『変人偏屈列伝』

この人類の歴史の中で、
人並みはずれた燃える様な情熱を
その生涯に懸けた人たちがいました。

社会的制圧にも屈せず、
信念の炎を消す事無く、
己の信じた道を
ただひたすら真っ直ぐに突き進む彼らの姿には、
《勇気》と《希望》を感じ、熱い思いを抱いてしまいます。
その人たちの中には、
《栄光》という眩い光に包まれ、歴史に名前を残した偉人たちもいれば、
《栄光》の光を浴びる事無く、歴史の彼方に埋もれてしまった偉人たちもいます。
たとえ、それが決して認められる事が無くても
彼らの魂に宿っている《意識の炎》に心がザワメキ立つ僕がいます。

by G-Tools

『変人偏屈列伝』
原作・構成・作画/荒木飛呂彦
作画/鬼窪浩久

《人間讃歌》をテーマの礎にして、
描き続けるマンガ家荒木飛呂彦先生と
荒木先生の元アシスタントを務めた鬼窪浩久先生の作品です。
6つのエピソードが収録されており、
さまざまな変人偏屈な人々の人生がここにあります。

　　　◆史上最高！強打製造機
　　　　タイ・カッブ

　　　◆オリバー君を仕掛けた世紀の興行師
　　　　康 芳夫

　　　◆実在した究極の選択
　　　　腸チフスのメアリー

　　　◆未亡人が増築しつづけた謎の館
　　　　ウィンチェスター・ミステリー・ハウス

　　　◆誰も知らない兄弟
　　　　コリヤー兄弟

　　　◆エジソンを震えあがらせた大天才
　　　　二コラ・テスラ

この歴史の中に紛れも無く実在していた奇人たちの実話。
あえて付け加えておきますが、
ここに収録されている変人偏屈な人々は、
誰一人犯罪者ではありません。

己の生涯に情熱を燃やし、
《栄光》の光を浴びる事は無くとも
確かに《勝利》に抱かれている彼らの人生。
《希望》を与えてくれる存在。
その魂には、共鳴してしまいます。