↑図解説 : 上段の左から(1)Ma色相環(2)マンセル色相環(3)PCCS色相環(4)Ma色相環20色(5)赤の相違(日の丸・紅色・朱色・チャイニーズレッド)(6)東京都マーク
※(1)(2)(3)の色相環を見ると同じ色であるべきが違う色になっていますね。ここでの色表示が悪いです。 上の図の色は原画とかけ離れています。特に「Ma色相環」の青緑・青・青紫が。
【臨時挿入】 ―特許「カラーコンパス」とは―
「好みの色」や「合った色」というイメージの話を持ち出して説明します。
各個人それぞれに、その時々のその人の「好みの色」や「合った色」というものがあります。
「色の見え方」は、各人各様。もっと言えばその人の左右の眼でも、異なります。
それは眼を含めた脳の作用でして、ここに「心(心理)」が入って「色が見える」のです。
複雑かつ面白いのが「色」ですが、科学で、理論で、まとめるのが難儀な代物です。
イメージが介在するからです。イメージを包囲するには客観性とエビデンスが必要です。
攻略には、Ma色楽で難解の色を紐解き、使いやすくするためにシステム化した
特許「カラーコンパス」を用います。ここには科学・理論、そして脳・心が、入っています。
※「合った色」とは:「自分に似合った色」「気持ちにピッタリくる色」
№1【はじめに】
―このブログを読んで下さる方へ―
(常にこの No.1「はじめに」がトップに出て更新記事は「はじめに」の下に表示されます)
■「“カラーコンパス”って、なあに」
◆この「コンパス」は、(地図で)色を知るための羅針盤です。
“色を知る”ために色を比べる仕組みを用した羅針盤でして、まずは例で解説します。
容器の大小は、並べて見比べて、その大きさの違いを知ります。
これらは同じ大きさと思っていても、並べて見ると違っていたと言うことがありますね。
さらに微妙な差だと、同サイズと思って蓋をしようとしたときに、違う大きさだと気づくことがあます。
*色も、見比べないと分からないことが多々あり、そこがポイント!
容器は、見比べるためには、形状を揃える必用があります。
*色は、見比べるためには、基盤を設ける必要があります。
微妙な色の差までも比較出来ると、色の世界が飛躍します。
このカラーコンパスは色を「見比べる」や「微妙な色判別」を得意とします。
「カラーコンパス」は新アイデアと変換スタイルでもって、色の基盤を構築しました。
この基盤で各メーカーの色カードの軸を揃えることで、各社共通での色カード構成が可能に。
また、この基盤で色の概念が揃うのでカラーコミュニケーションがとりやすくなります。
さらに色を見比べつつ、色生成と色の相違理由を知ることが、カラーコンパスで出来ます。
そしてカラーコンパスは色彩理論に基づいているので、応用・活用が利き利用範囲が広い。
■【Ma色楽(エムエィしきがく)って、なあに】
― 「色を見極める“眼”そして“芽”」―
私は20代の撮影従事時代に、メイクアーチストの資格を取得し、そこから
メイク・スタイリスト、デザイナー、企画の仕事、そしてCM・CFに携わるなかで
「問題発生の根源に色彩がある」ことから、数校の大学で学びなおし‘勉学+研究’を経て
“カラーシステム開発”を開始。長年かけて「実用色彩“Ma色楽”」を樹立し
「MPCSカラーシステム」を考案、「カラーコンパス」を発明。特許取得をしました。
カラーコンパスの特許内容は「特許第5801915」を、ご覧下さい。
そこには、カラーコンパスの根幹(MPCS色体系の)「Ma色相環」が載っていませんので
ここに掲載し、「カラーコンパス」と併せて解説します。
※「Ma色楽」とは、色彩学・形態学・心理学を基に、「理論を踏まえた‘実用色彩’」をモットー
に色を楽しくラクに利用・活用する知恵や技を集約し‘色彩のバイブル’を目指したものです。
〈専門的かつ複雑な説明箇所は、理解しやすくするため口語文体の常体で書きます〉
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■【特許「カラーコンパス」とMa色相環】
上記左画(1)のように「Ma色相環」は、基本色が10色で赤のみ、2色がプラスされています。
図中の三つの赤を、レッドベア(赤い熊)と命名しました。熊の耳は赤紅と赤朱。
この赤三種がカラーコンパスの、第一の鍵。
