〜かたることばが歌になる風になる〜

リハーサルをした父の分骨

今年3月に実家の父の一周忌を終えたが、父の喉仏のお骨は実家の仏壇にまだ置いたままだった。
関東では人が亡くなり火葬して拾ったお骨は、お骨全部をお墓に納骨するのだそうだが、関西ではお骨の一部をお墓に入れて、喉仏の骨はそのお家の宗派の総本山に納骨するのが習わしなのだそうだ。
真言宗の主人のうちは、お母さんもお父さんも高野山総本山の金剛峰寺に納骨した。
高野山へは我が家は比較的近い。

私の実家の天台宗は比叡山延暦寺に納骨(分骨)せねばならないが、高齢の母を電車等で連れて行けないし、自分が運転して行くのもちょっとしんどいので、宗派のいかんを問わず納骨(分骨)できる大阪の四天王寺にお願いすることにした。
最近お墓の土地や場所、お墓のあり方について考えねばならないご時世になってきているようだ。3代過ぎるとお墓は無縁仏になるとか。自分たちもお墓は要らないと思ったりする。

9日の日、晴れ渡って少し暑い中をナビを頼りに無事お寺についた。広いお寺の境内ではいろんな人がそれぞれの事情でお参りにきているようだった。

写真をお借りした。




分骨の受付は予約なしにお寺に来て「六時堂」というところで、分骨に必要な書類等を持参して提出すると、係りの方が手続きしてくれる。

よそからお借りした「六時堂」写真

左の方に受付の部屋がある。
8畳程度のスペースの正面に3箇所だったか係りの人がいて受け付けてくれる。

前の初老の男性は奥さんの遺骨のようだった。その人と係りの人との会話の『火葬許可証』のことばにハッと、家のホワイトボードに封筒に入れたものを貼り付けたままだとその時になって思い出した。
人が亡くなって葬儀をし火葬する時に役所で発行してくれるものだが、葬儀の時手続きで斎場に渡してしまう。今回再発行してもらったものだった。
高齢の母に、お骨、自分の認めの印鑑、そして費用のお金、父の戒名は私も書き留めていたが、母に何度もわすれないようにと念を押していて自分が忘れていたのだ。

四天王寺の駐車場への行き方と、Googleで周辺の写真も見た。高速はどのコースにするか迷っていたが、やはり一番近いところ『夕陽丘』のインターで降りることにした。それで思いの外わかりやすく早く到着したのに…
火葬許可証がなかったら受け付けられないとのことで、バカみたいに2分ほどで席を立たねばならなかった。
主人が「僕が忘れてたらどやされていた(笑)」と言うと妹も苦笑。何してんねんというとこだろう。
「今日はリハーサルや、下見に来たんや」と慰めてくれた。

インターから走ってきた松屋町筋(関西ではまっちゃまちすじという)の「四天王寺交差点」に来ると前方に聳える、日本で現存の一番高い『ビル』・「あべのハルカス」が見えた。


私は春に、先輩のところの合唱団のみんなと60階の展望フロアまで昇ったが、この日近鉄百貨店の2階の展望チケット当日券売り場は、何時間か待ちで何列にもなって人が並んでいた。
その割には「ハルカス」はそれほど人気がなくて、あまり集客できていないようだと後日友人が話していた。

百貨店の13階のレストラン、「KYK」というトンカツ屋で定食を頂いた。
深夜に流れる調子っぱずれの「KYK~(このあたりで音程が上ずる) KYK~(〃)ト ン カ ツ KYK!」というCMの女性3人ぐらいのコーラスを最近テレビで聞かなくなって久しい。

妹は大阪の大学の薬学部卒業後、結婚するまでこの近くで仕事をしていたことがある。

大阪の下町というには天王寺界隈はちょっとゴミゴミした独特な風情のある町中で、昼間からお酒くさいフラフラしたおっちゃんが歩いているような所だったが、あれから30年以上も経ってハルカスができて、道路も綺麗で広く大きくなったと驚きながら見ていた。

図らずも下見になってしまった日の二日後、再度訪れて分骨は受け付けて頂いた。
父の戒名が書かれた塔婆が大きな祭壇に祀られ、うちの家族のみで3人のお坊様に読経して頂いた。
合祀ということで、何家族か一緒の読経か個人だけでかによって当然費用が変わる。
お寺だって経営なのだから。

受付後納骨堂で仮安置して、10月26日「納骨総祭塔」に埋葬し、合同の回向法要が行われるので参列することになる。

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活動を終了した「女声合唱団風」のこと、「コーラス花座」のこと、韓国ドラマ、中国ドラマなど色々。

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