知多半島 海辺の自然                    


知多半島の「海辺の生きもの」と「残したい自然景観」               
     

ワカメ採りと海草類の同定

2011-03-30 09:17:30 | 常滑市 大野
 3月11日(金)14:46 東日本大震災発生から19日が過ぎて、災害や死傷者の規模が終息の方向を示し始めていますが不安は未だ続いています。一日でも早く復興に向けた槌音が始まることを祈念致しております。
 3月末にもなると大野海岸にはアナアオサやワカメ等の海藻が沢山漂着し、砂浜を覆うようになります。見慣れた海藻ですが種名を確認すべくネットや図鑑を調べても、形態が多様で中々同定できないものも漂着します。イギス科のものらしき海藻を近接撮影しましたので紹介します。


聖崎海岸のマガキ岩礁とカヤモノリ絨毯

2011-03-10 11:57:11 | 南知多町 大井
 大井・聖崎公園は河津桜が見頃を迎え観光客で賑わっています。干潮を見計らって上陸弘法大師像が立つ岩礁まで降り立ちました。像の足下の岩礁にはクロフジツボが群生しています。周辺では地元漁協の婦人達がマガキを網や籠に一杯採集していました。





 海水が引いた岩場でカヤモノリが絨毯のように広がる景色は圧巻です。


 他の海藻類はまだ目立ちませんが数種類を探して撮影しました。
(アナアオサ、ワカメ、シワノカワ、テングサ、イロロ 等)



 付着動物のスガイ群生、クロフジツボを覆うダイダイイソカイメン

片名 蛭子海岸

2011-03-09 17:15:17 | 南知多町 片名
 南知多町片名の蛭子海岸は聖崎海岸から北へ徒歩15分、丘の上のリゾートマンションの足下に位置する岩礁海岸です。山頂にはウバメガシが群生し所々にトベラも混じる植生です。山肌は師崎層群(約1600万年前)の地層が露出し砂岩、泥岩が層をなしています。落石に含まれる貝類・甲殻類の化石から、かつてこの地が水深200m程の海底であったことをうかがわせます。



 小春日和の岩礁海岸は新緑のアオサで覆われ、天空にはトビが飛び交い、隣接する片名川にはアオサギやコサギが群れて春間近を感じさせます。


 落石が入り混じる砂浜の海岸植物 (ツルナ、ハマダイコン、ハマナデシコ)


 波打ち際の海藻 (イロロ、フクロノリ、カヤモノリ)


岩場の付着動物
(タテジマイソギンチャク、ヨロイイソギンチャク、ヒザラガイ、タマキビ 等)



春先の砂浜の漂着生物

2011-03-04 09:13:48 | 常滑市 大野
 今年はワカメの漂着が少なく、砂浜でワカメ採集をしている人をあまり見かけない。それでも漂着する海草類を数種類集めることができます。最も多く漂着している海藻はアカモクですがホンダワラ、フクロノリ等も見つかります。波打ち際では時々衰弱したカニも打ち上げられていることがあり、先日はタイワンガザミ、イシガニを見ることが出来ました。

海岸景観、アカモク(気泡)


ホンダワラ(気泡)、フクロノリ


タイワンガザミ(♀)、タイワンガザミ(♂)


タイワンガザミ(♂)、イシガニ(♀)