基本の10色は「赤・橙・黄・黄緑・緑・青緑・青・青紫・紫・赤紫」
(呼びやすい・覚えやすい、色名にしました。頭に「5」を付記)
※マンセルと関わる重要な10の色名です。この詳細解説は後記(1)で。
【レッドベアの赤三種】
(カラーコンパスは「日本の国家規格であるJIS」を念頭に作成されています)
色は色名で表しますが我が国は(国家標準)国家規格の「JIS慣用色名(269色)と
JIS系統色名(350色)」が基準となります。双方の色名は優れていますが、これらには問題があります。
問題の詳細はいくらか、下記に書きますがその内容は「特許第5801915」で、お読み下さい。
「これらの問題解決を」と、誕生させたのがカラーコンパス。レッドベアはその起点になります。
【具体的な「赤」で説明】
・慣用色名の「チャイニーズレッド」は、欧米人が連想する中国的な赤。
JIS色彩規格:「あざやかな黄赤」←系統色名、「マンセル値:10R 6/15」。
・「ジャパニーズレッド」は欧米人が連想する日本的な赤だが、JIS慣用色名には
この色名は無い。「日の丸」の日章が日本の赤という説があるのでそれを
ジャパニーズレッド(日本の赤)とも考えられる。
・内閣府の「日の丸」記述によると
「日章は紅色。(JISの色彩規格では紅色は「あざやかな赤」3R 4/14)」
ここで疑問を持つ。日の丸の赤が「紅色」?(多くの人が紅色という認識はもたない・・・)
※上図の内閣府の国旗をご覧下さい。(PC上の色表現が適切ならば)紅色に思えないのでは?
どうやら紅色に対しての一般感覚(認識)に加え、JISの「赤」に不足があるようです。
[JISの「赤」の不足とカラーコンパス・三種の赤]
上図の下段中央(5)の3つの色票は、厳選して3色の違いが見える各色名の色をアップしたのですが
3つの色が、(私のパソコンでの見えと同様なら)色の相違が的確に見届けられないと思います。
(紅色は異なり、そしてあとの2色は差があるのにほとんど差が無い色に、なっていませんか)
つまり「3色の違いある赤をアップしてもその色たちが正確ではない見えになり、違いの程が不明」。
このように着実な色あいのものを出しても、とくにネット関係では表出されないことが
珍しくありません(印刷においても)。
そこでカラーコンパスを登場させると、どう違うか・・・目で色比較するとともに理論的に色の解説が
されるのです。伝達しやすい表現で。
※(日の丸の赤を比較させるには、他の3色と「同じ形・大きさ」にする必要がありますが)
「これらの赤をより正確に、表現・解説するにはどうすればいいか」が、すでに答があるのなら
るなら教えてほしいですが、無いならば「カラーコンパス」でMa地図の上に、比較したい赤4色を
置いて下さい。次に色の地図位置とその色情報を見て下さい。すんなり色が判ります。
Web上で色見本(色表出)が不適切な場合、Ma地図そのものか、あるいは色名に「1/2/3」の
数字でもって、簡便な色伝達が可能になります。
ここをもっと解説したいのですが、長くなりますのでしぶしぶ割愛します。
「特許第5801915」の、色表現のあたりをお読み下さい。
カラーコンパスの威力発揮の1つは、色表出(表現)の弱点をさらけ出すネット通販品等の
PC上での「色見本」を、より正確に伝えられることです。カラーコンパスは扱いやすい色伝達手段が
確立されているので「環境によらず見本色をネット上でも伝えやすくする」を、付け加えて
「JISの不足の赤」の話を進めます。
●「日の丸の日章は実際には金赤( 9R 5.5/14)が使われることもある」の、一文を発見。
では、これらの赤をまとめてみます。
①金赤(JISの色彩規格では「あざやかな黄赤」9R 5.5/14)
②紅色(JISの色彩規格では「あざやかな赤」3R 4/14)
③朱色(JISの色彩規格では「あざやかな黄みの赤」6R 5.5/14)
④チャイニーズレッド(JIS色彩規格では「あざやかな黄赤」10R 6/15)
●朱色は、神社・鳥居の「朱塗り」を日本の赤と称している記述がある故、追加しました。
されど日本では赤と朱色は、区別されています。日本人は「赤」群に敏感&シビアです。
[参考]米国のある大学で数カ国の生徒に赤群の色当てをさせたところ、全問正解したのは
日本人だけだったと、米国在住の友人が言っていました。
