北海道と福岡で相次いで発生・発覚した「いじめ」を苦にした自殺問題,
当然,加害者も被害者も子どもなわけですが,
いじめそのものの引き金を引いたのは幼稚な元担任教師,
さらに実情を知れば知るほど,上から下まで教育に携わる大人たちの
身勝手さが「いじめ」が起こる土壌を生み,起こるべくして起こった
事件だという気がしてなりません。
「隠ぺい体質」って,人の命がかかってんのに,犯罪行為でしょ。
「単なる数字の問題じゃな~い?」って,いかにも仕事を
お気楽に考えている風土が目に見えるようで怒りがこみ上げます。
マスコミもさ,こうやって事件が起こるたびに滝川や北海道の教育委員会を叩き,
筑前町や福岡の教育委員会を叩き,文科省の怠慢をやり玉に挙げてるけど,
単に盛り上がるから問題視してるだけで,普段は自分たちだって
軽~く考えているでしょう。
被害者の心や場合によっては体や命にも取り返しの付かない傷をつける
卑劣で危険な行為に対して,「いじめ」とか「いたずら」とか,
幼児のおふざけと同じ言葉で表現して,切実な問題意識が伝わりますか?
北海道警や岐阜県庁の裏金,栗東市新幹線新駅土地買収価格の操作,
飲酒運転事故に関する自治労の「厳しすぎ」反論など
公務員の順法精神の欠けっぷりはどこから手をつければいいか
わからないくらい腐りきってるけれど,「横領」「粉飾」など
ふつうの犯罪用語をあてればどんな悪事か一目瞭然じゃないですか。
カツアゲとか校内リンチとか,窃盗罪・恐喝罪・傷害罪だろ。
滝川のときでも筑前町の場合でも「暴力行為などのいじめはなかった」
(本当はトイレでズボンを下ろそうとするなど実際にあったわけですが)
などと言って学校側は逃げようとしますけど,
(どこで線引きするかの問題はさておいて)仲間外れや執拗な悪口で
PTSDを引き起こしたり自傷や自殺に追い込む行為は
賠償請求できる立派な違法行為でしょう。
とにかく,いじめは陰湿なものに決まってますが,
何十年も問題になっている学校のこの問題を,ふつうの言葉で表現していたら
「どこにでもよくあること」と認めているようなもので
いつまでたっても減ることはないと思います。
(そういや,文科省調査では自殺件数ゼロが続いてるんでしたっけ。
そりゃ減りようがないですね)
津波を「波」,がんを「できもの」と呼んでいるような
軽さを感じるのは僕だけでしょうか?
とりあえず「スクールハラスメント」でもいいじゃないか。
教育者,行政,マスコミ,誰からでもいいから,
これは犯罪なんだと,呼び方で示すことで
世の中の意識を改めようとする人はいないのか?!
(自分たちの意識が思いっきり他人事ですからね。
とりあえず「自分の在職中はなかったことにするのがベスト」って方
ばっかりでしたね。一連の事件で登場した当事者の方たちは)
「認知症」「統合失調症」「生活習慣病」etc.etc…
世の中の意識を変えるため病気の名前はいくつも変更され,
「オレオレ詐欺」に代えて「振り込め詐欺」と呼ぶなど
世の中の防犯意識を高めるためには犯罪の呼び名にも知恵を絞るもんなんです。
一見ただの言葉遊びみたいですが,言葉を軽く考えてはいけません。
で…
何十年間,毎年毎年子どもが死んでも「いじめ」ですか?
(あ,すみません失言でしたー。自殺件数,ずっとゼロだったんですよね~)
大人の世界にはセクハラ・パワハラ・アカハラ…
どんどん陰湿な加害行動に対する定義や認識が確立していってるのに
子どもたちのことはほったらかしですか?
いっそのことカローシみたいに「ijime」ってWebsterに載るまで
これが日本人の気質・文化だといって使い続けますか?
文部科学省も,厚生労働省と同じく国民の心身の健康や成長を
司る省庁なんだから,いっそのこと合併して
厚生労働文科省になって,
いじめの新しいネーミングでもつけてもらったら?
