荷物

　息子がおやつをネットで頼んだらしい。宅配の人が来て「ピンポーン」インターホンが鳴る。２匹が慌てて玄関へ『君たちは受け取れないでしょ』と思いながら「どいてください」と２匹をかき分け外に出る。
　大きな荷物を抱えた宅配の人が「お間違えないですか？」と宛名を見せたその時宅配の車が動き出すΣ(ﾟДﾟ)「車動いてますよ！」「えっ」『ポーン』と荷物を投げ車に走る『投げなくても…』と思いながら自分で拾う…宅配の人は何とかぶつかる前に車を止め戻って来る。「すみません、ハンドブレーキ引いてなくて…」「ハハ」笑うしかない。認め印を押して家に入る。
　家に入ると２匹が玄関できれいに並んで待っている。とりあえずリビングまで荷物を運び降ろすと、早速チェック匂いをかぎ上に乗る。「なんだろうね？」２匹をどけて品名を見ると『ポテトチップ』と書いてある。『だから軽いんだ』と座ると２匹がまた段ボールの上に乗っている。
　「ポテトチップだから箱が壊れたら怒られるよ？それでなくても投げられた後なんだから」「ンギャー」となんか抗議を受ける。この時の顔が何とも言えない『邪悪』顔をしてる(笑)あんまりにもいつものかわいい２匹とかけ離れた、目つきの悪い『邪悪顔』なので写真を撮って息子に『この箱は頂いた。返してほしくばおやつを持ってこい』とメールしてしまうくらい『邪悪』だった(笑)
　その後もしばらく上から匂いだり『ホリホリ』したりと段ボールで遊んでいた。とうとう「ンギャオン」と開かなので文句を言ってから優しい声で「ニャワン」と開けてくれと催促。匂いはしないはずなのできっと箱に入りたいだけなのだろうが、「息子のだから開けられないよ」と諦めさせる。
　「フン」と鼻を鳴らし箱の上で箱座り。「チビちゃんおにいちゃん、多分空になるまで箱くれないと思うよ？ポテチだから箱から出して君たちに乗られたらバリバリになっちゃうでしょ？」チラリと私を見て知らん顔…箱が開くまで待つつもりなのかな？きっと抱っこされて降ろされるのがオチだけどなぁ…息子はいつ帰る分からないけど頑張れ！この箱は大変だね…