「あなたは ばらの花びらをたべるのですか?」 その4-1の続きです。
4-1から先にお読み下さいませ。
◇ de rose と de roses についての、Tさま のご教示
①で rose が単数なのは、rose に具体性がない(概念にすぎない) ためで、" de rose " で形容的な用法になります。
つまり、「de+無冠詞名詞」は品質形容詞に相当すると思って下さい。
(例えば、affaire d'importance = affaire importante )
②の de roses と複数になっているのも、「特定」ではありません。むしろ不特定です。
不特定ではあるが、単に概念のみではなく、具体性があるということになります。
de roses というのは、de+des roses のことであり、バラにも様々な種類があることから複数形を使っているに過ぎません。ここが単数であることと複数であることには、大きな差はありません。
「特定の花びら(複数)」が「特定のバラ(複数)」に属しているということを表すなら、
les pétales des roses となるはずです(de+les roses)。
一般にはこういうときはde rose よりdes roses のほうを使いますね。
全体として② の場合は、「(バラにもいろいろあるが、そういった)バラの花びら(というもの)」にあたります。
(筆者感想)
なるほど…
①「de + 無冠詞名詞」は、形容詞的用法になるのですね。
② も、不特定なのですね。
『ベルばら』のこのシーンでは、確か季節は秋のはずなのに、さすが贅を凝らしたジャルジェ家の舞踏会、お庭にはバラが今は盛りと咲き乱れ、オスカル・フランソワもジェローデル中佐も、バラを手にしています。その “ バラたち ” roses なのかな?と思っておりましたが、もっと一般的なとらえだったようです。
それにしても、あの季節に、あれだけのバラをそろえるのは、さぞかしお金がかかったことでしょう。
ばあやがあの後、「お金」のことを心配する遠因はここに…?と、筆者は思ってしまったりもしております。
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