■今回の事件では,自分の保身しか考えない大人の愚かさを
いやというほど見せつけられていますが,
子どもや家族の心を踏みにじるバカな大人の愚行がまた1つ。
偽善者にもなれないマスゴミめ。
山口の徳山高専殺人事件で容疑者(当時19=逃走中)の実名を公表したのも
週刊新潮でしたが(※関連記事「歩さん殺害犯やはり遺体で発見」),
被害者の同級生で事件直後姿を消した殺人事件の容疑者を
名前を伏せて指名手配したという警察の判断を批判する声は多かったものの,
報道した新潮を評価する声はほとんど聞かれませんでしたよね。
「知る権利」だの「」きれいごとを並べたところで
今回のこの暴挙で金儲けがすべてだったことがまるわかりです。
ハイありがとうございました。
自分は年中生徒をいびっておいて,自分が叩かれたら1週間もしないうちに
ストレスで入院したとかいう「偽善者にもなれない卑怯者」,
今回のスクハラの張本人劣悪教師(47)の顔と名前も出しているそうですが,
誰も誉めちゃくれねーよ。
ご両親も心労が多い中,余計なトラブルが増えて本当にお気の毒ですが
これは絶対法的措置をとるべきでしょう。
※あまり関わりたくなかったので後半でちょっと触れただけの関連記事
「災いの元の口・野村監督と三輪中教師」
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当然,加害者も被害者も子どもなわけですが,
いじめそのものの引き金を引いたのは幼稚な元担任教師,
さらに実情を知れば知るほど,上から下まで教育に携わる大人たちの
身勝手さが「いじめ」が起こる土壌を生み,起こるべくして起こった
事件だという気がしてなりません。
いじめ調査 学校の認識 実態とズレ 隠ぺい体質浮き彫り 2006年10月20日(金)10:10 北海道滝川市の小6女児、愛媛県今治市の中1男子、そして福岡県筑前町の中2男子と、全国で相次いだいじめ苦自殺はいじめの深刻な広がりを浮き彫りにした。「いじめの件数は近年、減少傾向で自殺はゼロ」という文部科学省の統計が実態とかけ離れていることは明らかだ。こうした現実認識の「乖離(かいり)」が、いじめに立ち向かうべき関係者の目を曇らせているのではないか。現場教師を含め教育関係者は、あらためて感度を研ぎ澄ます努力が求められる。 文科省の調査が正しくないのは、はっきりしている。滝川市の小6女児は昨年9月に首をつり、今年1月に意識不明のまま死亡した。しかし、市教委は今年10月まで、遺書を隠し続け原因をいじめと認めなかった。教師自らのいじめも発覚した筑前町立三輪中は、この数年間でいじめが7‐8件ありながら、町教委にゼロと報告していた。 全国の公立学校でのいじめは統計上、近年では1995年度の6万96件をピークに減少傾向が続き、最新の2005年度は2万143件で10年前の3分の1だ。いじめを主な理由とする自殺も、99年度以降ゼロが続く。小6女児の自殺も三輪中のいじめも、当然入っていない。 愛知県で中2の大河内清輝君がいじめを苦にして自殺した事件(94年11月)を受け、国がいじめへの対応指針を示したのは、95年3月、文部省(当時)の「いじめ対策緊急会議」がまとめた報告書だった。 報告書は「悪いのはいじめる側であり、いじめられる側に(いじめの)責を帰することは断じてあってはならない」と、いじめに対する考えを変えるよう強く求めたのが特徴だ。当然のようだが、実は「いじめられる子にも問題がある」という認識は根深い。これがいじめに対処する矛先を鈍らせ、いじめ解消を困難にするからだった。いじめかどうかの判断も、報告は「いじめられている子どもの認識による」と一歩踏み込んだ。 あれから10年余り、教育現場は変わったのか。今回、いじめをいじめと認めたがらない教委、学校の隠ぺい体質を知ると、疑わしい。いじめそのものを見抜けない実態があると同時に「解決したとしていじめを報告しないケースも多い」(福岡県内の中学校教師)というのだ。そこには、いじめに毅然(きぜん)と立ち向かう気概が感じられない。 元中学校教師で教師の自主研修サークル授業塾を主宰する麻生信子さん(71)=福岡市=は「いじめのサインは表情、しぐさ、目の動きなどすべてにある。プロである教師の目が問われている」と指摘する。教師だけでなく、学校も教委も、出直す覚悟が必要だ。 (編集委員・安元文人) =2006/10/20付 西日本新聞朝刊= いじめ調査 学校の認識 実態とズレ 隠ぺい体質浮き彫り(西日本新聞) - goo ニュース |
「隠ぺい体質」って,人の命がかかってんのに,犯罪行為でしょ。
「単なる数字の問題じゃな~い?」って,いかにも仕事を
お気楽に考えている風土が目に見えるようで怒りがこみ上げます。
マスコミもさ,こうやって事件が起こるたびに滝川や北海道の教育委員会を叩き,
筑前町や福岡の教育委員会を叩き,文科省の怠慢をやり玉に挙げてるけど,
単に盛り上がるから問題視してるだけで,普段は自分たちだって
軽~く考えているでしょう。
被害者の心や場合によっては体や命にも取り返しの付かない傷をつける
卑劣で危険な行為に対して,「いじめ」とか「いたずら」とか,
幼児のおふざけと同じ言葉で表現して,切実な問題意識が伝わりますか?
