
百合姫コミックス。
黒柾志西さんの単行本です。
帯コメントには、
「この世界に、私と貴女ふたりだけなら。」
とのこと。
黒柾志西さんの作品は初めてですが、
描かれる女の子に特徴のある方ですねー。勿論良い意味です。
百合作品は、割とふわっとした絵柄や、線が細く繊細な絵柄が多かったりする印象があるけど、
黒柾志西さんの描かれる女の子は髪と目に特徴があって良いですねー、好みです。
さて、基本的に百合成分高めの短編集です。
帯に「姉妹百合分、なにげに多めです」なんて書かれている通り、
姉妹百合成分も多目です。が、基本的に百合成分は多目です(笑)
Little
Water Garden

外人のような外見から何かと珍しがられる緋月ひめと、ぶっきらぼうな印象のある刻丘泉。
皆と同じように特別扱いをしない泉の事を、特別扱いに想うひめ。
良いですねー、こういうの。心が温まります。
こっそりと傷痕を泉にだけ見せてくれるひめが良いですねー。
カラーページの二人の絡みも妙にエロくて良い!
間接的な間接キス(笑)的な感じでしょうか。
ひまわり咲いた

可愛らしい双子の姉妹ですが、どちらも百合カップルになるという・・・!
素直に心を開く事が出来ない姉と、そんな姉のために一肌脱いだ妹。
美しい姉妹愛ですね。「ふたり、空の下」では、そんな妹・なずなのエピソードですが、
こちらも読んでて思わず微笑ましくなってしまうような作品。
まさしく「いちばん近くて、とおいふたり」というテーマにぴったりですねー。
そんな二人のこんな日常

いきなり何かと思いましたが、
ひたむきな理緒がなんとも可愛くて・・・!
純粋な女の子による百合愛、良いじゃないですかー、ニヤニヤしてしまいます。
さぁ、俺にも思いっきり胸をつかませて!
幼馴染と呼ばないで!

4話に及ぶだけあって、なかなか複雑に絡み合うそれぞれの想い。
最初は凛と桜のほのぼのなお話かと思っていたけど、
最後にはグッと切ない展開になってビックリ!
でも、結局最後には、皆がくっつく、ある意味ハーレムエンドになりそうで、
そんな皆の後日談が読んでみたいような気もします・・・!
いちばん近くて、とおいふたり

あぁもう、この藍ちゃんの可愛さを何と表現すれば良いのか!!
先生でもあり、姉でもある姉を、風紀委員でもあり、妹である藍が取り締まる。
他の女の子との関係を持つ姉を、風紀委員という職責を武器に、取り締まろうとする藍。
昔から、遠く片想いで見つめる事しか出来なかった藍の切ない想いを
不器用に、公私混同しながらも(笑)ぶつけている様が、なんとも可愛らしくて良いですねー。
こんな可愛い妹が欲しいっ!
と言う訳で、全編に渡って百合成分の非常に濃い作品です。
切なさあり、ラブラブあり、ニヤニヤありで、満足度も高いです。
百合作品が好きな人には問答無用でオススメしたい作品です!!
いちばん近くて、とおいふたり (IDコミックス 百合姫コミックス)
posted with amazlet at 11.12.20
黒柾 志西 一迅社 (2011-12-17)