闇サイト殺人「死刑２無期１」判決と死刑囚ブログ

闇サイト殺人、２被告に死刑判決…自首の１人は無期(読売新聞) - goo ニュース

闇サイト殺人　２人死刑１人無期　無慈悲かつ残虐　名古屋地裁判決(産経新聞) - goo ニュース

「無期懲役、納得できない」＝被害女性の母－闇サイト殺人(時事通信) - goo ニュース

最初，３人のうち闇サイトで共犯者を募った川岸健治被告だけが死刑回避と知り
驚きましたが，彼が自首してたんですか…そうか…。
二審・上告審といってさらに法の適用判断が問われることになる
でしょうけれど，この判決は妥当だと思います。

母一人子一人で大事に大事に，それこそその成長と幸せを
生き甲斐にしてこられた娘の磯谷利恵さんを残虐な犯行で
亡くされた母親の富美子さんは納得されていないとのこと。

「自首をしたら死刑を免れる日本の司法はおかしい。
（川岸被告が）もう一度社会に戻ったら同じような被害者が出ると思う」

遺族の方からすれば，殺した後で自首してこようと
殺された命は還ってこないですが，
犯人からすれば逃げっぱなしと自首を比べれば
自ら（少なくとも近い将来の）再犯を封じて
はるかに“危険”な行動をあえて選んだという点を
判決としては評価せざるをえないでしょう。
単独犯ならともかく逃亡中の共犯者がいるとなればなおさらのこと。

自首と単なる出頭とでは大きな違いがあって
犯人の申し出によって初めて捜査が動きだすような場合にのみ
自首が認定されたかと思いますが，今回の川岸被告は
そういうことですよね？

この事件自体がある意味闇サイトの宣伝になってしまったのと同様，
今後もし同様にグループによる凶悪犯罪が行われた場合に
自首を促す効果はあるでしょう。
いくつも未解決の凶悪犯罪があるだけにね…。

とりあえず，「被害者１人で極刑が適用されるのか」
の争点は普通に越えたこと，
誰が主導的立場でこれだけ凶行に走ったのかという点において
「誰が言うでもなく『殺すしかないんじゃない？』的なノリで
　計画・実行に至った」“主犯不在”の犯罪に対して
死刑が適用された点で意味があったと思います。

「３人全員死刑」ではなかったことで
磯谷富美子さんは本当に悔しいことと思いますが，
極刑や闇サイト規制を求める署名運動などの活動も，
今回のこの判決も，非常に意味のある第一審判決だったと。




「死刑囚獄中ブログ」アクセス急増　コメント欄で議論も(朝日新聞) - goo ニュース

これ，今話題になっているらしいですね…。
死刑囚は禁固でも懲役でもなく死刑だけを受ける受刑者とはいえ，
拘置所の中でネットが使えるのか？
と疑問に思ったのですが，ノンフィクション作家が
マブチモーター会長宅放火事件等４人殺害犯・小田島鉄男死刑囚（６５）
から受け取った手紙の文面をUpしてるとのこと。

死刑囚小田島獄中ブログ

「史上初・現役死刑囚のブログが登場。
　ノンフィクション作家“斉藤充功”がひも解く衝撃のレポート！！」
というブログ煽り文や，本人の顔写真を入れたトップ画面など
本人の許可を得ているとはいえ
「手紙を晒してる」感がぬぐえませんでしたが，
この小田島死刑囚の文，そしてコメント欄への書き込み
ともに，いろいろ考えさせられるものがあります。



法務省が死刑命令書を全面開示 宮崎元死刑囚「執行せよ」(共同通信) - goo ニュース


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