今年のインド映画イチオシ作品『バーフバリ 伝説誕生』公開まで、2ヶ月を切りました。そろそろ本腰を入れてご紹介しておこうと思います。まずはデータをどうぞ。
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『バーフバリ 伝説誕生』 公式サイト
2015年/インド/テルグ語/138分/原題:Baahubali: The Beginning
監督:S.S.ラージャマウリ
主演:プラバース、ラーナー・ダッグバーティ、アヌシュカ・シェッティ、タマンナー、ラムヤ・クリシュナ、ナーサル、サティヤラージ
配給:ツイン
宣伝:フリーマン・オフィス
※4月8日(土)より新宿ピカデリー、なんばパークスシネマほかロードショー
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物語は、大きな河の岸辺にある洞窟から、高貴な女性(ラムD.ヤ・クリシュナ)が赤ん坊を抱えて出てくるところから始まります。彼女は迫る追っ手の兵士2人を殺害すると、もう逃げ場がないと悟ったのか、「神よ、マヘーンドラ・バーフバリを生かし給え」と叫び赤ん坊を抱えて河の中へ。赤ん坊が河を流されているのを見つけたのは、近くに住むサンガ(ローヒニ)夫妻とその配下の人々でした。こうしてサンガに助けられた赤ん坊はシヴドゥと名付けられて成長しますが、彼はいつも村はずれの大きな滝の所にやってきては、その上にある世界を想像するのでした。やがて、シヴドゥは滝を登ろうとし始めます。大人になったなったシヴドゥ(プラバース)は滝から落ちてきた仮面にも魅せられ、ある日ついに滝の上に登ることに成功します。彼を滝の上まで導いてくれたのは、仮面とそっくりの美女(タマンナー)の幻でした。ところが、現実に会ったその美女アヴァンティカは、暴君バラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)が統治するマヒーシュマティ王国に反旗を翻し、今は亡き前王アマレーンドラ・バーフバリの妃で、王宮に囚われているデーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)を救い出そうとする一味の女戦士でした...。
王国ものの常として、人間関係が複雑です。ということで、上のような家系図を作ってみました。登場人物の名前の表記は、前述のストーリーも含め、実際の映画の字幕とは音引きが異なっている場合がありますが、悪しからずご了承下さい。私は「音引きは落としてもOK派」なんですが、「マヘーンドラ」と「アマレーンドラ」は字幕がどうなっていたかチェックするのを忘れました。なお、家系図では( )内の出演者名のうち、シヴァガミが「ラムヤ・クリシュナン」となっていますが、テルグ語では「ラムヤ・クリシュナ」と表記するのだそうです。「クリシュナン」はタミル語表記ですね。上の家系図を写真で確認してみましょう。
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左から、ビッジャラデーヴァ(ナーサル)と息子で現国王であるバラーラデーヴァ(ラーナー・ダッグバーティ)、そしてさらにその息子のバドラ(アディヴィ・シェーシュ)です。写真だとわかりにくいですが、ビッジャラデーヴァは左手が奇妙に小さいという身体障害があるのです。ネットの解説では、ビッジャラデーヴァの弟ヴィクラマデ-ヴァが王国を継承するも、彼は妊娠している妃を残して亡くなり、妃もまた、赤ん坊のアマレーンドラ・バーフバリを産み落としてすぐに亡くなる、と書かれています。その後、ビッジャラデーヴァの妃であるシヴァガミ(ラムヤ・クリシュナ)が少し前に生まれた自分の息子バラーラデーヴァと共にアマレーンドラ・バーフバリを育てていくのですが、そちらの正義側(?)の人々も写真で見てもらいましょう。シヴァガミ、アマレーンドラ・バーフバリ(プラバース)、そしてその妃デーヴァセーナ(アヌシュカ・シェッティ)です。
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さらに、もう1人の重要人物となるのが、衛士隊長のカッタッパ(サティヤラージ)です。身分は「奴隷」だとカッタッパ自身が言うのですが、『バーフバリ 伝説誕生』ではまだ彼の全容は解明されていません。ただ、現国王のバラーラデーヴァに仕えつつも、囚われの王妃デーヴァセーナに忠誠を誓っている、という描写により、複雑な背景があることが臭わせてあります。サティヤラージは、『チェンナイ・エクスプレス』(2013)のディーピカー・パードゥコーン扮するミーナの父親役でボリウッド映画ファンの皆様にもお馴染みですが、のちほどまた詳しくご紹介する予定です。全編に謎と伏線が張り巡らされ、ある大河物語の引用もほの見えて、重厚なストーリーが展開する『バーフバリ 伝説誕生』。『あなたがいてこそ』(2010)や『マッキー』(2012)のS.S.ラージャマウリ監督が、さらにパワーアップして戻って来ました。予告編を付けておきますので、しばしその素晴らしさに浸って下さい。
「バーフバリ 伝説誕生」予告編
では、このあともぼちぼちと、『バーフバリ 伝説誕生』の素晴らしさをお伝えしていきますのでお楽しみに。