ボチボチかめさん

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高橋昌之氏の恐~いお話 その②

2011-01-19 02:56:28 | Weblog
【高橋昌之のとっておき】

菅首相の「玉砕覚悟無責任政治」への警告
2011.1.16 18:00


 一国を預かる首相が「政治生命」をかけて政権運営にあたることは、当然のことです。しかし、菅首相が年明けから見せ始めた「玉砕覚悟」の政権運営の方針は、実現するための具体的な戦略がないまま、やぶれかぶれで突撃しているように見えます。


 その代表例は、菅首相が4日の年頭会見で表明した消費税に関する方針です。菅首相は「社会保障に必要な財源確保のため、消費税を含む議論をしなければならない。超党派の議論を呼びかけたい」とし、「6月ごろをめどに一つの方向性を出したい」と述べました。さらに5日に出演したテレビ朝日の番組では「政治生命を懸ける覚悟でやる」と強調しました。


 菅首相は首相の発言の重みを自覚しているのでしょうか。それも消費税という国民にとって重大な政策について、首相が方針を表明するなら、実現するための戦略をきちんと持ち合わせたうえでなければなりません。それがないまま方針を表明するのはあまりにも無責任で、国民を惑わすものです。


 しかし、方針表明にあたっては党内論議を全く経ておらず、党内からは反対の声が上がっています。「超党派協議」も、菅首相が野党に根回しをした様子はなく、自民党の谷垣禎一総裁からは「超党派協議というなら、まず政府・与党が案を示すべきだ」とあしらわれる始末で、他の野党各党も協議には否定的です。


 これに対して、菅首相は13日の民主党大会で「野党がいろいろな理由をつけて積極的に参加しようとしないのなら、そのこと自身が歴史に対する反逆行為だ」と強く批判しましたが、これはもはや菅首相の「ひとりよがり」としか言いようがありません。実現できなくて菅首相が退陣するのは仕方ありませんが、振り回される国民はたまったものではありません。


 菅首相の消費税に関する「前のめり」は今に始まったことではありません。昨年7月の参院選にあたっても、菅首相は消費税率の10%引き上げに言及した後、ブレにブレ続けて、参院選では結局、大惨敗しました。それを菅首相は忘れたのでしょうか。



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