先週・今週のたかじん委員会（監獄法・八百長・ゲーム）

JR福知山線脱線事故をきっかけに当ブログでも取り上げるようになった
よみうりテレビの『たかじんのそこまで言って委員会』ですが，
本当に見るたびに何かを残していってくれます。
とにかく，テレビはおろか活字メディアでも触れられない事実を
教えてくれることが再三あるんですから。

先週も，あの秘書給与詐欺で議員辞職・実刑判決という，代議士様からどん底へ落ちていったジョウジ山本氏（山本譲司さんです。失礼！）が出て，
獄中から見た司法と福祉の現実を話してくださいました。

・首都圏で連続暴行事件を起こして服役中の犯人，
　刑務所の中でロリコン雑誌を購読している。
　統合失調の発作対策で，薬で静めるかロリコン雑誌を認めるか
　刑務所側のさじ加減ということ。
　
・レッサーパンダ男，実は本人も父親も知的障害者。
　あの歳になって，軽犯罪で２度も捕まって，そしてあの殺人事件に
　至るまで，まったく福祉の目が届いていなかった。

知的障害者だろうと精神異常だろうと刑の免除や減刑する必要はないが，
治療などのしかるべき手当ては行われるべき。　

などさまざまな事が語られてきたのは衝撃でした。
議員時代は福祉に全力投球と言っていながら何も知らなかったという譲司氏，
「一度公金に手をつけた人間は二度と税金から給料をもらう仕事につくべきではない」
と在野でがんばっております。
（検索しても今の仕事にはひっかからなかった…公式ページなどぜひ立ち上げてください）

そして，今週の出演者！

◇司会 やしきたかじん、辛坊治郎（読売テレビ解説委員） ◇パネラー 三宅久之、井沢元彦、やくみつる、勝谷誠彦 　　宮崎哲弥、橋下徹、桂ざこば、小林恵美

※例によってこの番組については録画チェックしておりません。
　今週に至っては，かみさんが居間で昼寝してたため，
　見てすらいません（ラジオ付きヘッドホンステレオで聞いてた）。
　しかもメモすら取っていない（爆！）。
　ですので，このブログの内容は発言者が一部違っている可能性とか
　話の順序が再構成されている部分があることを予めご了解ください。

某アンケートで「イケメン文化人」として
ダントツ１位に橋下弁護士，11位に宮崎哲弥，
17位に辛坊治郎氏が選ばれ，
１位に選ばれた橋下氏が「ウンコの中で僕がちょっと
形のいいウンコだったというだけのこと」
というコメントを残したというつかみでスタートした今回，

１つ目のテーマは
■人気低迷に悩んでいる大相撲を盛り上げる方法は？

だって今ではいろいろなスポーツがやってるからね。
昔，テレビでやっているスポーツといえば，プロレスと，
あと野球と相撲くらいでしたから。

「（地上デジタルが完全導入されるとＮＨＫが３チャンネル化されるので）
　大相撲中継のナイター」

やく　　心配いりません。
相撲がつまらないなんていっている人は，もともと見ない人。
僕のまわりなんて皆キャーキャー言って（盛り上がって）る。
年６場所が多すぎるなんてのも間違い。４日に１日でしょ？
だから，お願いだから余計な心配なんてしないでくれと言いたい。

などの意見が出されましたが，だんだん話題が
この後のゲストに関連した方向に…

三宅　　外国人に対抗して，八百長しても何してもいいから
　　日本人を横綱にすればいい。
　　八百長だって見てわかるようだとつまらないからうまくやって，
　　あまり貧相なやつだとバレバレだから格好いいのを見つくろってね。

やく　八百長は，昔は広い目で見てたんですよ。

宮崎　もともと大相撲は国技でもなんでもない。
　　文部科学省に相撲は日本の国技ですかって電話したら明確に否定ですよ。
　　（たかじん　国技だというなら憲法で規定しておかなあかんわな）
　　憲法で決める必要はないですけどね。
※前の両国国技館が建ったときに，「古来相撲は日本の国技であり」
と当時の理事長？がスピーチしたのが発端になって国技館という
呼び名になり，相撲が日本の国技というのが“既成事実”化したんですよね。
　　もともとスポーツですらなくて興業なんですよね。ひどい言い方をすれば見せ物。
　　八百長とかお茶屋制度という訳の分からないチケット販売のしくみとか
　　そういうのもあっていいんです。そういうのを切り捨てて今の近代相撲があるんですけどね。
　　

