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『美しき小さな雑草の花図鑑』を見る

2018年07月31日 | 折々の読書
ここのところ、雑草に関する本や写真集が多く刊行されてうれしい。夏休み狙いかな(笑)。そんなに出版してペイするのかと心配する一方で、それだけ雑草ファンが多いのかも知れないと安心したりもします(笑)。ただ、「雑草」と謳っているけれど一体どこで線引きをしているのか。人間のご都合目線ではないのかな、と思うとちょっと気になります。

ほぼ桝形(約16.5×15cm)の小さな本です。書名のとおり、小さな小さな「雑草」の花を「大きく」接写した美しい写真が並びます。もちろん、あのネジバナも小さな花が大きく登場、蘭科の可憐さを如何なく発揮しています。(私もこれを撮りたかったのに先を越されてしまった(笑)。。)
「深度合成」という技法で小さな花でありながら細部までボケることなく鮮明に拡大して撮影されています。まるで植物画と見紛うほどの細密さは図鑑というに相応しいです。身近な雑草の思いもよらない美しさ、造化の妙にただただ驚かされます。
最後に「雑草の科学」と題する短いエッセイが付されています。

 大作晃一(写真)、多田多恵子(文)著『美しき小さな雑草の花図鑑』山と渓谷社、2018年2月刊.