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長きグランドループとの戦いにも、ついに福音の日が・・・

2011-04-23 13:27:23 | Les Exterieurs
デジタルオーディオ機器を扱うなかでいつも問題となってきたのがグランドループでした。
耳慣れない人も多いかと思いますので、解説をしますが、その前に思い出話を。

忘れもしないあの日。私はまだ10代の若造でした。
うん万円で買ってきた音源をPCに繋いでみると、

ぶーーーーん

って音がするんです。

YAMA○さんに問い合わせたところ、敵の正体が分かりました。
その名をグランドループ、って言うらしいです。
(ループ上でノイズが乗るのは磁場の所為だったり、だったりするんだって)

そしてそこに長い戦いの日々の幕が開いたのでした。【図1】


まず最初にとった対策は、MDプレイヤーを使ったやりかたでしたね。
光ファイバーを介した接続にして、ループを解除しちゃうって発想です。【図2】

非常に有効な方法なのですが、

1) モジュールごとにopticに対応するポータブル機器が必要。
2) モジュールあるいはミキサーがopticに対応していることが必要。
3) 音質が劣化してない自信があんまりない。
4) 起動時/終了時に操作するスイッチが増える。←これが結構面倒。

っていった具合で、あんまり快適とは言いがたいんですね。
機器の組み合わせによっては2)を回避するためにポータブル機器を2つ使う必要がある場合もありえます。

さて、そんな具合で涙ぐましい努力が繰り広げられてきた訳ですが、
実はこの方法でもループ回路によるノイズは完全には防止できないのです。

機器は電源と接続する必要があります。
普通の機器はコンセントに差し込むと、自動的にアースが取られるように設計されています。
電源サイドでのループノイズが機器からオーディオ出力として出力されるか、
つまり、実際にノイズが聞こえるかは機器次第ですが、場合によってはかなり大きいノイズになります。【図3】

実は、こんなとき非常に便利なツールがあったのです。
その名はUSBアイソレータ。

http://strawberry-linux.com/catalog/items?code=15043

USB端子を絶縁しながら信号だけやりとりできるようになるので、
ループノイズの悩みは完全に解消できる訳です。【図4】

※USBから電源を得てる機器はものによって起動しないようです。
※別売りのケーブルで電源を得られるようになってはいます。

いやー。素晴らしいね。

という訳で宣伝(?)でした。



http://eetimes.jp/article/23041

比較的新しくてhotな技術みたいですね。


== P S ==
私が使ってるのは上の通りお手ごろなものだけど、

http://av.watch.impress.co.jp/docs/news/20110415_440016.html

こんな高級品も販売されてます。

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