すまいる通信

「すまいる」は我が社の名に含ませたテーゼ。日々の暮らしのヒントそして随想を配信して行きます。

花水木

2006-05-08 18:01:36 | Weblog
 連休も終わり、全てが第2ステージに入った感じです。また、外は春たけなわ、我々の活動にとって最高の季節になっています。
 写真は、満開になったわが家の花水木です。樹木全体が、紅色の花で覆われた感じです。この木は苗木のときから育て、10年以上かけ、今年になって初めてこのような素晴らしい姿を見せてくれるようになりました。ようやく成熟期に入ったようで、育てたあげた満足感で、その美しさもまた格別なものがあります。他の木の白い花も咲き始め、揃い踏みです。
 この花水木は、桜の花が終わると交代に花を咲かせ、我々を楽しませてくれます。その花びらと見える美しい部分が、実は顎というもので、花弁は中に小さく収まっている変わった花です。外来種でありながら、風土に溶け込み、最もポピュラーな木となり、街路樹に利用されたりして、いま、咲き誇っています。

「国家の品格」

2006-04-25 11:02:20 | Weblog

 最近、新書ブームだそうです。その中で、「国家の品格」という本が売れているということです。気付くのが、その書のネーミングのうまさです。その題名に、まず惹かれるのは、それだけ今の世に、品格というものが失われているということでしょうか。やはり上手い表現の「バカの壁」を売り上げで抜いたそうで、この度、読んでみました。
 さすがベストセラー書だけあり、内容もすぐれたものでした。香気溢れる武士道精神の復活を提唱し、西洋流の合理主義一辺倒の今の世相に対して一石を投ずるもので、情緒を大切にする日本の精神の大切さを主張しています。異論反論多いにありといった発言ですが、現代に重みを持つものとなっています。また、競争原理に基づく市場主義が、西欧流自由主義に基づくもので、政府の積極的な介入を容認するケインズ流の経済政策を主張するあたりが、この著作者が数学者でありながらも広い視野に立っての発言であり、再考を迫ってきます。
 新田次郎を父に持つという著者、藤原正彦氏による「国家の品格」の書は、忘れられかけたわが国の品格といったものを思い起こさせる画期的な提言となっています。


 

桜前線

2006-04-18 18:27:03 | Weblog
 山形にも桜前線がいよいよ到着したようです。時を合わせるように、上空を覆っていた寒気団も、今日抜けたといいます。こうなると一気に春の様相です。今年は、4月になっても、上空に寒気団が次々と襲ってきて、寒暖の差が激しく、私どもの体調もいまひとつ優れたものになりませんでした。この上空の気圧配置というものが、気候の全てを左右するということが現実となっている感じです。
 また、この時期は、花粉症の季節。今年は、この花粉も長引く寒気のせいか、小出しにきた感じでしたが、今日辺りがピークのようです。杉の花粉とクルマの排気ガスが融合して人間を襲ってくるという、この現代病は、我々を悩まし続けています。対策として、究極的には体質改善がベストと思われますが、小生、今年あたりその効果が現れているようです。まさに、日々花粉との戦いといったところでした。でも、毎年桜の花が咲く頃は、花粉症の季節の終わりの時です。
 このように暖かくなってくると、一気に桜も開花します。見頃は今週末とか。その後、花水木、モクレン、藤等々百花繚乱の季節を迎えます。まさにいのちが輝く、一番いい季節です。その美しい草花の紹介をして行ければと思っています。

春うらら

2006-03-22 18:28:41 | Weblog
 季節は確実に春です。彼岸も過ぎると、日差しが一気に強くなります。暖かさに誘われて、蔵王山の入り口の高台でクルマを走らせていると、とにかく眺めが素晴らしい。遠くに月山が珍しく、きれいな姿を見せていました。この山形を代表する山は、余程晴れていないと、なかなかその姿を現しません。今日は、春の陽光の下、久し振りに晴れ渡った感じです。
 しばらく蔵王山の麓を走ると、蔵王権現の鳥居があり、その間に、月山の山容がすっぽり入ったアングルを見つけ、捉えたのがこの一枚です。大鳥居が額縁となって月山を映し出しているようです。蔵王権現と霊山月の山が、山形市を挟んで対座している様子がわかり、山形の素晴らしいい自然が、よくわかる場面でありました。
             

合格発表

2006-03-08 17:18:36 | Weblog

 今日は、山形大学の入学試験の合格発表日です。朝11時に予定通り合格者の名簿が貼り出されました。悲喜こもごもの状況が、例年通り、見られました。ただ、このアナログ的な合格発表の光景も、年々人数が減り、以前のような活況がありません。ネットにより試験結果を知ることが出来るようになり、遠くの人は足を運ばなくなっているようで、この合格発表の掲示は、一種のセレモニーになっている様子でした。ラクビー部の学生達が、入部勧誘活動目的から、合格者と思われる人を胴上げして、場を盛り上げているのが印象に残ったくらいで、キャンパス内は至って静かなものでした。かつての合格発表伝達電報のアルバイト学生の活躍ぶりが懐かしく思われます。

