モモの京都・祭事日記

2010/4/~2011/3の京都日記を記載。
観光情報サイトと言うより、自分の記録帳です。

7月25日

2010年07月25日 | 7月
5/1~8/末   貴船川床開き…【貴船】
7/1~7/中旬  嵐山の鵜飼…【嵐山通船】
7/1~7/31  祇園祭…【八坂神社】
7/10~8/1  観蓮会…【法金剛院】
7/23~7/26 御手洗祭…【下鴨神社】
7/23~7/25 陶器まつり…【清水焼団地】
7/24~7/25 本宮祭…【伏見稲荷神社】
7/24~7/25 経蔵虫払い…【妙蓮寺】
7/25      寺宝虫払い…【真如堂】
7/25      北野天満宮の市…【北野天満宮】
7/25      カボチャ供養…【安楽寺】
7/25      弁天祭…【長建寺】
7/25      天満宮祭…【藤森神社】
7/25      狂言奉納…【八坂神社能舞台】13:00

【真如堂】→【安楽寺】→【岡崎神社】

お寺が所有する宝物を、虫干しのために広げて一般公開する行事が【真如堂】で行われる。。
やれやれ、一度来たはずなのに道に迷う。
前回はどうやって来たんだったか…。4/5の記事を見ても定かではない。
とにかく、お寺の東側を南北に通る白川通から入ろうと自転車を走らせる。今日も暑い。
すると『真如堂→』と書かれた、公式の看板を発見。行ってみると…。

思いがけず、涼しげなところへ出た。
小さな川が流れていて、その左側には自転車一台がギリギリ通れる幅の道が(途中広がっている部分もあるので、行き交うのは可能。
右側に、車も通れるほどの道があった。普通はあちらを行くのだな。でもこちらの方が断然涼しい。
で、この道を過ぎると、再び「↑真如堂」の看板があるのだが、これがもう……。
見るからに、「すんごい坂」なのである。
いや、一度来ているから、【真如堂】が小高い山の上にあるのは知っている。
でも、この傾斜はなんだ!(驚き過ぎて写真が撮れず。ご想像にお任せする。でも、想像より遥かに険しい坂だと思う)
いくらなんでもこれは行けん、とやりすごし、あれよあれよというまに東西に走る丸太町通に出てしまった。
もお、どこよっ! と汗を流しつつ適当に北上、なんかお豆腐屋さん通りみたいな曲がりくねった不思議な道を通って(結局坂だった)前方に見えたのが、【宗忠神社】!
おお!! この目の前が【真如堂】だったハズ!
喜び勇んで、ようやく到着。ああ疲れた。

寺宝虫払い…【真如堂】


新緑の美しい季節。

虫干しは、写真のお堂の中で行われている。
右手に仮設テントがあり、そこで代金を支払う。400円。
大きな荷物や傘などはここに預ける。もちろん、撮影は禁止。

中に入って、もう溜め息。
緩やかな風に乗り、天井から吊るされた巻物が広がって、ゆらゆら動いている。
その数たるや……いくつ?(200点らしい)
あまたの美術品が、美術館や博物館とはまるで異なり触れられるほどの近くで見られるのである。
もちろん触れてはならない。でも、暖簾のように垂れ下がる品々の、下をくぐっては先に進み、
足元に置かれた巻物の由緒書きが書かれた箱を踏まないように心掛けるなんて経験、出来ないぞ。
もう、とにかく近いのである。
見たことのある、家康や信長さん達の肖像画とか、歴代貫主の絵(時代が近くなるにつれ、顔がやけにリアルになって怖い/笑)、
阿弥陀如来、極楽絵、ま~さまざま。
それらが自由に風に揺れている!

是非とも写真を撮りたかったが…。無理。
公式サイトの写真だと、机に広がっている絵巻物だけで、これはこれで大変良かったのだが雰囲気が違う~~!
他にも色んな情報サイトに写真載っかってるけど、たゆたう巻物とは程遠い。ううむ残念。

↑で言ったように、机の上に広げられた絵巻物は『真如堂縁起絵巻』
竹竿で場面を示しながら、お坊さんが説明してくれる。

この絵巻は写本。原本は博物館に納められていて、特別展などがあった時にしか見られない。
お寺が建った経緯から始まって上中下の三巻で纏まっている。
その下巻!
この話は、以前こちらを訪れた時と、京都の案内本で読んだので知っていたが、本物を見られるとは~(写本だが)
下巻の始まりに、なんと安倍晴明さんが居るのだ。
晴明さん好きの私にゃドキドキのお話だ。

晴明さんがある日突然死んでしまった。
閻魔さんの所で沙汰を受ける晴明さんの前に、かねてより大切にお祈りしていた不動明王さんが出て来て、
「この人は生きながらえさせると世の中の役に立つので、どうぞ生き返らせて下さい」とお願いした。
閻魔さんの前には、生前の行いが映し出される大きな鏡がある。
これを見て地獄か極楽かを決めるのだが、晴明さんは言った通り、人の為になる行いをするから、生き返らせてあげたそうな。
その時閻魔さんから晴明さんに渡されたのが、ひとつのハンコ。
ハンコを額に捺すと、捺された人はただそれだけで極楽行きが決定される、まさに通行手形なのである。
これを人々に広げた晴明さんが、その後本当に亡くなった時に【真如堂】に納められたとか……。

