お相手は8才の黒ラブ。肺癌で大学の病院に掛かっていて、こないだ癌の摘出手術が成功していたはずの子だったんですが。つい先日も術後の検診で病院に来ていて元気な姿を見ていただけに、なんだか知り合いが亡くなったような感じです。
だけど、こうして剖検台の上で会うと、感傷的な気持ちがほとんど消えてしまうのは不思議なもので、これが『慣れ』なのかなって気がします。ただ学究的に犬の体を調べられるということは学者としてはとても大事なことだとは思いますが、患者さんの気持ちを全く理解できなくなってしまっては動物の命を預かる立場としてかなり失格です。卒業まで約半年、勉強だけじゃなくそういう大事なことも忘れないよう頑張りたいと思います。
ちなみに、剖検した様子では腎臓が異常な形に大きくなっていたり、所々のリンパ節が腫れていたりで、どうやら癌の転移があったのではと思われます。癌は怖いですね。
「ガン、怖ぇ~~」