MUSIC FAIR 21「中森明菜スペシャル」◎感想◎

待ちに待った明菜さんのテレビでの歌披露、とりあえず１回観ての感想です。
ブログに記事を書くことを意識して観ていたのでちょっと冷静すぎる感想で、批評家気取りで偉そうなことを書いているかもしれません。そのため「もーう、明菜様最高だった！！」モードの方には不快な思いをさせてしまうかもしれませんので、ここから先は読まないでください。
あとで意識的なものを取り払って見直せば、もうすこし自然な感動のようなものが込み上げてくるかもしれません。
（１回見ただけで録画したものを見ずに書いている感想なので、トーク内容など微妙に勘違いしてしまっているところがあるかもしれませんのでご了承ください。その場合コメントでご指摘いただけると幸いです・・・。）


●メドレー１：「少女Ａ」～「TANGO NOIR」～「TATTOO」～「DESIRE」
１曲目の「少女Ａ」がすごく安定していたのでまさかクチ○ク？かと思いましたが「DESIRE」でちょっときつそうなブレスがあったのできっと生歌でしょう。
「少女Ａ」から「TANGO NOIR」へのつなぎ方がよくて、ちょっとゾクゾクしました。
ただ「少女Ａ」が原曲に近いアレンジだったのに対し、「TANGO NOIR」のバック演奏（カラオケだったかな？）がTrueバージョン寄りで軽い感じだったのが残念。「TATTOO」は「TANGO NOIR」よりは原曲に近かったですがやはり少しTrue風味が入ってて軽い感じがしました。
この２曲、「BEST FINGER」もTrueバージョンなんでしたっけ？（←「BEST FINGER」買ってないから分からない）

原キーで歌っていたのは「TANGO NOIR」だけでしたが、「少女Ａ」「TATTOO」も半音下げに止めていたのでそれ程違和感ありませんでした。
「少女Ａ」～「TANGO NOIR」～「TATTOO」どれも音程が正確、発音も綺麗で上手かった！
リアルタイムの迫力で押す歌唱とは違った、落ち着いた大人の雰囲気の歌唱だったと思います。
高音もきっちり誤魔化さずに出ていました。
「DESIRE」はちょっと苦しそうでしたが、近年のテレビ披露の中ではかなりメリハリのある歌唱でよかったのではないでしょうか。

４曲を通して欲を言えば、もう少し振りや動きが欲しかったかなあ・・・。
やっぱり振りを入れながらだと歌の方がおろそかになってしまうんでしょうか。
それからこの白いコートの衣装なら、「Fin」「愛撫」を入れて欲しかった～！贅沢すぎるか。
３つのコーナーの中ではこのコーナーの歌唱が一番よかったと思います。


＝トーク１＝
２５周年のことを話されてましたが鼻声が気になって内容はよく分かりませんでした（＾＾；
厳密にはまだ２４周年にも達してないんですけどねえ・・・。
「BEST FINGER」の宣伝はきっちりされていましたね。
恵さんがメドレー１の曲を全部歌えます、みたいに言ってくれてたのは嬉しかったですが、なんか司会の二人いつにも増して絡みづらそうでしたね。


●メドレー２：「北ウイング」～「スローモーション」～「難破船」
「北ウイング」、ほぼオリジナルアレンジでキーも半音下げに止めていて満足。
さすがに全盛期に比べると声量、声の伸びはないものの、安定感は抜群。苦しそうな表情をしていなかったところも好印象。
「スローモーション」、出だしちょっと声の掠れが目立ちましたが、サビはなんとか戻してきて安心しました。
この曲も半音下げに止めて頑張っていましたが、一番高い音は前の音に引っ掛けて出さずにかわしていましたね。
これはツアーでも毎度のことなので仕方ないですかね。地声で歌ってくれてよかったです。オリジナルに近い雰囲気が出ていたんではないでしょうか。
「難破船」、これが今回の披露曲の中で一番残念だった～、期待していただけに。
間奏部分以外ほぼTrueバージョンで、Trueバージョンに合わせてコンサートでもほとんど下げたことがないキーまでご丁寧に半音下げてくれました。凄い違和感。
好きな人には申し訳ないですが、私、Trueバージョンの「難破船」歌唱も含め大嫌いなんです。
嫌いなのでほとんど聴いていないのですが、イントロのピーヒョロで「うげっ、Trueバージョンだ！！」と拒否反応。
難破船はオリジナルのあのイントロじゃなきゃやだー！！
ただ歌唱はTrueバージョンと違って地声で張り上げてくれてたのが唯一の救いでしょうか。
折角バックにオケがいる演出なんだから、「I hope so」ライブの時のような仕上がりにしてもらいたかったです。


＝トーク２＝
「こだわり」に関するトークだったかな？
「衣装」と「ソフトクリーム」を挙げてらっしゃいました。
「落花流水」の衣装について、上は「DESIRE」、下は「難破船」みたいにおっしゃってましたが、色合いやかんざしみたいなものを含めオリジナリティが感じられる衣装だと思います。
「ソフトクリーム」の話は司会の二人も盛り上げようとするも空回り。
この微妙な空気感がなんとも・・・。


●「落花流水」
新曲披露、一番楽しみにしてました～！！
振りは前奏部分とラストに、「Heat」の千手観音風あるいは「アル・マージ」をちょっと固くした風の手の振りがありました。
曲中はマイクを両手で持っている所が多く（これは割りと新鮮かも）、印象に残ったのは「満天の星～」のあたりで上空を見上げるような動きがあったところぐらいでしょうか。
メドレー１でも感じましたが、やはり振りを付けまくりながら歌うのはきついのかな～。
あまり無理な要求をするのは酷なので、ここは受け入れます。
歌は新曲だけにこの曲が一番緊張しているように感じました。やはり出だしの音が低いのでこの曲は難しいと思います。
音程はわりと安定していましたし声量もあったと思うのですが、表情が一際強張っていたり、声が震えていたり割れているような感じだったりブレスが目立ったり・・・、ただこういう歌の中で見せる緊張感も明菜さんの魅力だと思っているので、トータル的には芸術性も高くよかったと思います。
個人的に出だしの「落ちてく花の気持ちがわかる」の所が好きなのですが、今回のテレビ披露ではここより２番の「孔雀みたいな～ひとつずつ消えてく」の部分が伝わってきました。
やっぱり１番は相当緊張してたんでしょうねえ・・・。


・・・と色々書かせてもらいましたが、久々のテレビでの歌披露、しかも８曲も、明菜さんお疲れ様でした＆ありがとうございました！！
とても嬉しかったですし、間もなく25周年目に突入する大人の歌手としての成熟した魅力、独特の雰囲気や味わいがそこここに散りばめられていてよかったです！
「落花流水」これだけ歌えるんだから、是非他の歌番組でも披露してもらいたいな～。


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中森明菜「落花流水」◎第一感◎


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