経済産業大臣	甘利　明 (あまり　あきら)	衆院 57山崎
国土交通大臣　観光立国担当	冬柴　鐵三 (ふゆしば　てつぞう)	衆院 70公明
環境大臣　地球環境問題担当	若林　正俊 (わかばやし　まさとし)	参院 72森
内閣官房長官　拉致問題担当	塩崎　恭久 (しおざき　やすひさ)	衆院 55丹羽・古賀
国家公安委員会委員長内閣府特命担当大臣（防災）	溝手　顕正 (みぞて　けんせい)	参院 64丹羽・古賀
防衛庁長官	久間　章生 (きゅうま　ふみお)	衆院 65津島
内閣府特命担当大臣　（沖縄及び北方対策，科学技術政策，イノベーション，少子化・男女共同参画，食品安全）	高市　早苗 (たかいち　さなえ)	衆院 45森	安倍氏と同期
内閣府特命担当大臣　（金融）再チャレンジ担当	山本　有二 (やまもと　ゆうじ)	衆院 54高村	「再チャレンジ支援議員連盟」会長
内閣府特命担当大臣　（経済財政政策）	大田　弘子 (おおた　ひろこ)	民間 52	政策研究大学院大教授元内閣府政策統括官
内閣府特命担当大臣（規制改革）国・地方行政改革担当，公務員制度改革担当，地域活性化担当，道州制担当	佐田　玄一郎 (さた　げんいちろう)	衆院 53津島

内閣官房副長官…下村博文 (しもむらはくぶん・衆院52森)，
　　　　　　鈴木政二 (すずきせいじ・参院58森)，
　　　　　　的場順三 (まとばじゅんぞう・72)
内閣法制局長官…宮■礼壹 (みやざきれいいち・61)

なんかダサっ
というか，「適材適所」と本人が言っている割には，
麻生外相留任以外は
派閥への配分人事という感が否めない顔ぶれですね…。
初入閣が11人に達したということで，
35人もいるという当選5～7回の“入閣適齢期”の大臣未経験衆議院議員も
多少は“消化”できたことでしょうし。

先日の党人事で伊吹派から中川昭一氏を政調会長に一本釣りしたり
古賀・丹羽派分裂を誘発する丹羽雄哉氏を総務会長に起用したり
谷垣派の入閣が前内閣の２から０に削られたりと
いろいろニュースや新聞でネタにできそうなことは色々ありましたが
雑誌や新聞で(さんざん色々言われりゃどれかが当たるとはいえ)見た案が
だいたい当たっているような人事で，「若さ故の安全策か」って感じですね。
女性入閣が２人のみってのはともかく「参院枠２人」ってズバリそのままですし
今週の週刊ポストで「森・中川(秀)密会で，『中川は愛人写真スキャンダルの
前歴があるが，叩けばホコリが多いのは二階のほう』ということで
幹事長は中川に決定」と書かれたそのまんまの結果ですし。

また，小泉内閣で顰蹙ものだった特命大臣の乱発起用。
なんじゃこりゃって思うほど見事に安倍総理も継承ですか…。
「山本有二は再チャレンジ枠で」って圧力があるって話，
どっかで読んだなぁ。
記事で流れてるってことは自民党の中のいろいろな連中の
思惑がそのまま反映されたということで，こやつらちゃんと仕事するんか？
それもこれも民主党の小沢代表が
民主党の党大会の後にしろと言って首班指名を26日にずらさせた結果
自民の総裁選から首相就任までタイムラグが空き，
その間に色々な雑音が入ってくるという，まぁ狙い通りの組閣になったという
ことでしょうかね。

もしかしたら安倍氏は小泉政権でかなり確立された「官邸主導」を
実践・重視したいと考えていて，党三役や閣僚人事はアメ玉として
各派閥にくれてやれと思ったのかもしれません。
つまり，内閣総理大臣補佐官に重きを置いて，
こちらのほうを能力もあり信頼できるメンバーで固めたと。

内閣総理大臣補佐官　（国家安全保障問題担当）	小池　百合子 (こいけ　ゆりこ)	衆院 54 森
内閣総理大臣補佐官　（経済財政担当）	根本　匠 (ねもと　たくみ)	衆院 55 丹羽・古賀
内閣総理大臣補佐官　（拉致問題担当）	中山　恭子 (なかやま　きょうこ)	民間　66
内閣総理大臣補佐官　（教育再生担当）	山谷　えり子 (やまたに　えりこ)	参院 56 森
内閣総理大臣補佐官　（広報担当）	世耕　弘成 (せこう　ひろしげ)	参院 43 森

私，恥ずかしながら，なぜ小池さんが国家安全保障問題担当なのか
全然わかりませんが，拉致問題担当の中山恭子さん，
広報担当の世耕さんはわかりすぎるくらい納得です。
中山さんについては下手に特命大臣なんかにするより動きやすくていいでしょう。

あ，そういえば，かなり早くから
「総裁選，安倍さんを応援してま～す♪」とテレビ等出まくっては
媚びを売り，見苦しいくらいのアピールをまき散らしていた
山本ピン太議員(47)→HPと桝添要一議員の元妻さん(46→HP)，
どんなポストにありつけたのかな？ｗ

＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
※このエントリーをお読みいただいて
　面白かった，参考になったというかた
→ここをクリックお願いします
（人気ブログランキングです。9/24昼現在43位）　