ざこば　　八百長はいかんけれど，（千秋楽に）相手が７勝７敗で
　　こっちが９勝してて，向こうが負けたら番付が落ちる，
　　こういうときに負けてやるのは情やと思うねん。

たかじん　だからそういうのは八百長じゃない…なわけあるかい！
　　なにか八百長全面肯定するような間違った方向に流れかけておりますが
　　ここでゲストです。

週刊誌や外国人記者クラブで
大相撲の八百長を暴露した
元小結の板井圭介氏！

－暴露のきっかけは？
これ言っていいのかな…（言ってもらうためにきてもらったんです）
週刊現代からサッカーのチケットをもらってね。
チケットで買収されたんじゃなくて，もらったお礼に。
だって，（八百長は）ほんとうに当たり前のことで，
こんなに大事になるなんて思わなかったから。

－相撲協会からは？
勝谷　　相撲協会からじゃなくてもっと怖い筋から来たりは？
　　私は板井さんが生きて今この場にいるのが奇跡だと思っているくらいですから。

何もないですよ。抗議文はきましたけど。
（師匠が同様に告発をして争っている最中に急死する出来事が
　ありましたが“消された”ということは？）
それは全然ないです。本当に病死です。

たかじん　…シンとしてまったがな。


－当時の八百長について。打ち合わせとか金のやりとりとか？
「橋本さん，こんど頼むよ」というレベル。
ふつうのことだから打ち合わせも練習も必要ない。
お金のためじゃなくて，地位を長く保つため。
初日から八百長する力士…大勢いましたよ。

だからそういう星のやりとりをしているうちに
結果として大関・横綱になる人が出る，そんな感じだった。

－板井さん自身もやっていた？
やっていました。
（見聞きしたというレベルじゃなくて自信もやってたなら間違いない）

－今の大相撲で八百長は許されると思いますか？
それは，やらないほうがいいと思う。
もう八百長があるということを皆が知ってしまって
そういう目で見るようになっちゃったから。
それに，今の相撲のほうがずっと面白い。
八百長が減ったから。
（やく　ほれ見なさい！）
見れば八百長かそうでないかくらいすぐわかりますよ。
今の親方衆・大相撲関係者で見てわからない人なんていませんよ。


－若貴のあの一戦は？
あれはしかたない。

兄弟だから。（一同爆笑）

－若貴はやっていた？
藤島部屋はすごく立派な部屋で，本当に八百長をしなかった。
（つまり，若も八百長なしで大関・横綱になったということ）
だから，あの貴乃花親方の発言，僕は逆に感動した。
一生に一度あるかないかの（力を出さなかった）取り組みを
ずっと悔やんでいたんだ，なんてまじめな横綱だったんだって。

－当時の八百長で印象に残ったエピソードなど。
面白かったのが，お互いに自分が負けると思ってとってた。
ざこば「そらえらい消極的な相撲やな」
もう支度部屋に帰って大笑いですよ。

－今の相撲でもまだ続いてる？
××××は？
さあ…どうでしょうかね（会場大盛り上がり！）


小林　やくさんかわいそう。だってずっと黙ってて。
やく　　だって…最終兵器ですよ
井沢　　でも，この番組を見たら，次に相撲を見るのが楽しみになりますよね。
板井　　でもやくさん，これでも抑えているのわかるでしょ？
やく　　そりゃ…そんなに背中まるまっちゃって。

八百長の見分け方指南を板井氏にこう場面もありましたが
やく氏が若貴対決のときに貴の右差しがだらしなかったところを
指摘したくらいで終わりました。カットされたのかな？
板井氏は，素人が見てもまずわからないと言ってましたが
一場所で１０くらいは見つけられるんじゃないかなぁ。

－そんな八百長ありの大相撲を，ＮＨＫはずっと
　大まじめに中継してたわけですね。
ですよねぇ（会場爆笑！）


２つめの話題は
■「青少年に，暴力的なゲームを規制するべきか」

ゲームを目の敵にするより
ネットを規制しようという政府の動きを警戒する意見が出たり，
両親を殺害した板橋管理人息子の少年は，ゲームをしなくても
殺人しただろうという意見の出演者も含め，
最終的には，規制するのは妥当という結果に。