文翔館

2006-02-19 10:48:30 | Weblog
 このところ暖かい日が、徐々に多くなり、春の訪れを微かに感じているところです。今年は、例年になく早く厳しい冬将軍の襲来で、もう寒い日そして雪は勘弁してくれといった感じです。やはり、節分そして2月の連休を過ぎると暖かさが違ってきます。昨年は、遅い冬で今頃は、逆に寒さが増していたくらいで辛かったのですが、今年は例年通りの推移で、この季節は、一日に付き一分間、日が長くなっており、確実に春は近づいているのが感じ取られます。自然の力は強く、あの大雪は何時しか、消えています。
 暖かさに誘われて、久しぶりに「文翔館」へ足を運びました。ここは旧山形県庁跡地で、今尚明治以来の威厳を保っている山形を象徴する文化財です。まだ辺りの風は冷たいものがありましたが、日差しは強く、市民の憩いの場が戻ってきている様子で、とても気持ちがいい午後の日でした。


モーツァルト

2006-01-30 09:38:25 | Weblog
 今年は、モーツァルトの生誕250周年を迎え、ブームが起きつつあると報じられています。記念の全集866曲を収めたCDセットが、25万円と高額ながら、売れ行きが好調だったり、そのほか関連のアルバム作品も大変な人気とか。又公演会は目白押し、そして、ゆかりの地オーストリアを訪ねる旅行者も増えているとのことです。
 この18世紀の稀代なる作曲家は、その墓地すら明らかでないほどの薄幸の生涯を送りながら世を去り、その遺した曲品群は今尚、我々を魅了し続けています。とめどなく楽想が次々と湧き出てきたという彼の曲はリフレインないのが特徴で、その短い生涯に数々の名曲を世に送り続けました。後にケッヘルという人が、番号をつけてようやく、整理しましたが、まだまだ未知の部分が残されているという神秘性があります。初期の作品は、明るくあまりにも美しく、希望に溢れる作品が多く見られ、現代では脳波を刺激するアルファ波ミュージックとして見直されています。最盛期は、珠玉の作品群で彩られ、後期は一転して、短調を使った陰鬱な曲が特徴で、一種宗教性を帯びてきます。とくに最後の交響曲「ジュピター」に見られる如く天空を舞う霊性が感じ取られる程です。モーツァルトの作品は、幅広く全て構成が無駄なく見事なもので、語り尽せるものではありません。もしもこの世に彼が存在しなかったなら、などと想うと、改めてその偉大さ浮かび上がってきます。
 

亀岡文殊 星祭り

2006-01-26 18:55:26 | Weblog

 高畠町にある亀岡文殊で、今年も1月25日に、例年通り、「星祭」が行われました。午前10時から中で読経が始まり、11時からいよいよ護摩壇に点火されました。荘厳の雰囲気の中、お祈りの響きと共に、祭りの火は燃え栄えていきました。
 本尊の文殊菩薩は、1千年以上の昔、伊勢の国から移され、長きに渡って信仰を集めてきました。日本三文殊の一つに数えられ、全国的にも知られる名刹です。その三文殊とは大和の安部(奈良県)、丹後の切戸(京都府)と共に、この出羽の亀岡を言い、東北の誉れ高き寺院です。幸福と知恵をお授け下さる本願ということで、今でも広域から、試験合格を願い、多数の受験生が押し寄せています。

白河の関

2006-01-13 17:36:45 | Weblog
 今回の小さな旅で、「白河の関」に立ち寄りました。今年は、異常気象で寒く、この地まで、雪景色でした。芭蕉も訪れたという和歌の名所で、「都をば霞と共にたちしかど、秋風が吹く白河の関」(能因法師)の歌で知られ、みちのく東北の玄関の象徴となっている所です。古代、蝦夷の南下を防ぐため設置されたとされ、維新の時代に、白河の北、一山百文、などと藩閥政府によって、東北が蔑められた際の象徴ともなっていました。何といった無骨な侮蔑の言葉だろうと、藩閥政治の無知、非開明性を思わざるを得ません。岩沼の地に、日本三稲荷とされる竹駒神社が地域振興を願って鎮座され、それに奥州藤原文明等に見られるように独自な発展を見せ、限りない可能性を秘めているのが東北の地です。そんな思いを馳せながら、宿泊地である郡山の奥座敷、「磐梯熱海温泉」に向かいました。そして、名湯「華の湯」でみちのくの温泉の素晴らしさを再確認して来ました。

白河ラーメン

2006-01-08 11:15:13 | Weblog
 噂の白河ラーメンにめぐり合えました。正月の休日を利用して南下し、福島県南部の白河市まで足を伸ばして、この評判の味を確かめてきました。この6万人ばかりの都市は、歴史の街でもあり、蕎麦も好評の麺所です。江戸の昔、寛永の改革で有名な松平定信を生んだ地でもあります。同県の名物、喜多方ラーメンに続けとばかりに、味の街として売り出し中です。その中で、代表格といわれる「とら食堂」に行きました。写真で見る如く、醤油味の正統派です。スープは見た目少々薄く見えますが、濃厚で、その隠し味が口一杯広がる感じで見事です。麺は、手打ちで太からず細からずで、スープの味が程よく絡みます。チャーシューも柔らかく、しっかりと味を染み込ませた本格派です。元来、醤油味のラーメンをうまく造り出すのは難しいといわれますが、さすがは老舗です。納得して帰ってきた次第でした。