私の風景

私の、私による、私のための日記

ストリップ鑑賞。

2013年12月06日 | 日記
昨日は九州最後の夜。
小倉で仕事が終わり、夜はまるまる空き時間でした。何かうまいもんでも食べて、お酒飲んで帰ろうと町をてくてくと散策です。
なんとなくゴハン食べるお店を決めて(まだ食べてはいない)、その後に洒落たバーでもないかなとウロウロとしておりました。
バーってのはわりと裏路地にあったりもするので、町をくまなく探検です。

とある通りを歩いていたときに、おじちゃん声をかけられます。
「ちょうどはじまるよ。お兄さん観て行かない?」



ココ。ストリップ劇場です。
まだゴハン食べてないし、そもそもストリップなんて興味ないし、無視して素通り。...したのですが、ここでふと考えました。

心の声

ストリップは今までの人生で観たことないし、これからも観る機会なんてほとんどないはず。ストリップ劇場を探すなんてこともするつもりもない。
さっきのおじさんは「ちょうどはじまるよ。」と言っていた。ここで観ておかないと、これから先、観ることはないかもしれないなあ...。
私の仕事は舞台照明。ストリップだって劇場だ。きっと、それなりに凝った照明が仕込んであるに違いない。

私は、踵を返し、おじさんの元へ戻りました。看板には5000円と書いてある。
「入場したら、何時まで居ても大丈夫だから。いま6:30でこれからはじまって、2時間半くらいで終わるよ」との説明。どうやら5人出てくるらしい。
ちょっと根切ったところ、4000円になりました。

入ってみると、本当にちょうど始まるところ。劇場内にはおじさんが10人くらいいました。1日に4回のショーがあるらしく、私が観たのは3回目のショーです。
いわゆる円形劇場っていうのかな。
奥に舞台があり、客席に花道が延びております。花道の先に円形の踊り場?があり、それを囲うように客席。

チラチラと仕込んである照明を見ていましたが、結構古い機材が使われているみたい。いたるところにミラーボール。
あとは、上から落とす明かりとバックからの明かりがメインらしい...。

場内アナウンスとともに照明が落ち、ショーの始まりです。
音楽とともに踊り子登場。1人目は、こういっちゃあ失礼かもしれないけれどそこそこの歳の様子。ちゃんと服も着ています。ちょっと踊ったらすぐに引っ込んでしまいました。
ふーん。と思っていると、音楽が変わってまたさっきの踊り子が登場。だんだん音楽が変化してムーディーな感じになっていきます。照明はピンクが基調の様子。そりゃあそうか。
で、踊りながらだんだんと服を脱いでいきます。奥のステージから、だんだんと客席に近い円形の踊り場がメインになる。
ほぼ一糸まとわぬ姿になり、音楽が盛り上がり、舞台奥の黒幕がオープン。後ろは鏡になっていました。

客席との距離はかなり近いです。色んなポーズを取ってくれます。足を大きく広げたり、四つん這いになったり。服はほぼ脱いでいるのですべて見える状態です。

で、最後にポーズを決めて暗転。そして蛍光灯が点いてサービスタイム?になります。(アナウンスでそういってた)
ポラロイドカメラでの撮影、1枚1000円。服を着ても脱いでもいいよ。というサービス。写真を取りながら、来ているお客さんと色々お話してくれます。常連さんはかなり仲のよい感じになるらしい...。
そして、踊り子さんその地域に常駐しているわけではなくあちこちの劇場に出演するらしい..ということがわかりました。話を聞いていたら。追っかけみたいな人もいるんだって。

写真を取り終わったら、一旦引っ込んで、また衣装を変えて登場。過激なダンス?というかポーズを色々見せてくれて、おわり。

この流れを5人分やるみたい。
2人目は、背の高くって色の白い美人な人でした。
和風の衣装で綺麗に踊っております。流れは最初の踊り子さんと同じ。綺麗な人でした。
3人目は、ファンシーな衣装を着た髪の長い踊り子さん。
4人目の人も綺麗な人。
5人目はかっこいい人が出てきました。
ショーが進むにつれてお客さんも増えていました。

およそ流れとしては、アップテンポな曲でダンス→引っ込んで衣装変え→何曲か踊るが、徐々にムーディーな曲に変わっていきつつだんだん脱いでいく
→ほぼ脱ぎ終わったあたりで曲が盛り上がり、センターでポージング→写真撮影タイム→スペシャルステージ(そういってた)

入ったときは、なんで横から観ることになる円形のまわりの席が人気なのかな?と思っていたけれど、途中からその理由がわかりました。
一番踊り子さんに近いからです。ほんとに数センチの距離ですし、場合によっては触れます。というか触らせてくれます。


5人全員が終わったら、アトラクションコーナー。お客さんの中から5人、踊り子さんと野球券ができます。5回戦で、3回勝てば無料招待券プレゼントだって。
見ていましたが、どうも野球券というよりはただのじゃんけんの様子。負けた方が脱ぐのは靴とかですし。

野球券が終わったら、全員集合の写真撮影タイム。これも1枚1000円。
それが終わると、またスペシャルステージ。5人がいっせいに踊るのでかなり迫力がありました。

で、みんな舞台に戻ってバイバイしてすべて終了になります。
およそ2時間半。終わったのが9時20分くらいかな。ほぼ3時間じゃあないか...。これで4000円だったのでかなりのお得感がありました。


私は、ストリップ」というのは卑猥なイメージを持っていたのです。でも、実際に観てみるとそのイメージはなくなりました。
卑猥なところは確かにあるのだけれど、どっちかというと健康的なエロス。たしかに色んな卑猥なポーズを取ってくれるのだけれど、基本的にみんな笑顔ですし観ていて面白かった。
お客さんもみんな紳士でしたし。

何より驚いたのが、踊りのクオリティの高さです。そうとう練習していると思う。5人がそれぞれ違うテーマで踊ってくれるのですが、かなり汗をかいて激しい振りの踊りでした。
なんだかもう、そこだけでも楽しかった。
そして、脱いだときだけれども、体を見せることを仕事にしているだけあってみんな体が綺麗でした。スタイルもいいですし、体を張るとう言葉そのもの。
サービスタイムでは、踊っているときとはまた別の顔でフレンドリーに話してくれますし。

舞台操作..というかスタッフはおじさんが1人で音響と照明と幕の操作とピンスポットを兼任。全部1人でやっているから仕方ないのかもしれませんが、ちょっとぶつ切りになっているところがあったり
明かりの変化が雑に見えてしまうところもありました。
あと1人スタッフさんがいればだいぶ変わると思うのだけれど....。

ゴハン食べるつもりだったのに、ストリップを観ていたらだいぶ遅くなってしまったのでそのままバスに乗ってホテルに戻りました。
結局、ホテル近くのスーパーに入り菓子パンを購入。それが夜ゴハン。

小倉のうまいもん食べるつもりだったのに何してんだろ...という気持ちもありましたが、中々できない体験をしてこられたのでいい九州の夜だったと思います。

行ったことのない方も一度はストリップ劇場に行ってみてもよいんじゃないかな。きっと楽しめると思いますよ。


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