しかしこの中で宮崎氏が
あの家庭について，実は父親が（バキューン）という宗教の信者で
家計をもちくずして住む場所を点々としたのも実はそのためであり，
犯行のきっかけである「おまえは私と違ってバカだ」という
父親の発言も「お前は信心が足りないから私と違って出来が悪い」
と書かなければ意味が通じないのに，マスコミはその点に触れずに
ゲームのほうばかりを報道していると指摘したのは衝撃でした。
その説明が加わると，引っ越しを繰り返す親への不満や
「仕事をさせられる」ことへの不満がどういうことなのか一発で理解できますから。

３つめはフリートーク的ですわね。
■「降板して欲しい人・登板して欲しい人」
小泉首相が外交でこじれまくっていますが，
そもそも対中外交の元凶は中国べったりの河野洋平氏ら。
彼らに降板して欲しい，
そもそも堀内だ。では登板して欲しい人は？
江川になぜ出番が回ってこないのか…よっぽどの問題があるの？
などの意見も出ましたが，
とりあえずは，久米さんを某「Ａ」の話題で叩いて盛り上がってました。

「見たら駄目なのすぐわかる。久米さんが駄目というより
　番組もどっちもダメ。
　だって日本人，アジア嫌いだもん。
　あんなしくみに金かけるくらいなら…」
「あの時間帯にやるんならたかじんさん使って
　ＴＶスクランブルやればよかったのに」
「そういう話もないことなかったのよ」（ホントカヨ）

「まず，あの女の子（松浦亜弥），あの子のスケジュールに合わせて
　撮影しているから。土日は営業だから生放送できひん。
　いらんやろそんなん」
「オフィストゥーワンって制作事務所まで持っている久米さんが
　あの企画見て，面白いかどうかくらい分からんか？」

典型的な私の嫌いなたかじん像（他人の悪口を言いっ放し）が
ぶちまけられましたが，思わず聞いてしまいました。
後で，「とやかく言う私もいつかは同じ日がくるわけでね。
こうして皆さんの前で喋れるのもあと３年。
うまく逃げたのが上岡龍太郎でね」
などと自虐フォローしてましたが。


■それにしてもたかじん委員会，
私，たかじんと冠のつく番組が大嫌いなので，今でも
毎回欠かさず見ているというわけではないのですが
『朝生』『ＴＶタックル』など，この手の討論番組と比べて
一番ローカルで顔ぶれも庶民的（８人のうち２人はギャル枠とざこば枠）
なのに，一番まともなことを言っている気がするのは私だけでしょうか？
文化人とかいう肩書きで偉そうにいう人より大竹まこととか
小林よしのり，デーモン小暮といったタレント・漫画家などのほうが
よっぽどまともなことを言っているのと同じ構図ですね。
※でも，“偉い"人も学歴で食っているわけでもないタレントも
　同じ土俵でしゃべれる，要はそれほど大差ないという事実を
　知らしめるという意味ではこういう番組にも意味あるかも。

　　小林氏については，漫画の中では堂々立派に発言しているけれど，
　テレビの中ではなかなかうまく喋れていないというのは重々承知しておりますｗ。
　(そりゃ本職じゃないからね)，そんな中でなんとか言えた発言の中に
　本質を突いたものがあるということです。

『朝生』は，いわゆる知識人，専門家を集めているので
いろいろな知見が交わされるということはありますけれど，
明らかに“バカ”な人が２，３人必ず含まれている。
昔でいえば大島渚監督，野坂昭如氏，昨年の球界再編問題でいえば
東尾元監督でしょうか。
べつにその人が頭悪いというわけではないですけど，
話を戦わせるための力関係の調節なのか，
長時間の放送に起伏をつけるために
わざと話を混乱させる人を混ぜているのかしりませんが，
話のテーマに詳しくない人，その論点について確たる視点のない人
を入れるのはいかがなものかと思います。

『ＴＶタックル』は悪者がはっきりしているから
それをズバッと叩くことで一般庶民視聴者にわかりやすい
朝日系手法（みのさんの先駆だ！）でいいんですけど，
ハマコーをなんとかしてくれ。

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◆朝までナメてれば! ポニーキャニオン
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　けっしてＡＶではありませんｗ。

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