北海道警や岐阜県庁の裏金,栗東市新幹線新駅土地買収価格の操作,
飲酒運転事故に関する自治労の「厳しすぎ」反論など
公務員の順法精神の欠けっぷりはどこから手をつければいいか
わからないくらい腐りきってるけれど,「横領」「粉飾」など
ふつうの犯罪用語をあてればどんな悪事か一目瞭然じゃないですか。
カツアゲとか校内リンチとか,窃盗罪・恐喝罪・傷害罪だろ。
滝川のときでも筑前町の場合でも「暴力行為などのいじめはなかった」
(本当はトイレでズボンを下ろそうとするなど実際にあったわけですが)
などと言って学校側は逃げようとしますけど,
(どこで線引きするかの問題はさておいて)仲間外れや執拗な悪口で
PTSDを引き起こしたり自傷や自殺に追い込む行為は
賠償請求できる立派な違法行為でしょう。
とにかく,いじめは陰湿なものに決まってますが,
何十年も問題になっている学校のこの問題を,ふつうの言葉で表現していたら
「どこにでもよくあること」と認めているようなもので
いつまでたっても減ることはないと思います。
(そういや,文科省調査では自殺件数ゼロが続いてるんでしたっけ。
そりゃ減りようがないですね)
津波を「波」,がんを「できもの」と呼んでいるような
軽さを感じるのは僕だけでしょうか?
とりあえず「スクールハラスメント」でもいいじゃないか。
教育者,行政,マスコミ,誰からでもいいから,
これは犯罪なんだと,呼び方で示すことで
世の中の意識を改めようとする人はいないのか?!
(自分たちの意識が思いっきり他人事ですからね。
とりあえず「自分の在職中はなかったことにするのがベスト」って方
ばっかりでしたね。一連の事件で登場した当事者の方たちは)
「認知症」「統合失調症」「生活習慣病」etc.etc…
世の中の意識を変えるため病気の名前はいくつも変更され,
「オレオレ詐欺」に代えて「振り込め詐欺」と呼ぶなど
世の中の防犯意識を高めるためには犯罪の呼び名にも知恵を絞るもんなんです。
一見ただの言葉遊びみたいですが,言葉を軽く考えてはいけません。
で…
何十年間,毎年毎年子どもが死んでも「いじめ」ですか?
(あ,すみません失言でしたー。自殺件数,ずっとゼロだったんですよね~)
大人の世界にはセクハラ・パワハラ・アカハラ…
どんどん陰湿な加害行動に対する定義や認識が確立していってるのに
子どもたちのことはほったらかしですか?
いっそのことカローシみたいに「ijime」ってWebsterに載るまで
これが日本人の気質・文化だといって使い続けますか?
文部科学省も,厚生労働省と同じく国民の心身の健康や成長を
司る省庁なんだから,いっそのこと合併して
厚生労働文科省になって,
いじめの新しいネーミングでもつけてもらったら?