さてさてそのハンコ、驚くことに現代にも伝わり現存している!
そのハンコを捺して頂けるのも、一年でこの日のみッ!
お堂を見ると、やっているではないか~っ。
その縁起絵巻の説明をしている左手奥で、お坊さんがお経をあげてからハンコをっ! おおあれだっ。
意外にも並んでいる人は少なくて。私が並んだ時には、前には2人しかいなかった。
例のハンコ。
それは、こぶしより一回り大きいくらいのもので、衣に包まれていた…。中が見たい…。とても見たい。
ハンコなので、底面が平ら。そこを額の上辺りに当ててお経を唱えて頂く。
いやあ(笑)この時汗ダッラダラだったんだよね。衣に染みてないかしら…。
頭をそっと支えて下さったお坊さんのお手てにも、私の汗ついてないかしら…。最悪…。
だって…。荷物預ける所で、タオルを取りだすの忘れちゃったんだもの! 仕方ないっしょ!
かくして千年の時を経て受け継がれるハンコを包んだ衣には、きっちり私の汗が染み入ったのだった…かは不明。

あ、ちなみにこれは別途500円かかる。
ハンコを捺して貰うのが500円、と言うより、その後授けて貰えるハンコを捺した御札代。


赤い紙を読むと、ちょっとドキッとする。
「故人の棺に入れるもよし」
こう生々しく書かれると、ちょっとね。
額にハンコを受けたら、極楽まっしぐらな訳だから、この紙は他人にあげてもいいのかしら。
それとも私が死んだ時に棺に入れて貰った方がいいのかしら。二重効果?


さてさて長くなってしまった。
続いては【安楽寺】だ。こちらも一度来たことがあるので、あんまり迷わなかった。あんまり。
途中二回ほど道を訊かれた。ひとりは【真如堂】へ行かれる御夫婦で、あの酷い坂道の手前だった。
ほら~「この坂を本当に登るのだろうか」って思うもの~。

【安楽寺】までも、これも劣らずひっどい坂。まー山だから仕方ない。
場所は、【銀閣寺】の少し南側。春には鮮やかに咲き誇った桜並木・哲学の道を横切る。
お寺の前の通りには、既に人が結構いらはる。
地元の人も多いが、やはり観光客の人もいるみたい。


カボチャ供養…【安楽寺】

この日は入場料400円を支払うと、そこにカボチャを頂ける券がついてくる。

お堂にあがりお参りを済ませ、奥のお部屋に入ると…。

ひょ~凄い人!
案内は特にないので、食べ終えた人が立ちあがったらすかさず席を取りにゆく。
回転が速いのですぐに座ることが出来た。
券を渡すと、お茶とカボチャが運ばれて来て。

【安楽寺】のある場所のまさに裏手が「鹿ヶ谷(ししがだに)」という山で、ここで採れたカボチャを頂けるのである。
このカボチャは、リノレン酸が西洋カボチャの7倍(!)もあるそうで、成人病予防に最適なお野菜なんだそうな。
中風にならないようにとの祈願行事なのだ。

煮たカボチャなんて、一人暮らししていると食べないから、とてもありがたい。美味しい!

この場所がなんとも賑やかかつ穏やかで、カボチャを運んでいる子供さんが可愛らしくてきぱきしているし、
暑そうな顔をして一生懸命動き回っている女性に、おばあちゃんが団扇であおいでやったりしていて、良かったなぁ。


こちらでも虫払いでもしているのだろうか…。
前回来た時はなかったのだが、本堂に入ってもうビックリビックリ。
こんなところに「九相図」があるなんてもう、誰が予想しようか。

「九相(くそう)図」と言うのは、平安時代の檀林皇后もしくは小野小町が死んでから腐敗、
更にはされこうべとなってゆく姿を絵にしたもの。
これがすんげぇグロテスク。
私が通っていた大学の授業で、スクリンいっぱいに映し出されたのを見て気分が悪くなった学生もいたらしい。
とみ新蔵さんという人のブログに載っている(こちら)が、グロいのが苦手な人は見ない方がよい。
大学で講師の先生が言っていたけど、これを医学的に見ても大変精密で正確なんだそうな。

その絵がいきなりあるもんだから、驚いたさ~。まじまじ見てもうた。

字が多くなってしまったので、ここからは写真をいっぱい。
お堂から出て左側、小高い岡へ向かう途中にあのカボチャを料理している人々の姿をキャッチ。

建物の奥には……、

手拭いを巻いて、お鍋からお皿へカボチャを分け入れている。


そして外で大量のカボチャを煮ているようす。

この暑い中で……。本当にありがたいことですね。



【岡崎神社】
通りかかったので。

本殿の横に掛っているのは、うさぎさんの提灯。



平安京遷都の時、この神社が建設されたのだが、その頃ここら一帯はうさぎの住処であったらしい。
ゆえに氏神さんの遣いと伝わる。
ここは500円のおみくじを買うと、陶器のうさぎの人形がついてくる。とても愛くるしい。

本殿から右、うさぎさんの像のある絵馬殿。

ツルツルの材質。これに水を掛ける。
あとで知ったのだが、これは子授けうさぎ像であるそうな。そうとも知らず水を掛けてしまった…(汗)

ここには立派な能楽堂が。ここで狂言やることもあるんだろうか♪


そして、面白い建設物。これは一体何?


パッと見、雅楽を行う舞台に見えるが、そにしては狭い。
でもまあ、舞うのではなく、ここに座って奏でるだけなら出来ないこともなかろうが。謎。
ちなみに手前にあるみっつの穴は、古いお札などを入れる所。決してゴミなど捨てないように!

そんなに広い神社ではないのだが、見る場所が色々ある。
境内にある稲荷社。鳥居が、木でも鉄でもなく……。何だ?
ザラザラしてる。あまり見たことのない質だ。色も朱色と言うよりもう赤。




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