●上記の系統色名の「あざやかな黄赤」と「あざやかな黄みの赤」が
‘どう違うか’は、色彩を勉強した者でも悩ましい。系統色名というのは
誰にでも分かる表現ではないし、紛らわしく難しいし、あれこれ付け足しての長すぎる表現。
(他の色においては、もっともっと長い系統色名があり、まことに使いにくい)
慣用色名の、混乱と、曖昧さを解決すべく系統色名が、実用的にはイマイチ。
[レッドベアで、赤をカテゴリーで三種分けする]
‘純色の赤を真ん中に、左側に「赤+わずかな青み」の赤紅、右側に「赤+わずかな黄み」の赤朱
である’この「レッドベア」に、①~④の色を充てると、赤をはさんで紅色が左。金赤と朱色と
チャイニーズレッドが順に右。これらをカラーコンパスの地図に置くと、色の生成が自ずとあぶり出され、
黄みの分量の違いや青みがかった赤の違いが一目で分かる。さらにはカラーコンパス内の
「YBリンク」(第二の鍵)での色彩上、重要なカテゴリーも即、分かる。
そのうえ、このカラーコンパスの地図からそれぞれの赤の調和色や配色が導かれる。
無論この便利さは、赤に限らない。複数人で色を‘選ぶ・決める・微調整する・修正する’ときに
カラーコンパス内の簡単な色名および数字(主に1と2と3)を使って、スムーズに色の会議が出来る。
そのものの地図を全員で観ればもっと簡単に、しかも「色を的確に捕まえての色のニュアンス」までの
微妙な色合いにおよんだ討議もスムーズに出来る。
※日の丸の紅色でのJISの「赤のくくり」は、学術的な表現で、実用では呼び名が不足な赤と
いうことになるかと 赤は種類別に分けた方が混乱防止になり、使い勝手もいいことから
カラーコンパスの色相環は三種の赤表示にしました→赤三種の色相環で、赤だけでなく他の色でも
イメージや意味・意義や色感情も、合理的にそして効率よく話し合うことが出来るのです。
【カラーコンパスの「その他」の鍵】
第三の鍵は、カラーコンパスは「色相」と「トーン」の二属性表現です。
二属性を円盤ツールにて、(シンプルな)地図法式で、ほとんどの色を表現します。
*地図は緯度に、主に「1と2と3」の3つの数字でもってトーンを表示。(「4」は一部のみ)
これがMaトーンの大きな特長で、Maトーンの詳細解説は後記(2)で。経度には色相を表示。
第四の鍵は、プロに人気のPCCSに対応するように12色の色相環に対応します。
赤と橙の真ん中に「朱」、そして向かい側に「シアン」、この2色が加わります。
第五の鍵は、「フィルター機能」です。日常に便利な、黄み光線と青み光線を受けた色を
観ることが出来ます。(電球や蛍光灯での「色の見え」が変化する‘カラー シミュレーション’を)
第六の鍵は、多方面で使えるように変換が出来、またスタイルを変えることが出来ます。
例えば、医学用には(一部分の色相の)部分拡大でもって、目的に応じます。
そしてその最たるスタイルがあるのですが長くなりますので、ここではカットします。美容部門で、長年
望まれてきたスタイルです。肌の色・ヘアカラーにマッチさせるツールでその他の実践仕組みも有した
目玉ツールです。このように、要望があればそれに沿うようにカラーコンパスは作成ができます。
カラーコンパスは多方面に応用が利くことから、製品・広報・環境・建物・インテリア・教育・美容・
医学用等 のオーダーメイドでのスタイルが作成できるというわけです。
第七の鍵は、指定色に対しての「配色・調和色」が導かれるツールです。
※このようにいくつかの鍵があるうえに、企業や専門家だけではなく老若男女が日々使えるように、
仕組みおよび使い方を、簡単にしています。抜粋版を小学生たちが使っている事例があります。
赤三種には、それぞれの配色や調和色があります。赤の種類の取り違いをすると
不調和や違和感が他の色よりも赤は出やすいので、要注意です。
例えば(イチョウの葉に似た)東京都シンボルマーク(トップ画像(6)に掲載)の緑に合う赤があります。
調和色の赤の他、目的(目立つ・落ち着く・インパクト大など)に応じた赤をカラーコンパスで
見つけることが出来ます。さらには、合わない色を合うようにするヒントも入っています。
この他にも鍵がありますが、長くなりましたので最後に、「後記の説明」を書きます。
★★★字数制限のため、ここで前編と後編に分けます。この続きは下記に★★★