■今回の事件では,自分の保身しか考えない大人の愚かさを
いやというほど見せつけられていますが,
子どもや家族の心を踏みにじるバカな大人の愚行がまた1つ。
生徒の実名掲載 新潮社に父抗議 福岡・いじめ自殺 福岡県筑前町の三輪中学2年男子生徒(13)が自殺した事件で、生徒の実名が19日発売(一部地区)の「週刊新潮」に掲載されたことを受け、生徒の父親(40)が19日、福岡市中央区で記者会見し、「報道陣に実名や顔写真を明らかにしないようお願いしていたのに遺憾に思う」と述べた。 父親は代理人弁護士や親族とともに会見し、「(週刊新潮の記者の)取材を受けた覚えはなく、内容は半分以上が間違い。家族への誹謗(ひぼう)中傷も心配だ」と語った。 代理人弁護士は週刊新潮に実名が掲載されることが判明した18日夜、「発行を中止し、既に配本したものは回収しなければ断固たる法的措置を取る」とした「警告書」を、ファクスで発行元の新潮社(東京)に送っている。 記事は「中2生徒を『自殺』に追い込んだ『いじめ教師』の素顔」のタイトルで、生徒の実名のほか、1年生の時の担任でいじめを誘発する言動をした男性教諭の実名と顔写真も掲載した。 ■特にコメントない 週刊新潮編集部 記事が公になっているので、それがメッセージ。特にコメントするつもりはありません。 =2006/10/20付 西日本新聞朝刊=~yahoo |
偽善者にもなれないマスゴミめ。
山口の徳山高専殺人事件で容疑者(当時19=逃走中)の実名を公表したのも
週刊新潮でしたが(※関連記事「歩さん殺害犯やはり遺体で発見」),
被害者の同級生で事件直後姿を消した殺人事件の容疑者を
名前を伏せて指名手配したという警察の判断を批判する声は多かったものの,
報道した新潮を評価する声はほとんど聞かれませんでしたよね。
「知る権利」だの「」きれいごとを並べたところで
今回のこの暴挙で金儲けがすべてだったことがまるわかりです。
ハイありがとうございました。
自分は年中生徒をいびっておいて,自分が叩かれたら1週間もしないうちに
ストレスで入院したとかいう「偽善者にもなれない卑怯者」,
今回のスクハラの張本人劣悪教師(47)の顔と名前も出しているそうですが,
誰も誉めちゃくれねーよ。
ご両親も心労が多い中,余計なトラブルが増えて本当にお気の毒ですが
これは絶対法的措置をとるべきでしょう。
※あまり関わりたくなかったので後半でちょっと触れただけの関連記事
「災いの元の口・野村監督と三輪中教師」
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9/12現在,テレビラジオ部門46位…陥落のピンチ
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少年犯罪実名報道高山 文彦文藝春秋(2002)757 | 少年事件報道と子どもの成長発達権―少年の実名・推知報道を考える子どもの人権と少年法に関する特別委員会(東京弁護士会), 子どもの権利に関する委員会(第二東京弁護士会)現代人文社(2002)1,890 |
仰るとおり、イジメというものは暴行罪であったり、強要罪であったり、侮辱罪であったりするわけで、れっきとした犯罪行為です。
本来、警察権力が介入するべき問題です。
軽く見るのではなく、毅然とした態度を採るべきですね。
タイトルとは裏腹に正統的な社会派のブログですね。
TBさせていただいた記事も「教師に権威と責任を」という主張で,
簡潔かつ芯の通った論点,
読み応えのある記事の筆者から共感のコメントをいただけて嬉しいです。
> 軽く見るのではなく、毅然とした態度を採るべきですね。
今回の騒動は無責任な学校側やトンデモ教師1人をつるし上げて幕引きにしようとするマスコミなど大人が引っかき回している状態ですが,1人の犠牲者以外の大勢の生徒たちは被害者(という面もありますが)というより加害者サイドの人間なわけです。実行犯には自分の行った行為に対して責任をとらせるのが本来の教育の役目だと思います。
> 本来、警察権力が介入するべき問題です。
ですが,こっちは難しいんですよね…。
先日,高校時代に旧友を殺してその首を切断した者が今では弁護士として裕福な生活を送っている話が話題となりましたが,このような犯人でも「法的責任はない」んですよね。
まして罪名ですらない「いじめ」においておや。
また,戦後までの言論統制に対する反動や安保学園闘争以来の因縁で,学校に国家権力(警察)を介入させることは禁忌と考えられている(これは主に大学についての話ですが,小中高でも生徒の問題で警察に入られたらこの上ない「恥」と考えますよね)んでね…。
現行法では補導しかできないわけですけど,とりあえずいじめの主犯メンバーを特定してバラバラに転校させる(僕がアメリカで体験した例では,学校にナイフを持ち込んだ奴が執行されました)くらいのことはどんどんやるべきだと思います。この程度のことでも実行すればかなり効果はあるはず(自殺のような悲惨な結末に及ぶ前に積極的に)。逆にこの程度のことで加害者の人権を云々言う奴もいるでしょうがね…。