若いうちの苦労は買ってでもしろ
一般的にはもうこの言葉、流行らないですかね~
私的には「若いうちの冒険は買ってでもしろ」かなぁ
20歳で実家を離れてイタリア料理の修業をしに東京に行ったというのは、今思えばかなりの冒険でした
その時のイタリア料理の店長は12年間イタリアに住んでいた、とても変わった人なのでした
変わった人
私は自分を普通だと思っていたし、田舎から出てきて東京の忙しさに圧倒されていたから そう思っていました
その店には韓国からの留学生がいて、かなり態度が悪い。というか日本人が嫌いなようでした
若い私は変わった人だと思ったのでした
みんな変わってる
だって竹島の事なんて それこそ その時知ったというのに、「だから日本人は・・・」みたいな事言うし、侵略戦争だのなんだのかんだの こちらとしては気にしていなかった事をずっと洗い場で話していた
変わった人達
嫌いになりそうだった
そんなある日のまかないの時、店長がガバッと立ち上がってこう言ったのです
「でさぁおまえらさぁ歴史は歴史で俺もお前らの事知りたくて本を何冊か読んだんだけどさぁ今ここでこうやって同じまかない食べてる俺らのどこが違うっていうんだよ教えてくれよ」
むちゃくちゃショックでした
そのず~~~と後で気がついたのです
店長は変わっている人ではなくて、自分に正直な人なのだと
そして、誰よりも誠実なのだ
留学生の方々も じつはとっても良い人たちでした
人と人とが向き合えば誰でも良い点悪い点が見えてくる
毎回毎回うまくはいかないけど、私も店長のように正直に誠実になれてきているのだろうか
それからというもの、人の見方が変わりました
噂や憶測ではなく自分が感じた その人 をどう思うのか
分類するのではなくて 人と人として 話しをしているのか
でも意外に難しいのです
かっこいい大人になりたい
若い子に良い意味でショックを与えれるような大人になりたいと思ったのでした
シリアス編次回はいつか