ひざっこぞうのがんばるブログ

スキルス胃ガンになっちゃったバツイチ母の闘病メインだけど他にもいろいろ書いちゃう日記

24回目の点滴

2008-05-17 | 闘病生活
前回、点滴するタキソールの量が少なめだったせいか
特にこれといった副作用もなく
1週間穏やかに過ごしたと思ったら
あっという間にまた点滴の日がやってまいりました。

採血を無事に終え、コンビニでお味噌汁を作って談話室で飲み
意外と早く呼ばれて診察室へ。

顔を見るなり「調子良かったんでしょ?」とI医師。
血液検査の結果がすこぶるよろしかったらしいです。

白血球が4400で、好中球が48%の2112。
TS-1を飲んでいないせいか、影響は少なかったようです。
栄養値も完璧で、前回結果を聞きそびれたビタミンバランスも問題なし。
う~ん。あれだけ下痢を繰り返していても、どんなに体重が落ちても
摂るべき栄養はちゃんと摂れているらしい。

それでもまだ体重が少しずつだけれど減っていることを報告すると
I医師は頭を抱えていらっしゃいました。
腸ろうから栄養剤を入れる回数を増やせないかと言われましたが
家事をやりながらじゃあ、1日1本が限度ですよ。
それにね、がんばって入れたところで、入れたそばから排泄されちゃうし。

結局お薬を増やすことになりました。
3種類の粉薬をミックスしたものを1日3回。
下痢を止め、水分を体内に吸収しやすくしてくれるものだそうです。

水分の吸収といえば、私最近「中国茶」が好きで
都心のお茶屋さんに出向いてちょっと高級な烏龍茶やプーアール茶を買って飲んでいるのですが
そういうお茶って、利尿作用がありますよね?
そのせいで余計に体重が増えないのではないかと思い、聞いてみました。
つまり私、自ら率先してダイエットしちゃっていたのではないかと。。。

I医師あっさりと「関係ないよ」
お茶程度ではそうそう簡単にダイエットはできないということでしょうか。
いずれダイエットが必要になったときの参考にいたしましょう。

腸ろうの付け根から膿のようなものが出て、痛みがあることもご報告。
見ていただきました。
膿だと思っていたものは「腸液」というものだそうで心配ないそうです。

「腸液」ってことは腸から出てくるんだよねぇ?
一般人にしてみれば、化膿して膿が出るよりも不安なんですけど。。。
この穴にちょっと針でも突っ込めば、そこはもう腸の中なんだと思うと
とっても不気味です。

穴の周辺の痛みは、手術から日にちが経って
チューブが劣化し硬くなったために刺激が強くなっているせいなんだそうです。
I医師は簡単に「今度入れ替えようか?」とおっしゃいました。

これ、入院中「抜けたら入れるの大変だからね
ちゃんと管理のしかた習得して行ってね」と何度も言われたんですよ。
胃ろうと違って中でバルーンを膨らますこともできないので抜けやすいし
穴も小さいから抜けたら入れられない、と。

なのに今は出来るんですか?
I医師は「簡単だよ、グイッと抜いてスポッと刺せばいいんだから」
ピアスの穴と同じで、きっともう穴が固定しちゃってるんでしょうね。
それでもやっぱり気持ち悪い。

痛そうだからヤダ、と言ってはみましたが
やらなければずっと痛いままだと言われ
仕方なく次回の診察時に入れ替えていただくこととなりました。
I医師は「絶対痛くないから」と言うけれど、私は絶対痛いと思う。
大騒ぎしてやる。

前回お話のあったCTスキャンですが、なにを疑っているのかおそるおそる聞いてみました。
当たり前のことではありますが、やはり転移を疑っているそうです。
今の体重減少が、単に下痢のせいならいいけれど
ひょっとしてどこかに転移があって
下痢とは関係ないものである可能性も否定しきれない、と。
あぁ、やっぱりそうか。
今からあれこれ考えてもしょうがないので、今は食べることに専念しましょう。

さてもうひとつ、ずっと忘れていたことを聞いてみました。
手術前と手術後のレントゲン写真を欲しい、と。

手術後、私の体内から取り出された内臓の数々は
母が写真に収めてくれたので、私の手元にあります。
おぉ、こんなものが入っていたのか、こいつらが憎たらしいガンなんだな、と
意外に冷静にみることができました。
あとは、胃のあった状態となくなった状態を比べられる写真がほしいのです。

が、やはり原則持ち出し禁止の品物ですし
そういう申し出は今までなかったとのことで
I医師もF医師も、簡単に許可していいものかどうか迷っておられました。
で、あちこちに問い合わせていただいた結果
特に医師ともめている患者なわけではないのでいいだろうということになったそうです。
もめている場合は、なにに使われるかわからないので
しかるべき手続きを経る必要があるそうですが
私の場合単なる「記念」に欲しいだけなのだから自由にしていいのでは、と。

ただ持ち出し用にレントゲン写真を複製すると費用がかかるというので
次回、デジカメを持っていって写真に撮らせていただくことにしました。

内臓の写真とともに保管しておいて
これから先の人生、なにか困難にぶつかった時にそれを眺めたらきっと
「このときに比べりゃあ、どうってことない」と思えそうな気がするのです。
I医師もF医師も「そんなこと言う人は初めてだ」と笑っておられましたけど
これは絶対「いい記念」になると思うんだよなぁ。
だってめったにできない経験ですもん。
ただ、人には絶対見せられませんけどね。
お友達がいなくなっちゃいます。

次回はデジカメ持参で診察に行ってまいります。


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2 コメント

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Unknown (misuzu)
2008-05-18 03:01:50
はじめまして。ずっと、ブログを拝見していますが、ひざっこぞうさんて、とてもユニークな方ですね。こんな病気にかかっても、深刻になるばかりでなく、明るくユーモアを持って闘っていらっしゃる。手術で取り出した内臓の写真や、ビフォーアフターのレントゲン写真のお話、とても感心しました。そうですよ、その意気! この病気を乗り越えられれば、その後の人生で起こる困難なんて、「屁」でもないはずですよ!! わたしも東京在住です。東大病院へは、見舞いで何度も行きました。同じ空の下、そっと応援しています。負けないでくださいね。
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応援ありがとうございます (ひざっこぞう)
2008-05-18 14:16:24
misuzuさま
ご来訪、そして応援ありがとうございます。

ユニークというのは、誉め言葉ですよね?
勝手にそう受け取っちゃいます。

レントゲン写真は、実は私の知人もすでに同じことをしているんですよ。
その方は病気を糧に、すでに次のステップに進んでいらっしゃって
私よりずっと前向きなんです。
私はまだまだですよ。

自分の人生に起こった出来事は、どんなことだっていつか「記念」になると思っています。
決して無駄な出来事はない、と思うようにしていますので
(そう思わなきゃやってらんねぇってのもありますが)
この病気のことも出来るだけ記録に残しておきたいんですよね。

応援してくださる方がいることを忘れずに
負けずにがんばっていきます。
これからもよろしくお願いします。
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